Junk Nikon (Nikon FE)
そう、それは忘れもしない2000年06月29日(木)の夕刻のことでした。
ニコン様から復刻になったS3様をお迎えするか否か、大井に悩み苦しんだ挙げ句(否、「大いに」であった(^^;)、某量販店を徘徊しているときのことでした。ジャンクカメラを販売しているではありませんか!
「へぇ〜、珍しいことをするもんだな。」
そう心の中でつぶやいたときです。
ニコン様が私を呼んでいる!?
ふと、そんな感じがしたのです。
誘われるままに黄色いジャンクボックスを覗き込むと、そこには何ともお労しいお姿のニコン様が!泣き叫ぶニコン様のお姿に、わたくし、涙せずにはいられませんでした(;_;)。
泣いているばやいではないっ!はっと我に返ったわたくしは、即座にそのニコン様を保護致しました。それまで悲痛な叫びをあげていたニコン様ですが、私の手元に来るや否や、ニッコリと微笑まれたのであります(^^;。
何やらおでこには数字を書いた札がついています。値札ですね(^^;。そこには、な、なんと
「400円」
と記されているではありませんか!これはまさにニコン様のわたくしへの愛の印(^^;。あぁ、ニコン様。なんと慈悲深いお方よ(^^;。
以下、そうして救出したニコン様のお姿と、復活までの顛末記です(^^;。 |
そのお方は Nikon FE様。
忘れもしない、わたくしの青春時代を共に過ごした清楚なお方(^^;。
随所に歴戦を戦ってこられた跡が見受けられます。
その生々しい傷跡が、却って艶めかしさを醸し出しています(^^;。
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右肩に見られる大きな擦り傷。 |
左肩も同様です。 |
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一番大切なお顔にも少々(^^;。 |
おでこにも強烈な痕がっ! |
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円形脱毛症に悩んだ時期もあったのでしょう(^^;。
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FE様は、随所に生々しい傷跡があり、擦れて下地の真鍮やアルミが剥き出しになっているだけでなく、ファインダースクリーンや接眼部のアイピースも無い状態でした。しかし、メカニカルバルブと1/90secシャッターが動作しています。巻き上げもスムーズです。電池室に液漏れの様子もありません。これだけ外観が痛んでいるのに、不思議とミラー部のモルトは良好でした。
「これはイケル!」
そう直感するに充分でした。
F5様をお迎えしたときと同様、震える手で大金(400円(^^;+消費税の20円)を支払い、大切にお包みし、我が家にお連れいたしました。早速、簡単なレストア(単なるクリーニングとも言う(^^;)を行いました。なぜかシャッター幕に付着していたモルトを丁寧に掃除し、汚れたミラーやペンタプリズムを掃除、ボディの汚れもクリーナーで丁寧に落としました。さすがに見違えるほど綺麗に!っというわけには参りませんが、それなりにはなりました(^^;。 |
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