梅雨時でも花が沢山待っているはずの苗場山。夜行はちょっときついけれど、我慢して行きたい気持ちの方が勝る山だ。
幸い、朝着いてみれば雨も降っておらず、何とかなりそうだ。広大な駐車スペースには既に乗用車やマイクロバスが停まっている。流石、百名山。
スパッツをつけて、早速歩き出す。足元はぬかるみ、湿気も多いのは仕方ない。今降っていないだけで有難いというもの。
合目表示があるが、ゆっくりとしたペースで登っていく。足元には小さなサワギキョウ、4合目を過ぎると、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、アカヤシオ、
ミツバオウレンなど。
★マウスを画像上に置くと名前が出ます★

だいぶ標高をあげてくるとようやく雪の残る沢筋に、キヌガサソウ、たった1輪のシラネアオイ、そしてサンカヨウなどの大きな花。オオバミゾホウヅキも。
ぬかるみに足をとられつつ、もう泥んこ状態。常に足元でピチャピチャという音がする。
しかし、鎖やロープのかかる急登も、周囲のコイワカガミと涼風に助けられ、ようやく見晴らしの良い一角に出ると目の前は湿原。
湿原
チングルマ、イワイチョウ、ヒメシャクナゲの小さなピンク色がかわいい。「苗場」の名の由来となった、イネに見立てられたのがミヤマホタルイという草。木道を歩きながら、カメラを向ける。


広い一面の湿原を更に進んでようやく建物が見えてくるとその先に山頂がある。集合写真を撮って、少し戻った広場で昼食。
湿原の向こうに鳥甲山などが見える。・・・さて出発、と思うとYさんがいない!慌てて「捜索」にいった方々が見つけて戻ってきた。昼食場所の連絡が行き届かなかったせいだろう。人数が多いので、他の団体と混ざってしまうと
大変だ。
さて大休止やら湿原での「撮影会」やらでのんびり過ごし、元来た道を下っていく。下り始めるとその急坂に驚くが、ここを登ってきたのだから息も切れるはず。
4合目まで来るとマムシを見つけた方がおり、初めて?実物を見るが鉛筆程の太さの小さな蛇で、トグロも巻いていないので至近距離から「撮影」。ふむふむ、これがマムシね。*マムシを見たい方はここをクリック*
降りるに従って湿気も増し、足元はスパッツの上までドロドロ。水たまりで靴を洗ってバスに乗り込む。
湿原にはこれからまだまだ違う花が次々と咲くことだろう。行きには開いていなかったタテヤマリンドウが、帰りは日差しに誘われて満開になっていたのが印象的だった。
苗場の湿原にはちょっと過大な期待を抱いていたのでそのギャップはあるものの、花は多かった(のだろう・・・)。
ちなみに、今回は小雨がちらついたり、新しいカメラの操作に夢中で、正確な記録もつけず、ちょっとアバウトなコースタイムなのでご容赦を。
*その他のお花*
