檜洞丸   2016年GW

コース:
西丹沢自然教室9:35〜9:45ツツジ新道〜10:30ゴーラ沢出合10:40〜11:50展望園地12:25〜13:40石棚尾根分岐〜14:00檜洞丸〜青が岳山荘(泊)
山荘7:35〜熊笹ノ峰〜8:55ヤタ尾根分岐〜11:25犬越路12:00〜13:00用木沢出合〜13:50西丹沢自然教室

GWは久しぶりの丹沢。シロヤシオではなく他の花を狙ってこの時期に。都内からだとどうしてもこれ以上早い出発は難しく、従って往路はツツジ新道からとする。 いつも一緒のMさん、久しぶりのLilyさんと楽しくゆっくり山を楽しもうというプラン。

バスを降りる人一人一人に「登山届は出しましたか?」という問いかけ。もちろん、私たちは既にネットで神奈川県警に提出済み。したくを整え、歩き出す。
標高差もありなかなか厳しいコースだったと記憶している。しかし今回は泊まりなので随分と気が楽だ。少し荷物は重いが、おしゃべりしながらまあまあのペースで歩く。すぐにゴーラ沢出合となるが、立派な詳しい標識が。更に、沢を 渡って鉄階段を登ろうとすると「地図は持ちましたか?」という看板まで。初心者が多く、遭難が多いのかもしれない。

意外と順調に展望園地までたどり着き、ここで早めのお昼とする。花はまだ乏しいが、アカヤシオの優しいピンク、そして意外と多いフジザクラ、エイザンスミレ。まずまずの収穫だ。
お昼を食べて少しは荷が軽くなったかなと思うが、最後の急登にかかると体にブレーキがかかる。元気一杯のLilyさんに先に行ってもらい、Mさんに付き合ってもらって何とか頑張る。昔の記憶とちょっと違う雰囲気だが、何とか木道までたどり着き、 山頂が近くなると白いスミレ。何だろう。そして、青々としたバイケイソウの葉がそこかしこに伸びている。(この葉はコバイケイソウだと思ったら、西丹沢はオオバイケイソウだという。ちなみに、バイケイソウは緑色の花。)
あいにくガスが出て、あまり展望はなく風も冷たい。Lilyさんと合流して直下の青が岳山荘へ。中は暖房中。泊り客は?と思うと意外と多い。長い掘りごたつに入ってホッコリする。もちろん、MさんとLilyさんは待ちわびたアルコールタイム。まずはビール、そしてウイスキー?

夕方になり、日没を見に行く泊り客らに交じり山頂へ。富士山がうっすら。でも風が刺すように冷たい。
気になったスミレ、じっくり見たらシコクスミレだった。日没を見届けて、さっさと小屋に戻る。夕食はカレー。消灯は8時半。さっさとふかふかの布団に入り、おやすみなさい。

新しい耳栓のお蔭でわりにしっかり眠れた。私たちはゆっくりの予定なので最後に起きだす。昨日の話では、蛭が岳への縦走や大室山周りなどという勇ましい話が飛び交っていた割に、皆さん朝食までゆったり過ごしている。6時過ぎにおでんとご飯。食べきれない。
一服後、外のテーブルで優雅にモーニング・コーヒー。天気も良く風も止んだ。さて、今日はあの花に会えるかな?

予定より気持ち早めに出発。犬越路方面へは、大笄(おおこうげ)、小笄(ここうげ)など痩せ尾根の急降下が連続する難所続きらしい。でも私たちにはたっぷり時間がある。写真を撮りながらゆっくり楽しんで歩けたら・・・。
山頂にはキクザキイチゲが綺麗だ。富士山もうっすら見える。見下ろすと凄い急降下だが、しっかり階段状に整備されていて、降り切ると富士山がすそ野まできれいに見える。


そしてすぐに目に飛び込んできたピンクの可憐な花!会いたかったよ〜!
時期的にはちょうど良かったようだ。例年より1週間は早いらしい。驚くほど広範囲に咲いている。もちろん、岩場になるともっと対比が美しい。ああ、よかった、このコースを選んで。
心置きなく撮影タイム。キクザキイチゲも大輪で、時折紫の花も。草原にはワチガイソウも結構たくさん。このあたりが熊笹ノ峰なのだろうか。



しばし稜線漫歩の熊笹ノ峰を過ぎるとだんたんに岩場の険しい痩せ尾根が続く。落ち着いて進めばなんでもないが、条件が悪かったら結構危険。ザレているので下りでは特に慎重に。

でもそんな岩場こそこの花たちのフィールド。濃淡もあって、ピンク色の饗宴だ。

鎖場は下りだと少し降りにくい。でもまあ登りなら鎖不要な感じの崖を3,4か所降り、鉄梯子も使って真っ逆さまに降りていくルートだ。すれ違いにも時間が必要で、犬越路の小屋が近づくまでは気が抜けなかった。ここでもそろそろスタミナ切れの私。Lilyさんを先行させて、息を整えながら歩くと、もうゆったりした草原で、立派な小屋が見えるとすぐに分岐に出た。
コースタイムは下り1:40、登り2:30の区間だが、下りでもたっぷり2:30かかってしまった。私が特に遅いとは思えないので、写真を撮ったり、鎖場で仲間を待ったり、すれ違いが多いと誰でも意外とこれくらいかかると思った方が良いと思う。

ここでお昼にして、あとは東海自然歩道を用木沢出合まで下ればよい。コースタイムはまちまちで、1時間弱もあれば1:40も。歩いてみると意外とつづら折りの歩きにくい道が続き、Lilyさんもストックを出したほど。しかし、順調に降りて1時間ほどで完了。何度か沢を渡り返し、2日間の山旅は終了。ちょっと一服し、それから途中のキャンプ場の自販機でゆっくり喉を潤してから、バス停に向かった。
ちなみに、バスは10:55の次は14:40。午前中に降りても仕方ないので14:40にしたのだが、1時間前ですでに長蛇の列。しかし、往路同様、臨時便も出て、座って帰れた。ただし、途中でどんどん乗る人が増え、超満員のまま相当遅れて新松田に着いた。

ピンクの花、名前と画像はブログでどうぞ。



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