ユニークでとにかくおかしい本という評判をあちらこちらで読んで手に取ってみる。
確かにその通り。読み始めたらやめられない、不思議な力がある。
全てが、完全にしっくりくるお話しというわけではないが、でも大部分は、実に痛快に納得できる。
まさにその通りと、膝を打つようなお話しもたくさん出てくる。(たとえば、「毎日がエブリデイ」)
人間というのは、ユニークで、かつ、一人一人が全然違うが、一方で、万人に共通な点(特に不出来なところ)もとても多いという、当たり前のことに見事に気づかせてくれるのが、なかなか新鮮である。
著者の本業は翻訳者で、前職は、ある洋酒メーカー(多分サントリーと思うのだが・・・)の宣伝部勤務だったらしいが(そのころのエピソードも出てくるが、これがまた実に面白い)、一度ご本人にお目にかかってみたいと切に思う。
(サントリーの宣伝部といえば、泣く子も黙る名門だったのではなかったかしら?)
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