<オープニング> T「今日は恒例のバースト!レコメンデーション拡大版でございます。」 M-01.セックスサファリ問題OK/オリジナルラヴ <近況> オリジナルラヴはもうまさしく今現在ニューアルバムのレコーディング中であ りまして、実はもう今週…今週っていうかこの録音日の今週なんですけど(笑) 昨日までもずーっとスタジオにこもってニューアルバムの曲を次々とレコーディ ングしていった訳なんですけども。今回のアルバムはね、殆ど普段ライヴでやっ てるメンバーで、こう『せーの!』でバーンと録ってしまって、完パケ『オッケ ー!終わり!』みたいなね、そういう感じのレコーディングでありましたですね。 オリジナルラヴはいつもは、まずリズム隊をレコーディングしてその上から楽器。 上にホーンセクションとかストリングス入れようか、パーカッションどういうの 入れようか、じゃあ、あの人呼ぼう、とかね、そういうようなアルバム作りをし ていた訳ですが、今回は本当にね『バンド』って感じですね。このバースト!に も過去来てくれたL?K?Oとかサックスの松本健一とか木暮晋也とかブンブンサテ ライツ平井君と、あとベーシストは鹿島さんなんですけども。そのメンバーで次 から次へボンボン録っていってます。非常に楽しいですね。こんなに楽しいレコ ーディングは初めてぐらいかな。とにかく面白い。まあ皆んな気心知れた人達な ので、何か合宿、修学旅行気分っていうかね、そんな感じのレコーディングで。 非常に良いヴァイブがレコーディングされてて。なかなかここん所のオリジナル ラヴの作品の張りつめたような(笑)テンションの高い…という感じの方向では 無いですね。今回は物凄く吹っ切れた感じと言いましょうか。パーンとフレンド リーに広がったみたいな感じの爽やかなイイ感じの音が録れてきてますのでね。 これ早くホント皆さんにお聴かせしたいという感じでありますけれども。まあ来 年ですね。恐らく来年の頭の方に発売になると思いますんで是非皆さんそん時は。 <今週のリコメンド> 今週はこの間もかけましたけども『オーネット・コールマン』ですね。オーネ ット・コールマンの『ジャズ来るべきもの』というアルバムから『ロンリー・ウ ーマン』という曲を聴いて頂こうかと思います。僕はですね、ここ2ヶ月3ヶ月ぐ らいこのオーネット・コールマンのこの『ジャズ来るべきもの』というアルバム。 1959年に出たアルバムですね。これしか聴いてないですね音楽。うん。よく考え たら。他のアルバム、まあちょっと試しにチラチラッと聴いたんですけど全然面 白くなくて。で、オーネット・コールマンのこのアルバムばっかり聴いてますね。 まあオーネット・コールマンばっかり聴いてるんですけれど。特にこの『ジャズ 来るべきもの』は、もうねいいメロディーですね。物凄くいいメロディーなんで すね。オーネット・コールマンっていうのは最初作曲家としていろんなレコード 会社に自分を売っていたという経歴がある訳なんですけども。まあそれぐらいフ リージャズ、メロディーに捕らわれないソロを吹くアルトサックス奏者という側 面と、物凄くメロディーに拘った作曲者としてのオーネット。まあ両面ある訳な んですけども。この作曲者としての側面って僕物凄い最近ハマッてましてね。こ の『ロンリー・ウーマン』って曲はいろいろカバーされていますけども物凄い名 曲でね。いいメロディーの曲です。これを最近僕自分のサックスでコピーしまし た。えー何て言うのかな…自分のサックスの身の程を知ったという。「あー全然 ダメだ俺!」みたいなね。自分がダメに思える瞬間いろいろある訳なんですけど。 そんな感じでありまして。取り敢えずじゃあそのオーネット・コールマンの『ジ ャズ来るべきもの』というアルバムから『ロンリー・ウーマン』を聴いて下さい。 M-02.ロンリー・ウーマン/オーネット・コールマン <リコメンデーション拡大版> 今日は、ななななんと、ね(笑)力の弱い感じで、ななななんとって今言いま したけど(笑)『ホルガー・シューカイ大特集!!!』であります。ビックリマ ーク3つ!と原稿に書いてありますけど(笑)えーと、ホルガー・シューカイね。 これはもうドリフ世代と言いましょうか、ウルトラマン仮面ライダー世代の人達 にとってはですね、この…ドリフ世代のロックファンには言わずと知れた存在で ありましょうが、昨今の若者達は知らないんじゃないかなぁ?ね、まあこのドリ フ世代の我々としてはですね、子供の頃CMに使われてたんですね、TVのコマーシ ャルに『ペルシァン・ラブ』という曲が。凄くいい曲で。これは原稿には「言わ ずと知れたジャーマンロックの雄」と書いてありますけど。言わずと知れた…知 らないと思うんだけど(笑)思いますけどね皆さん。これはドイツの『CAN』と いう伝説のロックバンドね。アートバンドというか、そのCANの実質的なリーダ ーでベーシスト。で、何かゴム手袋みたいなのをしながらベースを弾くという凄 い変な人なんですけど。CANの音楽も勿論素晴らしいと言いましょうか、もう何 て言うんでしょうか?ね、いいんだか悪いんだかわかんないと言うか…いいんで すという感じの(笑)音楽なんですけど。物凄くフリージャズとかね、今『CAN』 とかドイツの『ファウスト』とかああいった音楽を聴くと、僕最近オーネット・ コールマンとかああいったフリーのジャズをいろいろ聴いてますとね、ああいう フリージャズの発想/アイデアがやっぱりあったんだなっていう風に最近思える ようになりましたね。ファウストなんて聴くとかなりそうだなーという感じがす る訳なんですけども。で、そのCANというグループ解散後ソロワークで結構いい 曲があったりするんですねその『ペルシァン・ラブ』という。あれはね、ペルシ ャの民族音楽のカセットテープみたいな物を曲の繊細なメロディーに乗せてピロ ピロ〜とね、あの当時サンプラーとか無い時代ですけど何かサンプリングの歌メ ロみたいな感じが入ってて、なかなか泣きのメロディーでいい感じなんです。 で、今日はそんなホルガー・シューカイ。彼のソロワークを特集するという、 この非常にレアな番組。ね。今ヒップホップとか若者達ああいうテクノとか聴い てる中(笑)敢えて『ホルガー・シューカイを特集するぞコラッ!』みたいな感 じですけどね。『Ode to Perfume』という曲です。これは1981年のアルバム『On the Way to The Peak of Normal』から聴いてみたいと思います。 M-03.オード・トゥ・パフューム/ホルガー・シューカイ これ非常に長い曲なんですけど。何ともジャーマンロックのカッチョよろしい 曲ですよね。今日はホルガー・シューカイ・スペシャルをお届けしております。 *** はい。ホルガー・シューカイ・スペシャルです今日は。珍しいスペシャルです けど。次の曲は1981年にリリースされた4曲入りの12インチですねこれは。ホルガ ー・シューカイの12インチなんてあるんですね。 「この曲は当時ニューヨークのクラブ『ロフト』のレジデントDJデヴィッド・マ ンキューソがプレイした、所謂『ロフトクラッシック』として有名だ。ちなみに ジャー・ウーブル…」 ロフトクラシックってコンピレーションのCDが結構出たりしてますけど。ジャ ー・ウーブルが入ってるんですよねこれ。ジャー・ウーブルと、ヤキ・リーベツ ァイトと、ホルガー・シューカイ、3人による12インチですけど。次の曲『ハウ・ マッチ・アー・ゼイ』という曲ですけどね。このジャー・ウーブルっていうのは、 パブリック・イメージ・リミテッドにいてね。あのセックス・ピストルズのジョ ン・ライドンがセックス・ピストルズ解散後に作ったグループ。パブリック・イ メージ・リミテッド、略してPILと言いますけど。それのベーシスト。2枚目のア ルバムまでいたメンバーですねジャー・ウーブル。2枚目の『メタルボックス』っ てアルバムあるんですけども、このアルバムは殆どベースしか聞こえないアルバ ムなんですけどね。僕の心の青春の1枚という感じのアルバムであります。この PILのベーシストとホルガー・シューカイと。ヤキ・リーベツァイトってこれCAN のドラマーですね。ジャズ上がりでありまして非常に上手いテクニシャンですね この人は。「ホルガー・シューカイとジャー・ウーブルは後にU2のエッジと3人 でまたまた12インチを制作した。」と。ホントですかね?凄いメンツですねこれ。 そっちもクラブプレイされているって事なんですけど。 そのじゃあ、ジャー・ウーブル、ヤキ・リーベツァイトと、ホルガー・シュー カイで『How much are they?』を聴いて下さい。 M-04.ハウ・マッチ・アー・ゼイ/ホルガー・シューカイ これ僕今思い出しましたね。この曲相当聴いてました昔。高校生中学生だった かな?高校生ぐらいの時ですね。この曲は今からだから20年ぐらい前ですけど (笑)結構ヒットしたりしてましたね。クラブとかでもかかってたんじゃないか な確か。これがホルガーシューカイとヤキリーベツァイトがやってたっつうのは 僕初めて知ったんですけど。ジャー・ウーブルとこの辺の人達はいろいろ交流が 当時…そう言えばあった事が何となく思い出してきましたね。おぼろげながらね。 で、これ12インチ。このジャー・ウーブルの独特の何とも言えない暗〜いベース ラインね。で、こうレゲエみたいなディスコみたいな事やるんですけど。でね、 この当時のホルガー・シューカイの曲は何とも非常に実験的でメチャクチャな事 やってるようで、でも何か結果的に凄いポップになってるっていうね。凄い不思 議な音楽なんですけど。 *** で、次に聴いて頂く曲は、これは一番ヒットしたさっきそのコマーシャルでそ の当時使われてたって言いましたけども。ホルガー・シューカイの中では物凄く 一般的にヒットした曲なのかな。『ペルシァン・ラブ』という曲なんですけど。 「1979年にリリースされたアルバム、名作『ムーヴィーズ』から。この曲で何か がパコーンと開けた人は多いはずか」と。ホントかな。俺らの世代だけだねこれ 多分(笑)。そう、あのドリフ世代の人達にはたまらないと言いましょうか。当 時の日本の少年達にとってはね。我々みたいな。 「1981年にリリースされたスネークマンショーの2ndアルバムにこの曲が収録さ れていた事が大きかった。」そうです。スネークマンショーの2ndアルバムに入 ってましたペルシァン・ラブ。今聴いてもその魔力は全く色褪せないという感じ ですけど。この時のレコーディングね、確かこれ日本でレコーディングされたっ ていう噂ありますね。この『ペルシァン・ラブ』って曲。僕の知人がその現場に いたという(笑)話聞いてますけども。これは殆どホルガー・シューカイが1人 だけで全部やったみたいですね。で、「何やってんだろうな?この人は」と思っ たら曲が出来てたとか言って。ペルシァン・ラブになったという事を聞いたらし いですけどね。このギターがね、テープをわざと遅〜く回転さして普通にギター 弾いて。何か高いピロピロ〜っていう綺麗な音のギターがずっと続いてる。それ でペルシャの民族音楽の歌手が物凄い声で歌ってるテープをいろいろコラージュ した。まあ、でも結果的に凄い綺麗ないい曲なんですけど。ね。じゃあ聴きます。 M-06.ペルシャン・ラブ/ホルガー・シューカイ 懐かしいなー!この曲は。この何とも言えない泣きのメロディー。これ今僕も まあこういう仕事し出して改めてこの曲聴くとね、物凄いよく手が込んでる作り をしていましてですね。よく作ったなー!と思う訳なんですけど。恐らくねこれ、 どっかの民族音楽店からカセットとかを取って来てですね(笑)いろいろ貼り付 けて丁寧に丁寧に作ってったのかなーみたいな感じですけども。ウードの音色も 聴こえますね。ウードって僕『ディザイア』ってアルバムで弾きましたけど。ト ルコの辺りの琵琶。日本の琵琶法師の持ってる琵琶の原型になったと言われる楽 器ですけども。あれが鳴ったりとか、突然笙の音が鳴ったりとかね。凄い…何考 えてるのかよくわかんないような曲作りなんですけども。でもまあね、凄く綺麗 なポップな泣きメロのいい曲でありまして。ホルガー・シューカイの中で一番解 り易い感じの曲ですけどもね。もう20年振りぐらいに聴きましたけどね。この曲。 という事で今日はホルガー・シューカイの特集をしました。 <エンディング> はい、お送りして来ましたオリジナルラヴプレゼンツバースト!いかがでした でしょうかね。感想とかインフォメーションとかを是非頂きたいと思います。い ろいろそれによってこの番組の内容も(笑)。「ちょっとこういうの特集してく れ!」とかありましたらやりますので。ね。送って頂きたいと思いますけども。 近々この番組で、先週も言ったかな?夏にツアーしたんですけど、そのコンサ ートツアーの模様を録音したテープが存在してまして。まあ僕がミックスダウン したんですけども。非常にいい出来でありましてですね。これはオリジナルラヴ 史上最高のライヴ音源が出来上がって来ましてね。これを近々この番組でかけま すので。来週か再来週かわかりませんけど、持って来たいと思いまーす。ちなみ にこれは多分発売はされません(笑)。プロモーション用CD音源としていろいろ 業界の方々に配られるという形になるかと思うんですが。僕としては、絶対これ 発売してよ!とか、いろいろうちのレコード会社・ポニーキャニオンに言ってる 訳なんですけど、なかなか(笑)。『本チャンの方のレコーディング早く作って くれ』と言われてましてですね。それでオリジナルラヴのニューアルバム、今現 在レコーディング中でありますので。いい感じの物が出来てきてるので是非期待 して頂きたい!という感じであります。 という事で来週…来週何をやろうかまだわかりません。来週になったらわかる という感じで。オリジナルラヴの田島貴男でした。バースト! |