〜5〜


馬が壊され、
絶望したルシエンはまたも森へ逃げ込みます。


落ち込みまくるルシエンに爺さんは
「お前だけに話すのじゃ」と言って、
自分の秘密をうち明けます。


爺さんは小屋の奥に隠してあったお札の束を
ルシエンに見せます。
「ワシは昔銀行強盗をやったんじゃ・・・」


爺さんは自分の罪と贖罪の生涯について話しました。
そのお金は償いのために貯めたお金で、
いつか、本当にその金を必要としている人のために使いたい、
そう思っているのでした・・・。

展覧会の日。

見事、アンネットは賞を取ります。
勿論ルシエンはなんもなし。


しかし、アンネットは少しも喜べません・・・。
あの馬を壊した時以来、アンネットは罪の意識に
さいなまれ続けていたのです。


そんなある日。
アンネットは雪道で足を痛めて歩けなくなってしまいます。


このままでは凍死!
しかし幸いなことに、すぐ近くにベルドッヅさんの小屋がありました。
がんばって、助けを求めに行くアンネット。


「ベルドッヅさーん!ベルドッヅさーん!」
ドンドンドンドンドン!
・・・しかし、ベルドッヅさんの家は誰もいません・・・。


日が暮れてしまう・・・・。
打ちひしがれるアンネット・・・・。
「誰か・・・誰か助けてちょうだい・・・」

すると、

何と、スキーヤーが近くを通り過ぎて行くではありませんか!


「助けてー!助けてー!お願いー!」


アンネットの叫びに、その人は気づいてくれました
助かった・・・


ゲッ!


「アンネット・・・・」


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