「かわいい子には旅をさせろ」と昔からよく言われます。それは、旅が、日常生活では得られない貴重な経験の機会だからであることは申し上げるまでもありません。ということで、夏休みのシーズンでもあり、今回は「旅ノスゝメ」です。
あらためて数えてみると、私が訪ねたことある県は41(注)、行ったことのある国は7カ国(15都市)になります。平均よりは少し多いくらいかなと思いますが、それでも、全部の旅の時間を通算しても(数えたわけではありませんが)全人生の3%に満たないと思います。しかし、振り返ってみれば、私が、これまでに旅先で得た経験、旅の途上で考えたことは、この3%という比率に比べてはるかに大きいという気がします。あらためて、日常を離れて見たり聞いたりすることのインパクトの大きさを感じます。少し大げさに言えば、旅の見聞が、私の世界観のベースを形作っているという気さえするくらいです。
もちろん、旅には人それぞれのスタイルがあります。従って、旅のやりかたに決まりがあるわけではありませんが、私なりの旅の心得をまとめてみました。
○事前に調べよう
旅先のことをできるだけ事前に調べてから訪れるのが大切だと思います。何の下調べもせずに行く人はいないと思いますが、単に観光名所や名物だけでなく、その町の歴史や産業なども頭に入れておいた方が実り多い旅になると思います。特に海外へ行くときは、その国の歴史を頭に入れていくのが大切ですし、その国への礼儀でもあると思います。
○自分の頭と目と足で歩こう
旅先の貴重な時間を効率的に使おうと思えば、どうしてもガイドブックに書いてあるまま、或いは、カーナビに言われるままになりがちです。しかし、私は、多少無駄になっても、できるだけ自分の頭でコースを決めて、自分の目と足であちこちを訪ねるのがいいと思っています。付け加えれば、その地の交通機関を利用するとさらにいいと思います。地元の電車やバスに乗ると、意外に、その町の文化や伝統がとても身近に体験できます。
○お土産を買おう
以前にも一度書きましたが、是非、お土産を買いましょう。それも定番のお土産だけではなく、時間をかけて、思い切りあれこれ迷って買うのがいいように思います。
○その土地の銀行を訪ねてみよう
遊びに行くのですから、仕事のことは忘れてしまえばいいのですが、せっかく遠くまで来たのですから、国内であれ海外であれ、是非その町の銀行に行ってみましょう。最近は、ディスクロージャー紙が必ずWebサイトからダウンロードできますから、それに目を通していけば万全です。土地の交通機関と同じように、金融機関は、国内外を問わずその町の文化の縮図です。もちろん、仕事にも役立ちます。
○記録を残そう
せっかくの思い出も、時間が経てば必ず忘れてしまいます。そのためにも、日記や旅の記録を残せればベストです。それは面倒という人(ほとんどの人がそうですね)は、旅先で訪れた先や泊まった先で貰ったパンフレット、切符や入場券の残り、お土産を買ったときのレシートなどを捨てないでまとめて残しておくだけでもいいかもしれません。
忙しい日々が続きます。心身の健康のためにも、何とか時間をやりくりして、一年に一度くらいは、日常生活を離れて、旅に出るのがいいのではないでしょうか。
(注)訪れたことがないのは、岩手県、佐賀県、山形県、熊本県、大分県、鹿児島県です。(残念なことに、後の4県は足を踏み入れたこともありません。)是非、近いうちに全県踏破したいと思っています。
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