Terios
オートメーション横田絵生産工場
Septem Charm
まじかるカナン
テリオス(1998)
ADV/ゲームA/精液B+(顔4:口0)なんダバ?「エヴァ・グリーン」から「種」が盗まれた?大変ダバよ。早く何とかするダバ!ダバよダバよダバダバよ〜!
ぬぬぬぬ〜もどかしい〜!もっと面白いモノができるだろうが!これだけの食材を用意したら。とりあえず、もう1年、せめて半年煮詰めて欲しかった。作品の最初の話題がバグとか不具合というのは、その作品の評価に大きな影を落とすもんです。シーズとか典型的ね。この作品もバグさえなければあれほどまでに叩かれることはなかっただろうに。この作品。要素は確実に揃っていた。何で、こうなってしまったのか。ま、プレイした人はわかってるだろうけどね。わからんのは作ってるスタッフがなぜわからなかったか、ということ。
まず、シナリオ。これからしてオカシイ。黒田氏、佐野氏、藤木氏の3人のシナリオライターがいるんだけど、この3氏の技量の差がオレのようなCGしか見てないような奴でもはっきりわかる。どう見ても、藤木>佐野>黒田の順。ところが!黒田>佐野>藤木の順で重要なシナリオをやっとるのだ。なんなん、この逆ピラミッド。特に藤木氏の手がけたパートはスゲーおもろい。佐野さんは「猟奇」シリーズのライターさんやけど、軽く上回っている。なぜにこの人がメインじゃないのか?おかげでメインシナリオは何や主人公ほっからかしでサアーっと終わってしまうような出来で印象ほとんど残らんのに、佐野&藤木担当のサブシナリオはやたらとノリノリ。オレはゲーム終わった後、茶風林(執事役)のワンマンショーしか覚えていなかった。もうおまけが100でメイン0のビッグワンガム状態。こんなんだから、「魔法少女B子」並の主役の影の薄さ。せっかくの設定が全く生きていない。
そして声優。これがまた素晴らしかった。ボクはボイスの評判のいいF&Cのゲームをあんまりやらないんだけど、このゲームのボイスはエロゲとしては最高レベルだと思う。結構エロいこと言ってくれるし。ところが!BGMのボリュームが異様に大きいんで音に埋もれて全然聞こえない。これだけのボイスを押しのけるほどなんだから坂本龍一あたりが音楽担当だったんだろうよ。が、それにしては・・・・。結局、音楽か音声かどっちかしか楽しめない。これも何でや?
CGは横田絵で当然いい。また絵柄がちょっと変わった。何か精液がちょっと薄くなったのが不満だけど、こんなことでぶつぶつ言うのはオレぐらいのもんだろうから。CGに関しては文句いうとこ無い。ところが!アニメーションに関してはダメ!特にオープニング。何か軽くする工夫かどうか知らんけど、画質落としすぎでモザイク状態。”Watch Out! XXX Movie! Pamela Lee Anderson Gets Dirty!!! Download Here!!!!”っつー感じ。こんなところでアングラ気分味わってどうすんの。16色の「ラブエス」のオープニングにも圧倒的に負けてる。他にも、Hシーンでは全然動かさないのに「種」にとり憑かれた人間のウェーブとかアニメにしとる。なんでや、これ。大体「魔法少女」をやるんだったら変身シーンをアニメにするってのは基本だろー。それだけで批判は半減するというのに。ピンボケ!
とにかく、もったいない。戦力十分なのになぜこの出来?もうほとんど巨人、ダイエー。パラメータの振り分けが・・・。とはいえ、このゲームは買っても少なくとも損はしない(一応フォロー)。楽しめる部分だけ楽しめば料金分ある。迷ってる人は買ったらどう?個人的には面白かったよ。
ELYSION
〜永遠のサンクチュアリ〜
2000
スポットライト参照
いきなり はっぴぃベル
テリオス(2002)
ヒロインみんな許嫁ADV/ゲームB+/精液B+(顔5:口0)母が他界し、別居中だった父も死んでしまって天涯孤独になってしまった学生・安芸津。成金「だった」父の借金のために住んでいた家を追われ、安アパートに住む羽目に・・・。安芸津がアパートに向かうと、そこには父のメイド・椎子が安芸津と一緒に住むべく待っていた。彼女が父の「遺産」だったのだ。メイドはもう一つ、父親からの言づてを持ってくる・・・それは・・・「5人の許嫁」だった。
2002年購入一発目にふさわしい期待感のこの作品。
ぜ〜んぜん作品が出ないテリオス。前作「Elysion」はもう1年半も前。こんな楕円軌道のリリースペースじゃあ、一遍コケたら次の名誉挽回はいつになるかわからん。従って、本作にかける私の気合いの入り方も尋常では無かった訳で。どれだけ私が張り切っていたかというと、生まれて初めて店の開店前に並びました!徹夜仕事明けにメッセサンオーの行列の一員となる29才。幼稚園の時の夢はリニアモーターカーの運転手になることでした!あの頃の俺に素直にI’m Sorryであります!
さて、そこまでやって手に入れた苦労は報われたのかというと・・・。
今回の作品は、どういう期待を持ってプレイを始めるかによって評価が分かれると思いますな。重厚長大にしてスーパー論理的ストーリーだった「ELYSION」が左脳で書いた大作だったら、今回のは脊髄で書いたショートストーリーという感じ。「ELYSON」と同じものを期待してゲーム望むと大凶。しかし、これはよこたま原画のエロ本であると思って望むと、これはなかなかオツな作品。
「一夜にして許嫁が5人できてメイド付き四畳半に住む」という、設定のための設定で始まるストーリー。一人暮らしを始めたらメイドが住んでいて、街を歩けば女の子にぶつかってパンチラ、学校に行ったらそのパンチラ女が同じクラスに転校と、「サルまん」と見まがうばかりの展開ですわ。まあ、当然わざとやってんだろうけど、やはり前作のイメージが残っている分、かなりギャップ感がある。これがフォスターのゲームだったら何の文句もないけどねぇ・・・。
しかし、「こりゃひでーよ!」と言いながらオラの下半身はボッキーンという感じなんだねぇ。やっぱり、横田守の力はデカい。可愛い女が自分のテリトリー内に大挙して押し寄せてくるという圧倒的な誘惑の前には、多少の疑問符は全て生ゴミ。むしろ、こういう恋人選びのワクワク感は「ELYSION」では味わえなかった訳で。ことエロへの前フリとしてはこれで上出来だと思う。
というか、むしろストーリーの始まりってのは読んでいる人が引くぐらいに強引な方が良い場合が多い。一度設定に納得してしまえば、そこから先は一気に安定して逆に無茶な舞台設定やキャラ付けが良い方向に回り出す。この作品でも、林ふみと&佐野一馬によるテキスト(特に会話文)自体は非常にかっちりとしたものであるからして、物語の中盤にさしかかる頃には、最初の違和感はすっかりなくなってましたわ。
それにキャラが魅力的なので、かなりトキメキがありますよ、こりゃ。しかも、ヒロイン達は突然現れた許嫁にとまどいつつも、心のどこかでそういうハーレクインに憧れているところがある訳なんですわ。だからみんなが主人公(自分)に対してドキドキしている。これは「同級生」大好きッ子の俺としては非常に好ましい設定。いがみあったり、すれ違ったりしても、二人の気持ちはいつも同じ方向。特にメインヒロインのつぼみと主人公の会話のなんかは、個人的には非常に気持ちよい距離感で作られていたですな。
これで後はエロを待つばかりなり、というところだったんだが・・・・。
肝心のエロシーンが弱い!
これは痛いよなー。いや、全くダメという訳では決してなく、エロい事はエロいと思う。汁も回数的には多くはないものの、今までのテリオス作品では一番良い汁が出てると思うし。
でも、やっぱりイマイチ。この作品はそもそも、エロのための作品なんでしょ?しかも、そのための準備として、今まで言ったようにキャラやイベント等のインフラは十分に揃っている。よこたま名物・パンチラ乱れ打ちを初めとして、全体的にエロ的なくすぐりが多いんで、これはさぞかし超弩級エロエロなんだろうなあ!という期待が勝手に高まっているだけに、不完全燃焼も甚だしい。
絵は問題ない。問題はテキスト。あれほど日常シーンで押し引きを見せて気を引かせるテキストが、エロシーンでは全くもって通り一遍で淡泊なものになっちょる。 いわゆる「落差」がない。ヒロイン達の痴態を見たって感じにならん。この作品は基本的に一番重要なエロシーンはラストにやってくる。どのヒロインにもその直前に一頓挫のイベントが用意されて、紆余曲折あって二人が遂に結ばれる、というところでのエロシーンなんだわ。この作品の性格上、ここでは感動セリフより大エロこそ説得力があるんやっ。やってるこっちとしても、今までパンチラでお預けを食ってきたエロダムを一気に開放するべく待っておるんだから、ガッツーンとでっかい打ち上げ花火を上げてもらわんと。小粋なムードの料理店で上等な食材を使った素敵な創作料理が出てきて、さあ食べようと思ったら料理が冷めてた。そんな感じですなあ。日常シーンで、つぼみと保健室でエロトークした時の方がよっぽど興奮しましたよ、あたしゃ。
しかも、やっぱり陵辱ルートの方がエロ度が高かったのも納得いかんし・・・。大体、この作品に陵辱ルートが必要なんかどうかもようわからん。エロCGが両ルートで分散して、結果的に純愛・陵辱ともにHシーンが不足して中途半端。つぼみとの、「Natural」的な展開を逆手に取ったような「下僕ごっこ」シチュエーションには、かなり可能性を感じただけに、ラブエロ路線を突っ走って欲しかったよ。それはキャラ全体のHシーン配分にも言えることで、サブキャラ含めて女キャラ全員とのエロシーンがあるってのと、メインキャラにあらかた顔射を決めているのは良い。が、その一方サブキャラのどってことないHシーンにHCGが取られてしまってるし、一番長い時間一緒にいるメイド・椎子や高い学園のアイドル・篠沢花梨という一番ステイタスが高いキャラ2人のエロシーンが少ない(しかもこの2人だけ顔射・口射がない!)のも、「ホンマにわかってんのか?」と言う疑念を高めているねぇ。こういうタイプの作品には必須のハーレムエンドもあらへんかったし・・・・。
結論としては・・・・どうもいかんともしがたい。悪くない。悪くないんだが・・・。こういうお手軽作品が傑作になる条件は、どこか一点突破が必要。そして、この作品は「Theガッツ!」みたいな狂った方向性を狙ってはいない。ということは、ストーリー志向の強かった「ELYSION」との差別化ということでも、一点突破の方向は「エロ」しかなかったと思うし、実際ある程度目指していたと思うんどす。でも、そのエロが弱かった。ということで、やっぱり佳作止まり。個々のクオリティはあるから、凡作ということには絶対にならないんやけど。下手に素材が揃っていただけに、またもや「まじかるカナン」の時と同じような気持ちに・・・・・。
ただ、この作品の雰囲気自体は大いに買い。やっぱり「モテたいっ」ですよ!可愛い娘にモテてー!めっちゃモテてー!これが男の最大のアジェンデですよ!この作品は「エエ女をゲットしてニャンニャンするぜ!」というエロゲの原初的な衝動をかなりくすぐってくれた。やっぱりこの路線は後押ししたいところ。キチガイ・子供・人外という「俺でも相手にされそうな奴」ばっかりをヒロインにするのは、志が低くあるまいか?やっぱり狙うならアイドルだよ!女教師だよ!美人の転校生だよ!みんなが憧れているものを独り占めする(もちろん、和姦ですよ)!それこそドリームやないのか?そやないのか?!うるさいっ、五十歩百歩とか言うな!
これでまた1年半待つのかよー。今回ぐらいの規模のゲームでええから、2年に3本ペースで作ってくれないかのぅ。
ANGELIUM
-ときめきLOVE GOD-
テリオス(2003)
天使セフレ育成SLG/ゲームB+/精液B(顔6[うち顔アップ1]:口0)御大ゼウスがセックスパートナーをゲットするために、下級天使を人間界に派遣して自分の好きなように教育する(やげやり説明)。
汁ねぇなぁ・・・
どういうことや。ドントレットミーダウン!
レビュー書く元気なくなったわ。
カウントされたCG数だけ見たら結構汁シーンあるように思いますやろ?でも、実際やってみると汁者にはストレス溜まりますで、これは。テキストでは射精しているのにCGではフォローなし、フェラで射精しようとした瞬間に場面替え、こんなんばっか。結構エロシーンあるのに、この射精数ではちょっと。しかも、主人公(?)たるゼウスは「顔にかけたい〜!」とかゆっとるし、じゃあかけろよ、遠慮なく。あてつけかいな。
今回はゲーム自体はよかったのに。全体的にエロなムード溢れてモチベーションは高かったし、やり甲斐のあるゲームシステムと、佐野一馬による軽快なおバカテキストで、ゲームとしてはなかなか素敵な作品だった(サブキャラの方が魅力があるのはいかんともしがたいが)。何より、今回のチンポの呼称が「神ポコ」。肉男爵と違ってこれ最高!天使たちが「シンポコ」「シンポコ」言うのはバカかつエロい。本作は極めておっさん趣味で、テリオスのゲームはどんどん昔のエロゲみたいなコンセプトになっている。しかしまあ、個人的にはこれは歓迎。「エリュシオン」はそりゃ傑作だったけど、今のエロゲ原画家では随一の自律的エロ度を誇る(シナリオやキャラに関係なく立ち絵で既にエロい)横田守絵を即物的に楽しめるならそれに越したことはない。しかし、それに合わせて汁シーンも昔のエロゲ並になっとる。
汁さえあれば、いい作品なんだよなぁ。汁に関心のないエロ重視ゲーマーなら、多分間違いない作品だったとは思う。しかし〜やっぱり俺的にはかなり不満・・・ハーレムエンドで天使3人同時フェラで射精なしにはぶっとんだね。他ならぬよこたまにやられるとキツいな。よこたまもどうせ原画大して描いてないんだろうし、ヒマな時に汁描き足しておいてくれよぉ。今回、CG原画の出来不出来が今回結構目立ったような気がするぞ。 そりゃ、今更よこたまが全部描くなんてのは期待してないけど、もうちょっとなぁ。
あと、男の声オフにさせい。