コース:あいの森(駐車場)6:15〜7:25桜峠7:30〜みのわ平〜8:45水たまり場分岐9:10?〜10:05山頂10:45〜小舟伏〜13:20あいの森(駐車場)
舟伏山(ふなぶせやま)1040.3m
・1/25000「谷合」
・山県市HP(コースタイム 3:30程度)
・昭文社「関西の山あるき100選」にコース紹介あり。
![]() ![]() ![]() 所属山岳会では5ヶ月ぶりとなる山行は、岐阜県山県市の舟伏山。 雨の中、集合場所に着いたのは最後で、空いていたのは『特等席』(リーダーの隣)のみ。 後ろが旧知の方々でほっとしたのも束の間、ご無沙汰の挨拶もそこそこに、バスは早速走り出す。
夜行も半年振りだが、それほど寝不足感も無く、夜が明けれてみれば、何とか体調もよさそうだ。(アミノバイタルを飲んだのが効いたかな。)
「あいの森」まで入ると割と広い駐車場があり、まだ早いのか乗用車が2,3台。でも下山するころには満車だろう。
まずは暗い林床にタチツボスミレ、スミレサイシン、フイリシハイスミレにウスバサイシンの花々。 それから急登を登り始めると、日当たりがいいのでタチツボスミレ、マルバスミレ、キバナイカリソウ。 |
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フイリシハイスミレ(斑入り紫背菫) | スミレサイシン(菫細辛) (葉がウスバサイシンに似るため) |
タチツボスミレ(立坪菫) (距が紫) |
オオタチツボスミレ(大立坪菫) (距が白) |
それからカタクリもようやく蕾が目に付くようになり、ニリンソウは萼(ガク)が濃い赤で美しい。 更に、キランソウ、オオタチツボスミレ、キクザキイチゲ、アカネスミレ。なぜかシロモジの木が沢山。
足元にばかり目が行くが、展望もなかなかのもの。新緑がまぶしい。 |
![]() 若葉の季節 |
![]() ニリンソウの蕾 |
![]() ウスバサイシン(薄葉細辛) |
![]() ウスバサイシンの花 |
花に出会う度に各駅停車、長蛇の列がストップするが、幸いまだ他の登山者は殆ど登ってこない。 これだけ花が多いので、余計に本日のお目当てのイワザクラに早く会いたい気持ちで一杯である。登山道の9合目あたりの岩場にあるらしいと聞き、早く頂上への道を急ぎたくなったとき、何と分岐で本隊は山頂方面ではなく、「水たまり場」へ進んでいる。 何があるのかと訝っていると、今度は前の方で歓声が上がり、さらには斜面を強行突破しているではないか。 なるほど、前方の大きな岩場にピンクの塊が遠くからでも確認できる。イワザクラだ! | |||
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昨夜の雨で登山道も滑って怖いが、岩の至近へは道が伸びていない。望遠レンズなら狙えるだろうが、この目で確かめるには自己責任で・・・。 立ち木はあるものの、かなりの急斜面、手がかりも足がかりも不安定で乏しく、一人で待っていようかとまで思ったが、いざとなれば何とかなるだろうと「清水の舞台」を飛び降りる気持ちで列の最後に連なることにする。
カメラの順番待ちをするにも斜面から滑り落ちそうで、枝や草の根をつかんで必死の体勢。ようやく花の前まで行くと、確かに大きくて素晴らしい花だ。
メインルートに戻ってからもジグザクが続くが、展望もあり、すぐ上部の岩場には、ちゃんとイワザクラが待っているではないか。
みんなも満足してまた歩き始めると、まだ蕾のルイヨウボタンがたくさん。ミヤマカタバミやエイザンスミレも綺麗だ。花、花、花、の舟伏山。 広い山頂からは展望が思いのまま・・・のはずだが、今日はちょっと霞んで伊勢湾や能郷白山は見えない。しかし、これだけイワザクラを堪能できたので、誰もが大満足。ここで早めのお昼となる。
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![]() ボタンネコノメ |
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![]() ニシキゴロモ(錦衣) (花の上部にウサギのような「耳」が2つ。) |
![]() キランソウ (錦衣のような上部の耳はない。) |
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![]() フデリンドウ |
急斜面をジグザグに降りながらもそこには一面のニリンソウ。今日はもう満腹、と思ったらハルトラノオとシロバナネコノメソウの群落。 | |||
![]() ハルトラノオ(春虎尾) |
![]() シロバナネコノメソウ(白花猫目草) |
![]() ミヤマキケマン(深山黄華鬘) | |
ホクホク顔で沢沿いを歩いていたら、おお、何と!チャルメルソウが沢山咲いているではないか。 これまた小さくてピント合わせは至難の業。でも、本当に面白い顔をした花だ。これはどうやらミカワチャルメルソウらしい。 | |||
![]() ミカワチャルメルソウ(三河哨吶草) |
![]() ミカワチャルメルソウ(三河哨吶草) |
![]() コチャルメルソウ(小哨吶草) | |
大満足の花紀行、東京から出かける価値は十分です。 アドバイス:撮影タイムを十分見込んで、ゆっくりご堪能ください。 イワザクラは、〔水たまり場・山頂0.8km〕標識に従って山頂方面を目指し、ジグザグの右端の斜め上の岩場に咲いています。 そこで危険なく見ることができます。
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