アンの愛情の言葉 第48回
人生という宴(うたげ)において、ユーモアはもっとも香り高き香辛料なり。
きみの失敗を笑え、しかし失敗より学べ。
きみの悩みを笑い飛ばせ、しかし悩みから強さを収穫せよ。
きみの苦労を冗談にしろ、しかし苦労に打ち勝て。
モンゴメリ作『アンの愛情』 第37章「一人前の学士たち」より
"Anne of the Island" by L.M.Montgomery
残暑のお見舞いを申し上げます。
みなさま、暑さのおり、いかがおすごしでいらっしゃいますか?
私は、おかげさまでアンシリーズ第3巻『アンの愛情』の全文訳560枚が終わりました。
訳文は、編集者さんと校正者さんたちの手をへて、印刷所にまわります。
そして今の私は、巻末の訳註100枚の推敲と再調査にとりかかっています。
(『アンの愛情』は、10月末に、集英社から、文庫本で刊行される予定です)
さて、訳文を完成させるために、あらためて原文を何度も読みかえしたところ、『アンの愛情』に、またまたステキな文章を見つけました。
今日、お届けする文章も、その一つです。
大学生アンの同級生で親友の女の子フィリッパが語る言葉です。
まず、人生とは、たった一度きりの宴(うたげ)であること。
(ほんとうにそうですね)
その宴において、ユーモアこそが、もっとも香り高い香辛料(スパイス)である。
そして、自分の失敗を笑う心のゆとりを持とう、けれど、その失敗から学ぼう。
自分の悩みを笑い飛ばす明るさを持とう、
けれど、その悩みにおぼれず、乗りこえる強さを身につけよう。
自分の苦労を冗談にしよう、けれどその苦労に負けずに、打ち勝とう。
私たちは、とかく、悩みや苦労があると、
自分だけが、そうした苦しみや空しさに沈んでいるような気がして、
ますます、気持ちが後ろむきに、暗くなっていきます。(次へ)
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