水沢山   03/10/25

コース:水沢観音〜[2h]水沢山(1194m)〜[0.5h]森林公園


榛名山の並びにある水沢山へ。関越道を進むと両側に沢山の山が見えてくる。ルートが曲がると右に左にと慌しく位置を変えるものの、 右手は赤城山(八ヶ岳のように凹凸になって見える)、左手は榛名山(同じくボコボコの山並み)だが、その榛名山の右端に見えるのが目指す水沢山だ。

最初は漢字の部首で言うと『ウ冠』のように中央につまみのある鍋蓋のようにも見える。
しかし、インターを降りて近づいていくと、90度回り込むことから、全く形を変えて手前の尖ったピークに全て隠されてしまい、何と三角の尖ったおむすび山だ。


画面中央の△形の山が水沢山

登山口は水沢観音の境内にある。立派な広い広い駐車場にバスを停めて、観音さまにお参りしてからお堂の奥の急な石段を登っていく。
ちなみに、一人でさっと引いたおみくじは『吉』。


水沢観音。左手奥が登山口

登山道は、これでもか、という感じで急登が続く。脚が攣りそうだ。(と言っても私は未だかつて攣ったことはないが・・・。)
しかし、葉が落ちたこともあって明るい雑木林という趣で、雰囲気はよい。振り返ると街並みも見える。
キクが何種類か咲いているのは先週と同じだが、季節はずれのスミレやそろそろ終わりのはずのトリカブトもある。
人気の山らしく、前にも後にも登山者が続いている。といっても私たちも大勢でゾロゾロ登っているのだが。


どこまでも続く急登

そのうちに下山者とすれ違うようになり、「狭いので山頂も満員ですよ。」と情報が入る。
急登なだけに高度はどんどん稼げるので、ゆっくり登っているにもかかわらず、汗もかかずに頂上近くなってきた。
直下は岩場のようになっているものの、ステップが刻んであったり、要所に新しく手すりが設置されていて全く危険はない。 珍しくもないのかもしれないが、ヤマラッキョウの明るい紫の花が沢山咲いている。


ヤマラッキョウの花

痩せ尾根もあるがたいしたこともなく、ちょうど2時間で山頂に到着。
狭い山頂に人が溢れているが、ここで昼食となる。山頂からは展望がよく、隣の榛名山の外輪山が大きく迫る。あの一際尖った山頂は相馬岳だろう。


相馬山他、榛名山の外輪山

山頂からは子持山もよく見えるが、谷川連峰や日光の山などは、曇のせいもあってぼや〜っといしているのはちょっと残念。

何とか場所を確保してお昼を食べる。その後は丸い方位盤で周囲の山名を確認し、あとは榛名側に下山するだけ。
下山路の広葉樹の紅葉が美しい。落ち葉の下の小石に注意しないと転びそうだが、もうなだらかなので大したことはなく、 山中に不似合いな大きな電波塔のアンテナ群の基部を通って30分ほどで車道に出る。


下山口

このまま道を渡ると森林公園になっている。至るところにイノシシが掘り返した後が残っている。クマが出ましたという標識も。
今年は山の木の実が不作のようで、里に下りてくるらしい。
「むし湯跡」を覗いてそのまま二ツ岳を巻いて駐車場に出ると一面の素晴らしいモミジが出迎えてくれた。


森林公園にて

軽いハイキング程度の山かと思ったら、どうしてどうして脚に来る。それに展望もよく、手頃な山だ。
秋の深まりを感じさせる楽しい山行となった。
帰りに寄ったJAでは、前回に味をしめて、また里芋を買ったら本当に美味しかった。


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