いや面白かった。
本書は、世評はとても高かったが、読んでみるまではどんな内容なのか全く見当がつかなかった。それだけに、この意表をついた面白さにはちょっと度肝を抜かれた感じ。
結局、こういう本は、「著者の考えにどれだけ共感できるか」ということのような気がするが、本書に関しては、実にほとんどどの項目でとても共感できた。(こういう本は、珍しい。)
こういう本だから、好き嫌いが分かれても良さそうなものだが、世の中の評価はほとんど好意的であることを見ると。著者の見識は実に普遍性があるということだろう。
奥さんが有名な女性飛行士というお立場は少し大変なのかも知れないと思って読み始めたが、全くそういうことは感じさせない本だった。地球の広さを感じさせると同時に、世界の狭さを感じさせてくれるとても示唆に富んだ本だったと思う。なるべくたくさんの人に読んでもらいたい。 |