3D-スパイラル・ホーン・スピーカー製作記

きっかけはSA/F80AMGというわずか8cmユニットの見掛けによらずすごい音を出すと言う噂を耳にし、かつてオーディオ少年だった血がぁ〜、また騒いでしまった。

忘れもしない18の夏パイオニアのPAX-16Aと言う2WEYのユニットを秋葉原で買い求め、東急ハンズなぞ存在するべくもなく近所の材木屋で9mm厚のベニヤを買い求め鋸で引き2枚重ねの18mmにし見よう見まねのバスレフ箱に入れ木目模様のシートを張りアンプもパイオニアの3万円のやつ、出てきた音は流した汗とは全く比例しない惨澹たるもので、それからオーディオ道にはまることゥン十年、作っては耳が更に進化しメーカーも技術と素材の進歩でオーディオ環境も著しく成長し、年と共に経済的にもゆとりができ高嶺の花だったSansuiのアンプも気軽に買える身分にぃ〜。(;^_^A...オーディオ道は留まるところを知らない。

De:秋葉原でSA/F80AMGを買い求め(\6510/2本)インターネットでどんなエンクロージャーをと検索して見たれば
、なになに3D−スパイラル・ホーン・スピーカーって初めましてm(_ _)m。。

製作者の竹中さんの懇切丁寧な解説と試聴者のご意見!やってみるか手頃な大きさのHelix-H75!(^.^).....。




音を出してみよう!

まずは 図面を書こうっ!Pro's-NC試用版が使いやすいCADソフトだったんですが、バージョンアップして制約が多くなってしまいました。

いただいた塩ビパイプを寸法に仕上げる。

中に入れるらせん体は積層法で作りました廃材でプレス抜き型を作っちゃいました。

2mmの塩ビ板を抜きます抜き圧は300kgくらい。

更にケトバシで6.2の穴をあけます。

こんなのを150枚ほど作ります。

6mmの心棒を通し組み立て接着剤で固定。

階段状の段差はシリコーン・シーラント(\238)を充填し小麦粉を振り掛け指で形を整える。
パイプ内に接着剤を塗りらせん体を押し込みスピナーを先端に差し込む

11/28(日)天気が良いので愛車・銀龍号で渋谷東急ハンズへ板の注文に行く1時間20分掛かってしまった、最近タイムが落ちて(-_-;)......

12/2(木)着荷!綺麗に切れてる、MDFなので叩くとコンコンと硬い音がする。

フライスでユニット取り付け穴をあける。

ターミナルの座繰り。

ホーン出口をエクスポネンシャルカーブに加工。

準備完了!一気に接着だぁ〜。

木工ボンドを塗り紐で縛りつっぱり棒を挟む、はたがねが有ればもっと楽、仕上げ・塗装に凝りたいのでパイプの取り付けは後ほど。

切断誤差が底面に集中したので0.3mm程削る、機械のキャパはギリギリ。

サンダーとペーパーでアールに仕上げる。

目止めに絵の具を混ぜて下塗り。

その後つや消しニスを塗り塗装完了、補強桟を貼り付けパイプを取り付ける。

フェルトを貼りロックウールを詰めユニットを取り付ける。
組み上がったスピーカーをアンプにつなぎ音を出してみるワクワクする瞬間!



試聴に使ったお気に入りのCDたち。
CD DIGITAL SOUND WORLD

汽車の音等のSEのCDなのですが8cmのユニットにはイジメとしか思えませんが津和野機関区の連結器の音もしっかりと出てます、風を感じるような超重低音が入ってる花火の音を出したらバキッ!と不気味な音がしました(;^_^A.....和太鼓等そつなくこなす実力は流石。
BASS POWER

ジャズからクラシックまで低音フェチなCDです、これも8cmのユニットにはイジメですねぇ〜しっかりと音程の有る低音をバランス良く音楽として聞かせてくれます。
Flamenco

音楽と言うよりも床を踏み鳴らす音が強烈なのですが、腰の有るアタックの強い音が出ます、カスタネットの音もグー。
Hildegard von Bingen
und Birgitta von Schweden
Les Flamboyants


教会の響きがが天上から降り注ぐようにふんわりと包んでくれますが音像はしっかりと定位してます。
Linda Ronstadt
For Sentimental Reasons


偶数倍音がたっぷり詰まったマイルドな音でアルファ波があふれだします、管球アンプで聴いてみたいっ!
紗 たかはし まりこ

凝った音作りのCD、再生装置の能力がもろ判ってしまう、粒子の見えるような音はお見事!ボーカルも癖が無く自然。
出てきた音は予想以上のもので聴きなれたCDに隠れてた音が目の前に
浮かび上がり、今までの作業が報われるものでした。
トーン・コントロールはフラットでも充分な低音が出ますがバスをブースト
しても市販の小型スピーカーのように低音がもやつくことがありません、
量は勿論ですが、その低音の質の良さでも一級品ですね!

試聴機器 CDプレーヤー DENON DCD-1650AL アンプ SANSUI  AU-α907MR


周波数特性を測定してみよう!

完成したスピーカーがどんな特性を持っているか気になるものですやってみましょう。
使ったソフトはefuさんが作ったフリーソフトのWaveSpectra


聴取位置:ステレオ 2m
マイク:YAMAHA YPAO
テストCD :日本オーディオ協会 CLEAR NOTE SELECTIONS Sweep:20Hz〜20kHz

結果ではしっかりと50Hzから出てます、ホーンの出口に耳をあてると風を感じます
ユニットが8cmであることを考えると驚異的なレスポンスです。

完成!
仕様データを貼り付け完成(^-^)vブィ!
周波数特性の高音域はメーカーのデータのが信用できるので貼りあわせました。


その後Helix-H75は我が家のメインスピーカーとして活躍してます、引き締まった低音がいたく気に入り最近サブ・ウーファーには全く火を入れてません、しかし音に対する欲求は留まる気配が無く次回は何を作ろうかとぉ〜(^.^;......