ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第133回 (2001年10月11日放送)


<オープニング>
T「先週に引き続きコーネリアス小山田君+山本ムーグ氏の2人がスタンバッてお
 ります。」


M-01.愛の薬/オリジナルラヴ

<近況>
 今日はこの番組史上珍しく皆さんからのメールにここで答えたいと思います。
ペオニイさん。ね。メールアドレスしかわかりません。ペオニイさん「9月13日
放送の最後の方でやっていたマジカルナントカマック?こんなような名前だった
と思うのですが、正しい名前もしくは呼び方を教えて下さい。それについての詳
しい事を教えて下さい。」という事ですね。んでこれは多分ロスアプソンの山辺
さんがゲストで来た時にかけた曲ですね。『マジカルパワーマコ』の『トゥデイ
ズ・ファッション』という曲ですね。これは新宿にあるロスアプソンというレコ
ード屋さんで企画をしたコンピレーションアルバムの中に入ってる曲でありまし
て。これは一般ではもう入手出来ませんね。中古レコード屋にも恐らく無いので
はないかと思います。ただそのマジカルパワーマコのレコードは今現在ポリドー
ルレコードから1stから3rdアルバムまで再発されているという事です。はい。と
いう事で、今日は珍しく質問に答えさせて頂きましたけれども。この番組に対す
るいろんな感想等お待ちしておりますので送って頂きたいと思います。苦情は送
らないで下さいという事で。

<今週のリコメンド>
 先週に引き続き『オーネット・コールマン』を聴きたいと思います。オーネッ
ト・コールマンって「ミュージックビジネスはもう嫌だ!」とか言って1回引っ
込んだ時期があるんですけど。その気持ちは解ると(笑)今になって俺も思った
りもしますけどね。それに負けちゃいけない。で、その引っ込む前ですね、この
『ジャズ来るべきもの』。それで鮮烈なデビューを飾った訳なんですが。そこか
らこれ何枚目かの頃のアルバムですね。『Tomorrow is the Question』からタイ
トル曲を。そしてもう1曲が『Mind and Time』。2曲続けて聴いて下さい。

M-02.トゥモロー・イズ・ザ・クエスチョン/オーネット・コールマン
M-03.マインド・アンド・タイム/オーネット・コールマン

 これはサックス聴くとねやっぱり「チャーリー・パーカーが好きだ」ってオー
ネット・コールマン言ってますけど、何かわかる気がしますね。「デタラメ吹く
チャーリー・パーカー」みたいな何かさ(笑)そんな感じもする。デタラメじゃ
ないんだろうねでもね。デタラメ吹いたらこういう風にはならないという感じな
んですけど。

<談話室バースト!>
ゲスト:小山田圭吾(コーネリアス)以下:O
相談役:山本ムーグ(バッファロードーター)以下:Y

T「今日のゲストは、先週に引き続きコーネリアス小山田君とプラス相談役ね。
 えー(笑)…」
O/Y「(笑)」
T「バッファロードーター山本ムーグさんでありますけどもね。どうも。」
O「こんちわー。」
Y「こんにちわ。」
T「先週から引き続き来て頂いてますけども。で、今回はですね、今日はじゃあ、
 早速コーネリアスのニューアルバム『Point』についての話をいろいろ。」
O「はい。」
T「今日はじっくりと伺って行きたいと思っております。ちなみにあれですよね、
 バッファロードーターの方ももうそろそろアルバム出るんですよね?」
Y「そうですね。」
T「うん。あのーえーと…『そうですね』って一言でさ(笑)。」
Y「(笑)。ホントはね、10月に出る予定だったんだけど、コーネリアスが出る
 って聞いたんでずらしました。」
O「(笑)」
T「ずらしてね(笑)。はい。僕もずらすと思う。」
O/Y「(笑)」
T「うん(笑)。」
O「バッファロー、でも随分やってたよねレコーディング。」
Y「まあ、いいじゃないですか(笑)。」
T「バッファローもね(笑)。そう。」
O「僕も長かったけど。」
T「小山田君も長かったよね。」
O「うん。」
T「そうだよ。ずっと前…いつだっけ?2年ぐらい前だっけな?リキッドで『アル
 バムのレコーディングが始まって来年ぐらい出そうかと思ってる』とか言って。
 3年ぐらい前かな?」
O「あれ何の時だっけ?リキッド。」
T「何かリキッドで会った時。」
O「あ!バッファローのライヴじゃない?(笑)」
T「バッファローのライヴ(笑)あ、そう!」
Y「(笑)」
O「そうだ。それ多分1年半ぐらい前ですかね。うん。」
T「1年半ぐらい前だ。それでやっとこ出たという感じですけども。これはレコー
 ディング実際…曲を書き始めたっていうのはいつぐらいから?」
O「んとね、去年の6月ぐらいかな。」
T「あ、そんなもんなんだ。」
O「うん。やってたんですけど。今回は曲を書いて録音してっていうんじゃなく
 て、スタジオでこう録って作るみたいな。そういう感じでやってたんで。何か
 あんま…」
T「あー。」
O「割とずーっと1年間作業をしてたっていう感じで。」
T「ふーん。何か聞くところによると小山田君のいつもやってる小山田君専門ス
 タジオみたいな小っちゃい…プライベートスタジオみたいな所だと思うんです
 けど…」
O「うん。」
T「殆どそこで全部仕上げちゃったと?」
O「そうですね。今回は殆ど全部そこで。」
T「あのギターもベースもドラムまでこれ自分でやってるんですか?殆ど全部楽
 器自分なのかな?今回は。」
O「うん。楽器は大体自分ですね。で、ストリングスが1曲だけ弾いてもらってる
 のがある。」
T「ストリングス?どこに入ってた?(笑)」
O「最後の曲にチョロッと出て来るんですよ。」
T「あー!チョロッと入ってる。あ、そうだそうだ。へえー。」
O「あとは僕と美島さんってプログラミングをやってくれてる人と2人で殆ど。」
T「へえー。これはだってさ聞くところによると、もうホントお昼の1時ぐらいか
 ら入って夜中の3時まで毎日毎日1年半やってたって。」
O「そうですね。普通にこう…時間のずれた会社員みたいな生活をして(笑)。」
T/Y「(笑)」
O「土/日は休んで。何かこう夕昼過ぎぐらいから始めて。」
T「そう。でもミュージシャン割と聞くとそういう生活してるんですよね。」
O「あ、そうなんだ。」
T「うん。ていうか僕そうだし。」
O「あ、そうなの?地味ですよね(笑)。」
T「うん、地味なんだよねこれが。そうホント時間のずれた会社員みたいなね。」
O「うん(笑)。」
T「朝ちゃんと仕事場行って『今日はここまで出来た〜』みたいな感じでね。」
O「うん。」
T「ずっと割とそんな事やってるみたいな。何かねマイヨットとか持って、週末
 は海で泳いで…とかそういう勘違いしてる人も結構さ…」
O「(笑)」
T「質問マジで僕何回かされた事ありますね。」
O「ホント?(笑)」
T「ざけんな!みたいなさ(笑)。でもね、ホントにそういうミュージシャンも
 いるみたいですけどね。」
O「あーそう。」
T「うん。何かね、江ノ島にボートを持ってるとか。」
O「あー。加山雄三みたいな。『光進丸でレコーディング』みたいな。」
T「そう(笑)。」
O「シンクラビア積んであるらしいですよ光進丸に(笑)。」
T「(爆笑)マジ?!」
O「うん。」
Y「(笑)」
T「へえー!」
O「日本に何台しか無い時代からシンクラビアを光進丸に積んでレコーディング
 してたらしいですよ。」
T「(笑)ヨットで?へえー!」
O「最高ですよねそれも。」
T「最高だね。あ!ヨットでレコーディングしたい!したいね。」
O「うん(笑)したいっすよね。」
Y「(笑)」
T「ヤバイね(笑)。ヨットでレコーディングしたら波の音すぐ録れるしさ。」
O「録れるし(笑)。」
T「いいな〜それ(笑)。ヨットにプロトゥールズ。ヨットにシンクラビア…
 へえー!イカス!」
O「うん。」
T「加山雄三の『加山雄三モデル』って知ってる?あのベンチャーズの。」
O「あーギターの。モズライトみたいな。」
T「そうそう。見た事あります?」
O「何かね、僕『加山雄三記念館』みたいな所にたまたま行った事があって。」
T「(爆笑)何で行ってるの!」
O「大体の物なら見た事ありますよ(笑)。」
Y「(笑)」
T「何で行くわけ?そういう所に(笑)。」
O「たまたまだったんですけど。『光進丸カレー』っていうのがあるんですけ
 ど(笑)。」
T「(爆笑)マジ?!」
O「何かイカとか海の幸が入ってるカレーで。」
Y「(笑)」
T「へえー。」
O「それも食べました。」
T「え?それどこにあるの?」
O「伊豆の方に。」
T「あるんだ。へえー。」
O「うん。あの伊豆って何かそういう訳わかんない博物館みたいなのやたらある
 んですよ。」
T「あ、あるある!そう。突然宇宙館とかさ。」
O「そうそう(笑)。秘宝館みたいなのとか。」
T「あるある。うん。」
O「ジュディオング博物館っていうのも。」
T/Y「(笑)」
O「(笑)。あの『魅せられて』のこういう衣装がバーンて飾ってあって。」
T「(笑)白い広がったヤツが?」
O「そう(笑)。」
T「はあー。飾ってあるんだ。へえー。」
O「うん。何か普通の家みたいな所なんだけど、ジュディオングのお母さんか誰
 かが経営してるらしくて。」
T「(爆笑)」
O「ジュディオングの描いた絵とか何かそういうのが(笑)。」
T「ホントに?へえー。結構ヤバイ所だらけなんだね伊豆って。」
O「そうですね。今度『梶原一騎記念館』っていうのが出来るらしいんですけど」
T「(笑)」
O「それはちょっと行ってみたいような気もして(笑)。」
T「(笑)。あれ何でなんだろうね?あの小っちゃい変な記念館とかさ。」
O「何でですかね?何か変な磁場ありますよねあの辺ね。」
T「そう。ちょっとずれた感じがありますけど。で、それは何あの加山雄三さん
 の親戚とかがやってるのかな?」
O「どうなんでしょうね?ちょっとわかんないですけど。加山雄三さん所は結構
 凄かったですよ。」
T「結構凄かった?お金が?」
O「うん。かなりかかってましたね。」
T「へえー。結構物凄いショボかったりするんだよねナントカ記念館とか。」
O「うん(笑)。凄いショボイ物ばっか。でも加山雄三は結構…」
T「へえー。僕ほら何だっけ…去年か一昨年だっけな?モズライトが欲しくなっ
 ちゃって。」
O「うん。」
T「で、モズライトのパンフレットいろいろ見てたらやっぱり『加山雄三モデル』
 とかあるんですよね。ブルーの知ってる?」
O「あ、よくわかんない。」
T「物凄いダサイ!」
O「あ、ダサイんだ(笑)。」
Y「(笑)」
T「もう〜…この色かよっ!っつって。でもねやっぱり加山雄三=海=ブルー!
 みたいな感じで。」
O「うん。凄い真っすぐな(笑)。」
T「そう。それがモズライトにほんとに合わない訳。」
O/Y「(笑)」
T「何かこう気持ち悪〜いブルーなんですよ。これは無いよな〜とか思ったらさ、
 でもオジサンとか喜んで持ってるモズライトのパンフにさ…」
O「うん。」
T「オジサンが喜んで弾いてるのとかがあって(笑)。」
O「(笑)」
T「なあ…。こういうモズライトシーンっていうのはちょっと日本でやっぱ盛り
 上がってる所はあるっていうのがね、ちょっとオカシイなって感じで。」
O「(笑)」
T「ちょっとね、話がそれましたけど大夫(笑)。」

***
T「という事で、ニューアルバム『Point』から『Smoke』を聴いてみましょう。」

M-04.スモーク/コーネリアス

T「どうですか?これ、ムーグさんは。」
Y「凄い気持ちいい曲でしたねー。」
O「(笑)」
T「なるほど(笑)。あれですよね、ムーグさんは初めて…このアルバムまだ聴
 いてなくてこれから聴くという感じですけども。」
Y「うん。」
T「バッファローも1年半から2年ぐらいかかってるのかな?」
Y「うちはでもやったり休んだりって、そういう感じだけどね。」
T「うん。シュガーさんに聞いた時アルバム2枚分ぐらい曲作ったとか何か言って
 ましたけど(笑)。」
Y「ウソ?(笑)…長いと飽きちゃうから捨ててくんだよねどんどんね。」
T「う〜ん。僕も今ね、そうしたいんだよね(笑)。」
Y「そういうの無かった?捨てた曲。」
O「うん、あった。捨てた曲も幾つかあるよ。」
T「あ、そうなんだ。」
O「うん。」
T「凄いなー。俺、今書いてるけど間に合わないな多分(笑)。」
O「(笑)」
T「もうかなりテンパッて。でもね、今回僕のレコーディングも自分ん所のスタ
 ジオで全部やっちゃおうかなと思ってて今回が初めて。だからそういう面では
 時間的には楽ですね。」
O「うん。」
T「でかいスタジオおさえるとさ、歌入れは完全にもうこの日ですーとか言って。
 この日までに歌詞を上げて…とかさ。やる事を決めて、みたいな感じになっち
 ゃうじゃない?」
O「うん。」
T「でも、自分の所の小さいとこでスタジオやればいくらでもね。」
O「うん。ホントそれが一番今回僕がそういう風にやりたいなーっていうので。」
T「なるほど。」
O「外スタとかやっぱお金かかるしね。」
T「そう。」
O「スケジュール決まってると余計な圧力凄いかかるからね。」
T「かかる。プレッシャーはね。うん。『時間です』とか言ってさ。」
O「うん。そういうの無くやりたいなぁっていうのが凄いあったんで。」
T「そうだね。このアルバム『Point』は、ホントもうね、小山田君がやりたい事
 もう兎に角かゆい所までザックリ爪を立てたぜ!みたいな(笑)。」
O「(笑)」
T「で、かいてるよー!みたいな。何かそういう。やりまくった!みたいなね。」
O「(笑)」
T「そういうのが感じられていいんですよね。今スタジオとかが割とコンパクト
 なシステムでも、音のクオリティーが結構いい感じで。この『Point』ってア
 ルバムはホント、小山田君のプライベートスタジオで楽器も殆ど歌もギター
 も全部1本のマイクでやったという。で、ミュージシャンも小山田君殆ど1人で
 っていう感じで。それでも本当『大きなスタジオ借りて金かけて録りました』
 っていう音質とあんまり聴いた感じ変わんない。僕このアルバムミックスはち
 ゃんとしたスタジオでガッチリやったのかなーなんて思ってたんですけども。
 今聞いたらやっぱりプライベートスタジオで全部。プロトゥールズっていう、
 コンピューターベースの機械があるんですけども、それ使ってやったという事
 でね。今そういうのが出来ちゃうって事でね。まあミュージシャンにとっては
 お金とかプレッシャーとかそういうのが減ってきて、本当にクリエイティブな
 気持ちでずっと集中出来るっていうか。環境はいい風になってきたなとは思う
 んですけどもね。」
O「うん。」
T「という事で、今日はコーネリアス小山田君と山本ムーグ氏お2人を迎えてお送
 りしております。」

***
T「では、10月24日発売のアルバム『Point』から。これは『富士山爆発して怒っ
 てる』というね(笑)。」
O/Y「(笑)」
T「『怒ってるぞ!』みたいな感じの曲ですね。これ最高なんですけど『I Hate
  Hate』聴きます。」

M-05.アイ・ヘイト・ヘイト/コーネリアス

T「これまたいいですね!」
O「(笑)」
T「♪アオーー!のね、このね、犬がまたこのリズムに乗ってる訳で。最後ね。
 いいですよねこの♪シーーッ シーーッって。この曲の何曲か前にもこういっ
 た夜の街、夜の東京のサウンド、音ですね。誰もが寝静まって、コオロギが鳴
 いてるみたいなそういった音があって、突然この『I Hate Hate』が始まって。 
 で、しばらくしたらまた結局♪シーーッ シーーッ と(笑)。」
O「(笑)。静かにしろ。うるさい。とか。」
T「………ってなる所がね、また一筋縄ではいかない感じの、あの(笑)…いい
 訳なんですけど。この曲はもう小山田君ならではですね。これね。」
O「そうですか?(笑)」
T「うん。♪ズカズカズカ〜〜ドゥルルル〜!この展開といい、あの圧縮された
 ようなね。」
O「うん。」
T「これ実際に圧縮した訳じゃないんでしょ?こうやってもうこのまま作ってい
 って?」
O「うん、そうですね。こうエネルギーをグッ!と詰めたみたいな。」
T「グーッ!ともう(笑)この1分半の間にエネルギーを凝縮した!みたいな。」
O「うん。」
T「でもこれ1人でレコーディングしていって?」
O「うん。」
T「最初音数少ない所から始める訳じゃない?」
O「うん(笑)。」
T「これは何から録っていったの?」
O「これはね、ドラムだったかな?」
T「ドラム。はあー。何も音無い所で♪ヅダヅダヅダヅダヅダーー!」
O「(笑)大暴れして。」
T「あーそうなんだ(笑)大暴れして。へえー。これも自分で叩いたんですか?」
O「あのーちょっとずつ叩いた所をカット&ペーストして。」
T「あーカット&ペーストで。うまくいった所をね。」
O「うん。」
T「なるほどねー。」
O「それもこうホントに部分的に録ってったって感じで。」
T「へえーなるほどな。しかしいいな!ドラム叩けるスペースがあるっていうの
 はまたいいね。」
O「音、スッゴイもれるんですよ。」
T「あ、ホントに?」
O「だからもう、あんまり夜遅いと近所の中華屋さんが凄い怒って。」
T「(爆笑)」
O「この1年間に3回怒られた。その中華屋さんに(笑)。」
T「あ、ホント(笑)。『うるさいよ!』って?へえー。」
O「しょっちゅう通ってるんですけど。」
T「(笑)」
O「何か凄い冷たいんですよ。道とかで会っても絶対目合わしてくれないんです
 よ(笑)。」
T「(爆笑)」
O「怒鳴り込まれるとちょっとバツが悪いからしばらく行かないようにしてるん
 だけど。でも近いから行っちゃうんですよね。」
T「(笑)」
O「そういう微妙な距離感でずーっと繋がってる中華屋さんがあるんですけどね」
T「なるほどね(笑)。微妙なコミュニケーションのテンションでずーっと。」
O「うん。」
T「中華屋さん。続いてる感じ。イイ感じだなそれ(笑)。」
O「(笑)」
T「ね。虫とか入れられないでね!でもね。」
O「そうですね。」
T「うん。それ心配だけどね。そう。中華屋さんとの微妙な緊張関係にあるです
 ね、えー(笑)…」
O「(笑)」
Y「(笑)。そう言えば『ご町内感』あるね凄い。この曲ね。」
O「もうずっと1年間同じ所にいたから町内感凄い出ちゃってんですよね(笑)」
T「(爆笑)町内感。なるほどね、うん。」
O「あのウナギ犬みたいな犬も何かちょっと日本の夕方っぽいんですよ(笑)。」
Y「そうそう。アニメの何か。」
O「アニメの夕方っぽいでしょ?」
T「そう。あのね、このいろんな音も日本の夜の音がするよ。あのコオロギが鳴
 く音とかね。」
O「うん。」
T「あれしょっちゅう聴いてるもん俺も。」
O「うん、そう(笑)何かね。」
T「そう。という事で、ではアルバム『Point』から『Tone Twilight Zone』を聴
 きます。」

M-06.トーン・トワイライトゾーン/コーネリアス

T「これどうですか?山本さん。」
Y「『夕焼け番長』って感じですね(笑)。」
T「(爆笑)夕焼け番長ね!」
O「(笑)」
Y「もう完全に町内モードに何か(笑)。」
T「そうそう。」
O「これね『夕焼け』とか『下校』とかね(笑)。町内感出てるでしょ?何か。」
T「出てる。うんうん。」
Y「最初の音が下校の鐘の音。」
T「下校の鐘の音。あ、なるほどね。うん。」
O「うん。」
T「それでね、学ラン。」
Y「学ランではないかもしんない(笑)。」
T「学ランではないかな?(笑)」
O「学ランはムーグさんが(笑)。」
T「(笑)。何かねつぶれたカバンが見えたよ僕一瞬。」
O「あー(笑)ヤンキーの。」
T「昔ほら、ヤンキーの人って必ずカバンをこんなに薄くしてたじゃない?」
O「学ランにね(笑)。中の抜いてね。」
T「そうそう。それでさカバンをこんな薄くして。で、荷物は別に持ってるんだ
 よね。」
O「うん(笑)。」
T「そう。そういうのが流行った時期だったんですけど世代的に。でも僕ねあれ
 が大ッキライでさ。」
O「(笑)」
Y「そう?(笑)」
T「それで僕ね、カバンこんな厚かったの(笑)。」
O/Y「(笑)」
T「僕巾50センチぐらいにしてたのわざと学生カバンを。あれが嫌いで。」
O「うん(笑)。反抗して?」
T「そうそうそうそう。だから俺ヒット曲書けないのかな?」
Y「何だそれ(笑)。」
T「(笑)。ああいうのどうもね。斜に構えてひねくれて何か逆の事をしちゃい
 たくなる瞬間ってあるじゃないですか。」
O「うん。」
Y「へえー。」
T「そう。何かねこの『Tone Twilight Zone』ね、ヤンキーのカバンが見えたん
 ですけど。」
O「(笑)」
Y「『カバンの厚み』だね。これからはね(笑)。」
T「『カバンの厚み』ですよね、ファッションは。」
O「さっき田島さんのカバン厚かったね(笑)。」
Y「(笑)」
T「厚いんだよそう!そうそうそう!今でも厚いの。」
Y「厚かった(笑)。」
T「よく考えたらそう。この番組のディレクターの二見君にも言われるんだけど。 
 『何でそんなに荷物が多いの?』って言われるんだよね。」
O/Y「(笑)」
T「それでね、俺何で多いのかな?って考えるんだけど…『あれ?でもこれも持ってなきゃな』みたいなさ。」
O「(笑)」
Y「あの、結構独特のヌメ革のカバンだよね(笑)。」
T「そうそうそう。ヌメ革のカバンなのよ。そうそうそう。」
O「言われてみたらそういえば厚かったなーって今思った(笑)。」
T「厚いでしょ?そうそう(笑)。許容量をやっぱ超えてる訳。」
O「うん(笑)。」
T「こんなんなっててさ、それでさ(笑)すぐ傷んできちゃうんだけど。」
O「(笑)」
T「そうなんですよね。高校ん時も僕のカバン『ブタカバン』って言われてたんですよ。」
O/Y「(笑)」
T「あ、ブタカバン!ブタカバン!とか言って。」

***
T「で、今回のこのアルバムのこういった『町内会のなごみPoint』っていうか。
 こういうのがいろいろ何ヶ所かあって。」
Y「何か、その俳句っぽいね。ちょっとね。」
T「ハイク?…あー俳句ね。日本の俳句。」
Y「そんな感じしない?」
O「うん、そうだね。」
T「あー。あの短ぁーく、小っちゃく味わえる、みたいな。」
Y「うん。で、季語がめちゃくちゃ面白い。何か(笑)…」
O「(笑)」
T「あーなるほどなるほど。」
Y「季語とか必ず入ってるじゃんどっかに。チョコチョコッと。」
T「うん。ワビサビの何かそういう物が入ってて。で、短くて。なるほどね。
 俳句っぽい。うん。」
Y「何かほら、虫の声ってさ、日本人は凄い風流を感じるけど…」
T「感じる。これでもね、日本人しかいけないな。こういう…」
Y「西洋の人ってノイズとしか聞こえないって言うじゃないですか。」
O「うん。」
T「そうそう。そうなんだよ!スゲー!」
O/Y「(笑)」
T「その通り!」
Y「『虫さん』って感じじゃない?だから。」
T「ん?」
Y「虫さん。」
T「そう『虫の声をノイズにしか聞こえない西洋人!オイッ!』みたいな。」
O/Y「(笑)」
T「(笑)。あれなんだって、言語葉ってあるじゃないですか。日本人はあの何
 だっけ、左脳とか右脳とかあってさ、西洋人と違う所にあるんだよね確か。」
Y「そうかもね。うん。」
T「って聞いた事ありますよ。で…あ、忘れたよ詳しい事。」
Y「これアメリカとかの人に聴かした?」
O「いや、まだね、あんまり聴かしてないかもしれない。」
Y「聞いてみたいね感想。」
O「感想ね。うん。」
Y「どういう風景が浮かぶんだろう?」
T「そう。『この虫の音、どう思うよ?オイッ!』みたいな(笑)。」
Y「いや、そのケンカ腰はやめようよ(笑)。」
O「(笑)」
T「あ、そうかそうか(笑)。冷静になれよと…思うんだけど。」
Y「今年ってさ、蝉の声俺あんまり聞いてないんだけど。そんな事無い?」
T「蝉ね。鳴いてるよ。」
O「前半戦、結構鳴いてたような印象が。うん。」
Y「前半…」
O「凄い暑い時期は凄い鳴いてた印象ある。」
Y「早めにじゃあ?」
O「前倒しだったんじゃない?」
Y「(笑)」
T「(笑)。僕だけどね、今年いろいろ蝉スポット行ったんですよ。」
Y「あ、ホント?」
T「そう蝉スポットいろいろ行って。でね、抜け殻を集めたもん。」
Y「ふーん。」
O「あー。」
T「うん(笑)こんなに。こんなにってラジオだからわかんないか。」
Y「(笑)」
T「あのね、もうホント両手一杯ぐらい。」
O「そんなに?」
T「それがね、いるんだよね東京都下に行くと。」
O「あーそっかそっかー。」
T「ええ。東京都下に行くとね『蝉の抜け殻ってこんなある訳?』みたいな。」
Y「カバンもパンパン!みたいな(笑)。」
T「パンパン!(笑)」
O「(笑)」
T「もう『お陰でカバンもパンパンだ〜』みたいなね(笑)。」

<エンディング>
T「もう今日はまさに『談話室』という感じの(笑)話の内容でね。お茶を飲み
 ながらそういう内容になりましたけどもね。ニューアルバム、コーネリアスの  
 『Point』というタイトルのアルバムが出ますので。10月の24日ですね。で、
 その約1ヶ月後にバッファロードーターの方のアルバムも出ますので。是非こ
 れはもう買ってくれ!という感じで。先週と今週2週にわたってバースト!を
 コーネリアス小山田君とムーグ山本氏と2人お迎えしてやってきましたけどね。
 はい。いろんな談話を持つ事により『やっぱり虫が大切だ』という結論に至っ
 たと。」
Y「虫をムシするな。」
O「(笑)」
T「うわー!俺もう今心の中で富士山がね、バーン!ともう(笑)ヤル気が出た。」
O/Y「(笑)」
T「ね。そうそう。皆んなヤル気を持たないと。ヤル気。虫の声を聞いてヤル気
 を出して。ね。テロに始まり、虫、富士山、ヤル気と。」
Y「(笑)」
T「そういう感じのバースト!2週間のドラマがありましたけど。という事で、今
 日のゲストはコーネリアス小山田君そして山本ムーグ氏のお2人でした。あり
 がとうございました。」
O/Y「ありがとうございました。」
T「バースト! 」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki