年末年始に上海へ行ってきました。 牛心(うしごころと読む)という名前のボックスギャラリーをされている松田奈月さんのお店を訪問しました。お正月の3日です。90年代初めに大阪商工会議所の留学生里親里子交流会対面式で出会って以来、縁あるO君が、上海に住んでおり、まだ会った事もない人にお正月の3日に、アポイントメントもとらずにと渋っている私を、「行ってみましょう」と上海南駅に近い住まいから東湖路というパリの町並みのような一角に連れ出してくれました。銀座の並木通り、はたまた大阪堺筋にも似ている淮海路を曲がって少し歩いたところ。昔は豪邸だったのかと思われる石造りの格式あるホテルの前のビルの奥にありました。
入るとご本人が一人でおられました。「たまたまお店番の人がいなくて、私が交代で‥」
実は松田さんのお母様とは10年前から、ある音楽祭でお知り合いになり、奈月さんがTBSと講談社が主催するデレビドラマ小説に応募して大賞をとられたことをお聞きしていたのです。同時にボックスギャラリーという30〜50cmくらいのボックスにアマチュアからプロ作家までの作品を月極貸しをして作品を展示するというお店を上海でされていることに興味を引かれていたのです。普段のお仕事は日本語放送のテレビ会社のディレクターをされていて、なおかつギャラリーオーナーも?
第一印象はテレビディレクターという時間とにらみっこで緊張感のあるお仕事をされているとは思えない、穏やかなほっこりした雰囲気を醸し出していて、ゆっくりとニコニコとぽつぽつ話される松田さん。
二つ折りの生成りの紙に書き初めをしてくださいと請われてO君が書いた「天・地・人」の左上に添えた二文字「楽進」を見て、「いいですねえ」と言った奈月さん。忙しくてもハードでも環境が好くなくても楽しく前向きに捉えて地球の一角=上海にひょいひょいと暮らしている彼女自身のように思えました。 O君の奈月さんへの感想も私と一致していました。
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