栗ノ木洞と櫟山   2016年2月13日

コース:
大倉バス停8:25〜西山林道〜10:00二俣10:05〜11:15後沢乗越〜11:45栗ノ木洞〜12:00櫟山(クヌギ山)12:45〜13:15三廻部林道出合〜13:35土佐原分岐〜13:55宇津茂バス停

前日の「春一番と小雨」という大荒れの予報に、久々に万全の対策で準備したものの、起きてみれば雨でもなく、相当気温が上がる予報。慌てて防寒着も薄手に交換しつつも、6本アイゼンだけは入れて、ちょっと重いザック。
午後から崩れる予報だが、その前に稜線に出て、山頂までお天気が持ってくれればいいなと思い、小田急線に揺られていると、日が差してきた。
渋沢から大倉行のバスに乗り込む頃にはまぶしいほどの青空が覗くようになる。おお、これはやっぱり日頃の心がけの良さか(笑)。

今日のコースはiさんご推奨。初めてのコースなのでぜひとも歩きたかった思いが、天に通じたのだろうか。久しぶりの大倉で薄着になって、まずは住宅街の中を縫うようにして西山林道に向かう。
しっかりとした標識に導かれ、林道に入る。車は入れず、雰囲気的には日頃歩きなれた日影沢に通じるものがある。林道歩きが長いものの、人も少なく、本当に静かな散策となる。しばらくは沢沿いに少しずつ高度を上げていくが、 途中の治山工事を除けば静かで、鼻歌交じりに歩ける道が続く。

日差しも強まり、季節外れの暖かさに、途中で更に1枚脱いで身軽になる。
いつの間にか、開けた二俣に到着。ここから塔ノ岳方面、小丸尾根、そして鍋割へのルートが分かれていく。数人の登山者が休憩している。途中、3か所くらいの分岐があり、県民の森の中の散策コースが整備されている様子。いずれ歩いてみるのもよさそうだ。

二俣を過ぎても、もうしばらく林道気分で歩いていくと、また沢に出て、わずかな距離を沢沿いに登ると右手に登山道が現れ、本格的な山道となる。これもしばらくで、そのうちに鞍部が見えてきて、直前の僅かの九十九折りを詰めれば稜線、後沢乗越だ。ここをそのまま右手に登れば鍋割山、左に進めば今日のコース。
痩せ尾根注意となっていたが、大したこともなく、栗ノ木洞に向かってまた一登り。このあたりから鹿除けネットに囲まれた稜線を進む。丹沢では見慣れた光景だが、やはり有刺鉄線や柵は山に似合わない。

心配した雪もなく、ここまでは順調に歩いてきたが、北斜面なのか道はぬかるみ、霜柱が残っていたりする。滑る急斜面を頑張ると、植林の中のなだらかな山頂を抜けていく。ここが栗ノ木洞らしい。
iさんお薦めの櫟山まで頑張ってからお昼にしよう、とそのまま進む。目の前にまぶしく開けた景色が広がると、そこが櫟山だった。カヤトの明るい広場になっていて、相当な人数でもゆっくり休憩できそうだ。眼下には海も見えて、また雪をかぶったピークが見えるのは塔ノ岳だろうか。

わ〜貸し切りだね!と話していると、向こうから2人連れが。昨夜は塔ノ岳で泊まって、同じ方向に降りるらしい。それでも4人で貸し切り。青空の下、優雅なランチタイム。

陽だまりハイクにぴったりのコースと聞いていたが、その通り。でもこんな季節外れの暖かさだと、ちょっと欲を出して鍋割まで行ってもいいなーなどと思ってしまう。例年なら寒くて雪もあって、アイゼン装着で大変かもしれないが、 今日は6本爪も無用の長物だった。ま、これもトレーニングの一環ということで・・・。
ゆっくり休憩し、コーヒーを飲んでから下山開始。バス停まで1時間ともあるが、どうだろうか。

この山は先週高尾で見たオニシバリがやたらと目につく。ひょっとしてこれも毒があって、だから鹿が食べずに残っているのだろうか。植生がここまで変わってしまい、鹿の害は本当に深刻だ。いつか丹沢に鹿柵の無くなる日が来るだろうか・・・。

下りは地形の関係か、急に風が吹き上げてきて、折しも雲行きも怪しくなってきて、天気が崩れる気配。落ち葉に隠れた石車に注意しつつ、どんどん下っていく。植林の中、ちょっと単調な道だ。

途中の標識もしっかり整備され、まずは林道に出合い、直進してさらに進むと茶畑と民家に出る。ここにも標識あり。舗装された車道を下っていく。バス停までは意外と歩くが、やっと見えた。やれやれ。
今日もそれなりに歩いて、満足の1日だった。想定外の暖かさに、新松田ではソフトクリームを食べてから電車に乗った。

丹沢も奥が深い。まだまだ歩いていないコースだらけ。今年は少し丹沢も歩いてみようかな。

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