麻生山〜御岳(みたけ)   2017年7月29日

コース:
白岩滝バス停8:25〜8:40遊歩道入口標識〜白岩滝〜林道横断〜9:35「四季彩の森」9:50〜10:05広い林道出合〜「→麻生山」に従い登る(+いろいろ+昼食)〜12:10白岩の滝分岐〜日出山(巻き道)〜13:00「御岳山1.5km分岐」〜御岳山方面〜13:35御岳ビジターセンター
山渓8月号に紹介されていた、奥多摩の麻生山(794m)へ。今週も猛暑の中、脱水に気を付けながら物好きな低山徘徊。
ホリデー快速の終点、武蔵五日市駅へ。バスは3番乗り場 8:08発「松尾・つるつる温泉」行き。15分ほどで「白岩滝」バス停下車。

バスはガラガラ。この時期、わざわざここまで来て登る人はやっぱり希少なようだ。


さて、まずは橋を渡って左に入り、人気のない林道を10分程歩くと、「白岩滝420m先」の標識、更に5分で立派な「白岩滝遊歩道入口の」の看板がお出迎え。ここからは左手にいくつかの滝を見ながらのよく整備されたハイキングコース。(但し、濡れて滑りやすい箇所もあるので、せめて運動靴で。)

曇天ゆえ、日差しはないが、湿度が高いので花を探してゆっくり歩いていく。滝が続いてなかなか雰囲気は良い。が、3人だからこそ歩けるが、ここを一人で歩く気には絶対にならないルート。
涼しげな沢音を聞きながら歩いていくと、だんだん沢も細くなって開けたベンチのある「四季彩の森」に出て大休止。スイカなどいろいろおいしいものを頂きながら、初めてのこのコース、地図等で確認する。

ここからは沢を離れて登り始める。暫くで視界が開け、ベンチもある大展望の広い林道に出た。つるつる温泉方面への大きな看板も見える。
広い林道に出るすぐに折り返し。

で、ここからすぐ左手に、V字に戻るようなに登るルートがあり、「→浅生山」の標識も。これを登ることにする。

実は、ここで我々は地図(案内図)の現在地を大きく誤認していたのだった。急角度で折り返すこのルートの形状から、参考にしていた日の出町のマップ上の「白岩の滝分岐」にいると思い込み、ここから麻生山まで10分というコースタイムだと認識してしまう。
実際には、ここが「林道に接する(林道は歩かない)」などと説明された地点だったのだ。私以外にお二人は麻生山は普段巻くものの、金毘羅尾根をずっと日出山まで歩いた経験があり、「あそこに日出山だ見えるね。じゃあ、あとでここに戻って左に進めばいいね」と意見が一致していた。 後でよく考えればおかしい点がいくつかあったのだが、思い込みは恐ろしいものだ。

で、我々は麻生山を目指して最後の登りにかかる。10分だから、大したことはいはず。・・・これもまた、ルートを見誤る原因の1つとなったのだが。
登り始めはしっかりした道だが、歩く人が少ないからだろう、植物が元気一杯。ちょっと掻き分け掻き分け登るが、お花畑になっていて、お初の花もあり気分は良い。それに、あと少しで山頂だし(と思っていた)。

すぐに左が林、右方向に斜面が大きく開けた地点を通過。右手足元に「標高700m」の杭あり。このすぐ先が、直進と、右手に進むルートに分かれている(ように見える)。親切だった標識もなくなり、どちらを進むか迷う。

ここで、あと少しだし、テープ印も見えるからと私が直進ルートを選んだのが第2の誤り。どうせ山頂も見えているし、と思ったが、踏み跡は(途中まで)あるものの、どうも怪しい。植林のための道だったようで、とうとう最後は痛い藪漕ぎをする羽目に。皆さんごめんなさい! なまじ「これ位なら行ける」という変な自信があるため、戻ることをせず、強行突破。時間も結構かかり、久々に手ごたえのある「登頂」となった(笑)。

麻生山山頂

さて、登ってみれば先客がおひとり。左右にはしっかりした「普通の」ルートが延びている。「直登せずに右手に進むべきだったね。」で意見が一致。しかし、まだ誤認しているため、 「ここは虫が多いから、今度は正規のルートを確認しながら降りて、さっきのベンチでお昼にしよう。」と、もう一度下ってしまう。
稜線沿いに良い道が伸びているが、すぐに、直進と右手に斜面を下る道に分かれる。方角から見て降りるべし、と右手を進むと、少し急ながらしっかりした道が降りていく。急斜面を下りて少しなだらかになると今度は右に折れるのだが、ここに左側から合流する道がある。あれ?

よく見れば「←麻生山頂上へ至る」の標識があり、緩やかなルートが延びている。ああ、これが正規のルートかも。

とにかく、元の地点に戻るべく、右手にトラバースしていくと、さっき私が誤って直進した分岐に出て、無事ベンチの地点まで降りる。
間違いの原因がわかってホッとしつつ、お昼。(実際には、まだ現在地誤認中。)
視界の開けた広い林道のベンチで、景色を見ながらゆっくりランチ。卵豆腐やキュウリ、マンゴーまで。毎度「私、食べる人」で恐縮するばかり。

さて、コーヒーも飲んで、「じゃあ日出山に向かって行けばいいね」と林道を進み始める。しかし、5分ほどで立ち止まる。「ちょっと待って。なんか変だね。下っているし。」
「そうだね、ちょっと戻ろう。」
「方角合ってます?逆じゃない??」
ここで気づいたのはやっぱり経験か。(^-^;

ベンチまで戻って、地図と地形図とコンパスで現在地確認。で、「とにかく、もう一度麻生山に登って、それから正規のルートを探そう」ということに。
今度は正しいルートに従って、分岐は右へ。そして、更に再度修正して、最後は直登せず、右手の緩やかな「←麻生山山頂へ至る」のルートを進んでいく。これが結構巻いていて、なかなか分岐に出ない。あれ?10分ってどこから??
かなり進んでからやっと稜線に出た。ここにしっかりした「御岳山・日出山(+手書きの麻生山)」「白岩の滝・肝要バス停」という標識。

正しい分岐

「あ!」
ここで全員合点がいく。ここが、「山頂まで10分」の登り返しの地点だったのだ。

現在地が明確になって、あとは慣れた正規ルートを日出山方向へ。
山頂を巻き、咲き始めというレンゲショウマを求めて御岳まで。あまりアップダウンの無い道を進む。
すれ違うのは殆どが男性の単独行。時折ヤマユリやギボウシが迎えてくれるものの、花が多いとは言えず、地味なコースゆえか。時期も時期だし。

御岳山が近づくにつれ、一気に人が増え、家族連れや若者らと出会う。今日も結構歩いたね〜と言ううちに御岳の山域に到着。あとは、レンゲショウマを見て、ケーブルで降りるだけ。
レンゲショウマはまだ咲き始めといっても数輪。辛うじて咲いた株を写し、ケーブル駅へ。駅が見えたとたんに雨が降り出した。

麻生山、詰めが甘くてちょっと難儀したものの、それはそれで楽しい山行となった。

写真とルートについてはブログもどうぞ。


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