「かくれんぼ」

単行本 文庫 新装版


マンドラゴラ奇聞
かわせみに泊まった横浜屋弥助という男が殺された。どうもこの一件には横浜に来る異国船から商売物をかすめ取っている盗人が絡んでいるらしい。
花世の冒険
宗太郎、七重夫婦に男子小太郎が誕生した。皆の関心がそちらに向いて花世はおもしろくない。そこで、かわせみに一人で行こうと思い立ち、屋敷を抜け出してしまった。花世を助けて、永代の文吾兵衛が初登場。花世は文吾兵衛を「ひげもじゃもじゃ」と名付けた。
残月
源三郎がかわせみに連れてきた女は人殺しの罪を償って二十年ぶりに江戸に帰ってきた女だった。その女が殺したのは有徳人で通っている向島の隠居だった。
かくれんぼ
東吾はるいや七重が出る茶会に源太郎と花世のお守り役としてついていった。花世とかくれんぼをしていた源太郎は、人が殺される様子を聞いてしまった。
薬研堀の猫
源三郎は柳橋の芸者小えんから飼い猫を探してくれと頼まれて、東吾を引っぱり出した。近所の貸本屋の隠居彦四郎が猫を抱いて帰っていくのを見かけた者がいた。
江戸の節分
江戸でねずみ講が流行り、文吾兵衛の知り合いが三百両持ち逃げされた。お吉はかわせみに泊まっている女隠居のおかねがあやしいと言い出す。
福の湯
深川佐賀町の福の湯は初午の日に薬湯を沸かすので評判になっていた。その福の湯の女主人がかわせみに2,3日泊めて欲しいと言ってきた。
一ツ目弁財天の殺人
本所の一ツ目弁財天の池で近所の名主の娘おみちが殺されているのが見つかった。そのおみちの好いていた男は付け火の疑いで牢屋に入れられていた。



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