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「水郷から来た女」では方斎先生の年齢とおせんちゃんの年齢が変更になっています。また東吾さんとるいさんが他人でなくなってから数年とぼかされています。 |
水郷から来た女 | |
新 | 変更点 |
秋葉様のほうにも敵に悟られないように手くばりして、 | 追加 |
子の刻(午前零時)よりは早くに、板倉屋の内儀、おとりは主の重兵衛と共に向島の渡し場にたどりついた。 | 丑のに→子の刻(午前零時)よりは早く |
おそるおそる提灯を下げて秋葉神社の境内まで行ってみると、 | 追加 |
他人でなくなって数年、晴れて夫婦というわけではないが、 | 四年→数年 |
この前の板倉屋の二の舞をすまいという気持が強かったからで | ふむまい→すまい |
斬った手口はみんな同じだと源さんがいっていたよ」 | は→が |
るいが小太刀を使うのを知っての上の言葉である。 | 言辞→言葉 |
「大店の子ほど、人みしりするものではありませんか。 | ですわ→ではありませんか |
「かわせみの、私どもにですか」 | 『かわせみ』→かわせみ |
町奉行所は血眼になったが、そうなっても捜査が一向に進まないのは | 八丁堀→町奉行所 |
方斎は、すでに六十を過ぎていて、 | 七十→六十 |
終日、稽古に汗を流して、およそ八ツ(午後二時)をすぎた頃 | 追加 |
化粧した顔は浅黒いが、目鼻立ちは、はっきりしていて、花のような愛らしさである。 | 眼→目 |
一番上が、今年八歳になるお三代で、その下が三歳のおせん、 | 五歳→三歳 |
今夜、丑の刻(午前二時)、柳原土手へ三百両、母親一人で持参すること、 | 追加 |
お上へ訴え出れば、子供の命はないと型通りに脅しが書き並べてある。 | の→に |
おせんはちょっと考えていた。三歳の子である。 | 五歳→三歳 |
男が太刀を抜いた。 | 大刀→太刀 (以後全て修正) |
男の顔が、炎の中に浮び上る。 | 浮かび→浮び |
同時に相手の腰を蹴とばして、立ち直ろうとするところへしたたかな峰打ちである。 | 立ち直る→立ち直ろうとする |
そう思った時、老練の小者だった嘉助の額から緊張の余りの汗が流れたに違いない。 | お手先→小者 苦渋→緊張の余り |
「おそらく、死ぬよがしのひどいめにあったものでしょう。 | よかし→よがし |
「かわいそうに……たった二人きりの姉妹ですのに……」 | 二人→二人きり |
「好きでも好きといえないからですよ。 | ですわ→ですよ |