アンの愛情の言葉 第40回

『お前さんが望むなら、金持ちと結婚すりゃいい。でも、幸せにゃなれないよ。人間というものは、ちょっくらとでも愛情がなきゃ、この世で仲良くやっちゃいけないんだ。トーマスと一緒におなり。トーマスはあんたに惚れている。あんたもあの人を愛している。お前さんを好いてくれる人は、ほかにいないよ』

`you can marry your rich man if you like but you won't be happy. Folks can't get along together in this world without a little bit of love. You'd just better tie up to Thomas, for he loves you and you love him and nothing else ain't going to do you.'

モンゴメリ作『アンの愛情』第30章「スキナー夫人のロマンス」より
"Anne of the Island" by L.M.Montgomery

大学生のアンは、夏、プリンスエドワード島東部の村へ行きます。 そこで、スキナー夫人という、方言丸出しの田舎っぽい、肥ったおばさんに出逢います。
今日の言葉は、スキナー夫人が、再婚相手を選ぶときに、自分自身に問いかけた独り言です。
最初のうち、年若いアンは、この田舎じみた、肉づきのいい年輩のおばさんに、ロマンスなどあり得ないと、外見から判断して思いこんでいます。
ところが、スキナー夫人の話を聞くうちに、次第に気持ちが変わっていきます。
スキナー夫人は、夫を亡くし、娘を一人前に育てあげた後、つまり、それなりの年齢になってから、ロマンスを経験します。なんと、二人の男性に求愛されたのです。(次へ)
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