藤原岳   2012年3月31日〜4月1日

31日:山口登山口5:58〜[木和田尾コース]〜8:28坂本谷分岐〜鉄塔---登山口
1日:大貝戸口5:50〜5合目7:10〜8合目8:00〜9:25藤原山荘9:35〜10:00山頂〜10:45藤原山荘〜13:15大貝戸口


久しぶりの山の会での藤原岳は、新宿からの夜行。翌日は荒天が予想される中、気が重い出発となった。
当初は鞍掛峠からの楽々コースの予定だったが、雪が多く国道が不通のため、木和田尾を歩くことになった。朝から合羽を着て歩くのは本当に久しぶり。
昼頃からが悪天候のピークとなりそうなので、早く登って早く下山するに限る。そう思って、とにかく雨の中、支度を整えて歩き出す。

しばらく暗い樹林帯を歩くが、沢沿いに登っていく。手持ちの昭文社の地図では、破線コースで、しかも、始めから稜線を歩くように記載されているのでひょっとして??と違和感を覚えながら、とにかく後ろを歩いて行くと、30分以上 歩いてから漸く尾根線に乗り、ほっとする。

幸い雨はまだ酷くない。が、この天気で、黙々と歩くのみ。余りめぼしい花もなく、早く進みたいと思うが、なぜか今日はよく立ち止まる。
見れば、リーダーが花の解説をしたりカメラを向けたりしているものの、いつになくゆっくりのペースに次第に不安になる。

そのうちに、待望のセツブンソウが見られるようになり、喜んでカメラを向けていくが、足元に注意しない人もいて、リーダーは不機嫌だ。
ゆっくり歩いているとようやく鉄塔の建つ見晴らしの良い場所に出る。そこからすぐに坂本谷との分岐があるが、谷方向は通行止めになっている。
そこからまた登りつめると今度は雪田や雪渓が現れるが、雪田を登り始めてすぐ、その途中で先頭が止まってしまう。

・・・そこから先は・・・・。
手短に言えば、体調不良者が出て、荒天の真っただ中、引き返すこととなる。もう引き返そう、というのは参加者の大半の総意だった。で、それを伝えたのは私。ある意味で、強引に引き返すよう 要請したとも言えるが、下山時には既に風も吹き荒れ、樹林帯に入るまでは気が抜けず、かなり大変だった。
いろいろなことを考えさせられる山行となってしまったのだが、ここではこれ以上は控えることにする。


結局、翌日再度藤原岳にトライすることとし、無事に下山後は温泉施設でマッタリ。宿舎では、雨具等をしっかり乾かし、翌日に備える。
食事はとてもおいしくて、得した気分。でも、予報は朝から雪・・・。またしても、とmotivationが下がりっぱなし。ああ・・・。

それでも5:30出発と言うことで、4:20には皆さん起床。眠い目をこすりながら布団を片付け、コンビニで調達した『朝ごはん』を流し込む。
幸い明るくなった外は雪もなく、寒いものの、合羽なしで大貝戸口から登り始める。
今日は体調不良者もなさそうで、順調に登りつめ、8合目あたりからフクジュソウも現れて、皆さん大喜び。足元が凍結していて危険なので、9合目からはアイゼンを装着。 この辺りにあったという、今回私がお目当ての花は、影も形もなく、がっかり。

また、他の登山者も増えてきたが、ロープを跨いだり、勝手に踏み込んだりとマナーが良くない。これでは、どんどん自生地が荒らされてしまうだろう。
アイゼンを付けて登っていくと雪もちらつき始め、春から冬に逆戻り。
ようやく着いた山荘でちょっとおやつをつまみ、向こうに見える山頂を目指す。今度はアイゼンもザクザクと快適だ。思ったより楽に登頂、でも拭き晒しで寒いこと寒いこと!

これが昨日だったら、強行していたら、と思うとゾッとする・・・。

長居は無用、下山にかかる。山荘を過ぎると、今度はどんどん登ってくる人がいて、すれ違いも大変。登山道以外を歩く人も多く、酷いものだ。
足元も、朝は凍結していたが、今は溶けてドロドロ。滑ったら目も当てられない。

また9合目でアイゼンを外し、あとは転ばぬように降りて行く。予定よりかなり遅れて下山。日曜日の東名道は大渋滞で、新宿に着いたのも夜10時を回っていた。
皆さん、お疲
れさまでした。


出会った花:
福寿草 美濃小貝母(ミノコバイモ) 節分草


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