韓国の旅   2015年3月

ソウル→安東→河回村→安東→海印寺→釜山
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*1日目
・羽田9:45→ソウル金浦空港12:15
・地下鉄で2号線の江辺駅へ。東ソウル・バスターミナル(BT)から高速バスで安東市外BTへ。  [14:30発→17:15着] W16,500(超円安なので約1770円)
・安東市外BT→安東駅で下車、安東のホテルに宿泊。(1泊 W50,000)

★両替は空港ですませませう!★
 事前に調べた安東市の魅力的な観光バスコースに申し込みたいと思っていたが、ネットで問い合わせできない。ならば着いてから空港の観光案内所に電話して貰おうと思ったら、「日本語」のバッジをつけた係のお姉さんは老夫婦と接客中。で、「中国語」のバッジのお姉さんに韓国語で何とか 伝えて、電話して貰う。が、案の定、定員に満たず催行されないとのこと。残念。

 さて、余りの円安なのでせめて手数料を安く、とネットで探した両替手数料70%引き券。空港の銀行窓口に差し出すと、  ここでは使えないと言われる。手持ちが3000円程度あるので、途中で銀行を見つければいいさ、と兎に角地下鉄に乗る。
 バスターミナルにあったような気がするが、万一を考え、乗り換え駅で外へ出て暫く歩くが、全くない。ちょっと困ったと思うものの、ではBTで、と気を取り直すも、東ソウルBTには有人の銀行窓口が見当たらない。 となればもうホテルしかない。これでは一番手数料が高くつく訳で、本当に馬鹿みたい。

 韓国もカード社会なので、殆どのものはクレジットカードでOK。バスの乗車券も。と言う訳で、諦めの境地で安東へ向かう。
ホテルではどうやら予約ミスがあった模様だったが、部屋は確保でき、では両替を、と言うと「ここでは出来ません。」・・・え?
明日朝9時に銀行に行かなければならなくなって、これだと河回村へ行くバスは10時の便。ああ、時間が勿体ない・・・。

さらに、夕飯も手持ちのウォンで払えるような食堂を探さないと。(街の小さな食堂では流石にカードは無理。)日が暮れて風が吹くと本当に顔が冷たい。真冬の寒さだ。そう言えば、来る途中の池は完全に凍結していたし、山は雪が残っていたっけ。
何とかおいしいものを食べたいし、でも予算もあるし、と、結局繁華街を2周位してから小さな食堂に入る。
メニューも何とか判読でき、「辛くない」と確認してから「骨なし鶏カルビ」を頼む。大量のキャベツと鳥肉の他にトッポッキ(棒状のお餅)が入っていて、まずまずのおいしさ。ご飯を別に頼んで合計W9500。
後は寒風に身を縮めながらホテルに帰り、暖かいお風呂に入り、お休みなさい・・・。



*2日目
★思い込みには注意しませう!★
新韓銀行へ行ってやっと両替。例のクーポンが使えたことだけが幸い。バス停に行き、46番バスを待つ。
10:10のバスに乗って11時前に到着。まず券を買い、更にちょっと先からシャトルバスに乗る。無料だった。(平日だから?)
金曜日の昼前だが観光客は本当に少なく、時が止まったよう。パンフ片手に見て歩くが、地図がイマイチ不正確で、順番通り見ようとするがうまくいかない。 特に立派な北村と呼ばれるお屋敷は、中に入れず、ちょっと残念。パンフ記載の邸宅はほぼ全部見てから、昼食のためにシャトルバスで一旦戻る。 降りて食堂街へ歩いて行くと暇そうな客引きのおじさんが声をかけてきた。
「アガシ!」・・・振り返ると、「あ、アジュンマ!」

聞いたとたんにむっとする私。そう、「アガシ」は「お嬢さん」、「アジュンマ」は「オバサン」のこと。立派なオバサンの私でも、やっぱり「お嬢さん」がいいなあ。(笑)

小さな食堂で「ソシレギ・クッパ」を頼む。ソは牛肉だけど、シレギって何?と思ったが、クッパなら大丈夫だろうと注文してみる。(後で調べたらシレギは「白菜の葉」らしい。)
食堂のおばあさんと客待ちの運転手らが賑やかに世間話をしている。かなり訛っていて、ちょっと楽しい。人情味があるというか。

シャトルバスで戻り、私にとってはメインイベントの仮面劇の会場へ向かう。が、まだ準備中。気のいいお兄さんがパンフを並べていたので、「これが見たくて日本から来ました」と言うと、 ニコニコしながら日本語版パンフを渡してくれた。(勿論お金は払いました。)
広報不足か、折角の劇なのに入ったのは30人ほど。でも、素朴であっけらかんとして、卑猥な劇。パンフに詳しく説明が載っているが、まあ言葉が理解できなくても見ていれば十分。面白かった。

満足してバス停に戻ると、すぐにバスが来た。予想外に早く市内に戻れそうなので欲を出して、有名な陶山書院にも行けるかなと貰った時刻表を見てみる。
ここは河回村と全く反対方向なので、寄るのは無理と諦めていたのだが、安東駅から16:10発がある。現地発は17:50の終バスになるが、これで十分見学できる。わ、ラッキー!

さて30分ほど時間をつぶし、朝と同じバス停で待っているが出発時間3分前になってもバスが来ない。ん?・・・
道の向こうに目をやると、何とそこに67番のバスが!
あ〜なんてこった!・・・慌てて走るが、横断歩道は遥か彼方。そして目の前で無情にも、バスは走りだしたのであった。
観光案内で貰った時刻表をよくよく見れば、67番バスの乗り場は「教保ビル前」、河回村行きは「教保ビルの反対側」(英語で)となっている。思い込みで同じバス停で待ってしまった訳で、 本当にがっかり。

まっすぐ帰るのも悔しいので、目の前の巨大なHomePlus(ホームセンター)を冷やかしに行く。 2階に上がると登山用品のセールをしている。しかも、有名ブランドの。一瞬、ニセモノかと思ったが、正規の店舗でバーゲンをしていたのだった。
あれこれ見ていたら声をかけられた。奥からW30,000のおしゃれなジップアップを出してくる。試着して、ちょっと大きめながら値段も値段だし、 自分のお土産に買うことにした。

今日こそは名物の塩サバを食べたいと思い、フロントのおじさんに尋ねると、ホテルのすぐ裏の店を指さした。まだ6時なので誰もいない。
「こちらのお店が美味しいと聞いて来ました」(ハングル講座の例文通り)と言ってから『塩サバ』下さいと言うと、お姉さんがニッコリ笑って、「では塩サバ定食を差し上げましょうかね。」と言う。 少し待つと、大きなお盆に少しずつ気のきいた前菜が並び、後から立派な鯖が出てきた。ジューシーな干物と言う感じ。本当においしい。そしてとても安い。(W8,000)ああ、満足、満足。

明日は朝早く起きて、海印寺へGo!


*3日目
★パトカーに乗っちゃいました★
今朝は早めに起きて、市外BTへ戻ってまた高速バスで東テグ(トンテグ)に向かう。頻繁に出ているが、これまた韓国の常ながら運転手が飛ばすこと飛ばすこと!いくら高速道路でも、乗っていて本当に怖い。
が、そのお陰で速く着いた。まずBT向かいの東テグ駅地下に降りる。幸いコインロッカーもあり(いつもの指紋式)、ほっとしてお金を入れようとするが、投入口が狭くてお札が入らない。え?コインのみ??
じゃあ両替しなくちゃ、と思っていると若者が。ロッカーを利用する姿を見れば、お札を出して、上の方の投入口に入れた。何だ、お札使えるじゃん。
私が無理やり入れようとしたのは、レシートの口だった。あ〜またしても・・・。もう少し視野を広くしなくては!

気を取り直し、地下鉄で聖堂池(ソンダンモ)駅まで少し乗る。降りてすぐに西部BT. 窓口は1つの小さなターミナル。「海印寺(ヘインサ)1枚」と買うも、バスは40分間隔で、今出たばかり、仕方なく構内のコンビニでお昼代わりの おにぎりを。どれどれ・・・「ソコギコチュジャン(牛肉コチュジャン)」か、おいしそうだな。持てば、日本より一回り大きくずっしり。 食べ応え十分で、これでお昼完了。海印寺についたら時間の無駄なく観光ができるというものだ。

今度のバスは優等ではなく一般なので自由席。定刻に発車し、まずは高速道路へ。途中一番沢山降りたのはコリャン(高霊)。ここは昔の伽耶の国にあたるようだ。走り出してすぐに 小高い丘の上に古墳群が目に入る。大きな博物館もあって、車も人も沢山。面白そう。

田舎道を進んでいくと、道端に「イチゴ」、「イチゴ」、そして「イチゴ」。この辺りのビニールハウスで作っているのだろう。ああ、おいしそうだな〜!
バスは急な道を上がって、どんどん山奥へ。綺麗な渓谷に沿って登っていく。川には残雪、山の上もちょっと白い。まだ寒いんだろうな。 そろそろヘインサの境内かなと思い、降りる人がいた時に運転手に「ヘインサ入口ですか」と聞くが、まだだった。
ネットでは、終点まで行かずに入口で下車するのが楽だと書いてあった。暫くして停まったところで「ヘインサはここで降りて」と運転手が言う。ここが「入口」らしい。
歩き出すと、「海印寺、1キロ先」の標識。結構あるなあ・・・。

歩道をずっと歩いて行くとようやく門が見えた。着いたらしい。ところが、券売所がない。 ネット情報では、ヘインサに近づくと係員がバスに乗ってきて徴収するとあったが、その前に降りてしまった訳で、もう券売所はないの??
段差の大きな石段を沢山登ると広い境内へ。お参りの人が多く、確かに信仰を集めているのが良く分かる。メインは世界遺産の大蔵経の収蔵庫。一番奥の方まで登って行ってやっと辿りつく。
しかし建物の中に入れず、覗き込むだけ、しかもカメラはダメ。暗くて何も見えない。う〜ん、ちょっと・・・。
立派な梵鐘や御堂が並ぶものの、手元にパンフも無いので(券売所にはきっとあるのだろうが)、これで全部かどうか良く分からずじまい。

さて、来た道を戻って東テグに。ロッカーから荷物を出し、今度はバスではなくKTXで釜山に向かう。本数も多く、すぐに取れた。
宿に着いて、一服後、すぐに外へ。明日は第2日曜日で大型スーパーが休みなので、今日中に買い出しに行かなくては。しかし、お昼はおにぎり1個だったのでもう空腹。今日こそはサムゲタンでも食べたいものだ。 ネットで調べた西面にあるサムゲタン屋を探して歩く。が、何度歩いてもその店がない。どうやら閉店して別の店に変わったようだ。

だんだん暗くなってきて、更にお腹もすいてきたが、折角なので何かおいしいものを食べようと、一生懸命看板を見ながら、そこそこ知っているつもりの西面をうろうろ。ロッテの裏にはアワビ粥の店もあるが、今日はその気分じゃないし、 と上を見ながら歩く歩く。

気が付くと、何だかちょっと怪しい雰囲気の地域に入ってしまい、余り人がいない。もう暗くなったし、ちょっとこればヤバイと思ったら運よく目の前にパトカーが数台停まっている。交番のようだ。
「すみません」と入っていく。「ここはどこでしょうか。」「西面ですよ」「西面のどこでしょうか」「道に迷ったんですか」「そうなんです」
「どこからいらしたのですか」「○○ホテルです」「え?○○ホテル?随分歩きましたね」

私としては、地図上で現在地が判れば十分だったのだが、日本人のオバサンが道に迷っては放置できないと思ったのか、3人のうち若い警官が「送っていきます。乗って下さい。」と外へ出る。「え?乗るって・・・」

何と座ったのはパトカーの助手席。わ!

ゆったりした車内は流石パトカー(笑)。「お忙しいのに本当にすみません」と平謝りに謝りつつ、ちゃっかりホテルまで送って貰う。
「実は、○○サムゲタンを探していたのですが、無くなっていて、あちこち歩き回るうちに迷ったんです」「お一人ですか」「そうなんです」 などと話しているうちに、「もうすぐですよ。どこにいるか分かりました?」「あ、ええ。」と言いつつ分かっていない私。でも狭い角を曲がると 繁華街にあるホテルに無事到着。何度もお礼を言ってからパトカーを見送る。

見送ったのには訳がある。だって、先に腹ごしらえしなくては。・・・今度は迷わないように近くの小奇麗なお店に入る。メニューにあった「豚クッパ」を頼む。 実は西面には有名な「豚クッパ」通りがあり、そこへ行っても良かったのだが、夕飯にはちょっと、と思っていた。結局普通の店でこれを 食べる結果になったが、安くてとてもおいしかった。怪我の功名?

このあといつものEマートへタクシーで。あれこれ買いこんでまたタクシーで戻る。さあ、明日は最終日。
☆教訓☆
地図はいつも持って出かけましょう!

*4日目
★空港へは時間の余裕を持ちませう★
今日は午後2時過ぎには空港に行かなければならない。釜山も何度目かなので観光の必要もなく、南浦洞から国際市場あたりをうろうろし、今日こそは別のサムゲタン店へ行くつもり。国際市場で一番楽しいのが靴下。物が良くとても安い。13足から14足でW10,000、昔なら1足70円位だったが今は100円位。あれこれ柄を選びながら 13足ゲット。でもうっかりしていて現金を気前よく使ってしまった。昼食用に1500円位見ると残りが・・・。(市場では流石にカードは使えない。)

結局また別の屋台で今度は14足W10,000の靴下をゲット。大きな袋を2つ提げて、目指すは○○サムゲタン!
途中でお腹が痛くなってちょっと迷ったものの、最後だし、食べずに帰ると悔いが残りそうだったので行くことにする。W14,000。これで一安心。お腹も一杯になってほっとしていたら、今日はショウガ茶のサービスがあった。 地下鉄に乗りホテルに戻る。前回ソウルでチャージしたが、残額もそろそろ僅か。今回はいろいろ使いきって帰ることになりそうだ。

ホテルに戻って、荷物が増えた(靴下27足もあれば・・・。)ので、今日は楽をしようとリムジンで。ホテルの近くに乗り場があると言うし。
バスは13:55。少し時間があるが地下鉄駅まで歩くのも大変だし。
ところが、2時になってもバスが来ない!!14:20には空港に居たいのに、これ以上待っては間に合わない。覚悟を決めて荷物を持ち、10分歩いて駅に向かう。あ〜こんなことなら最初から地下鉄で行けばよかったと思うが仕方ない。幸い空港は近い。乗ってしまえば順調に到着。
飛行機は16:20発、空港着が14:50。チェックインの行列が意外と進まなくて冷や汗をかいたものの、何とか無事にチェックイン。ふ〜。
ちょっと揺れたが定刻に成田着。毎度ながら、滑走路を走ること20分。降りてから家まで2時間以上。あ〜成田は遠かった!

さて、次は誰とどこへ行こうかな〜。

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