SFC版DQ3リカバリーTA大会@駒場祭2016 観戦メモ
- 主催
- 東京大学ゲーム研究会
- 会場
- 東京大学 駒場キャンパス 5号館522教室
- 日時
- 2016/11/26(土)12:30〜
- 出場者
- たらひろ君、えぐち君、腹黒パンダさん、Maruさん
ゲー研内の新旧王者、ゲー研外の新旧王者、まさに歴代王者揃い踏みのこれ以上ない豪華メンバーによる戦い。
第1問
問題内容
魔法の鍵で取れる潤沢なGで装備を整えてフルボッコするのが、普通のRTAでのカンダタ。それに対し予算が9000Gなので、切り詰めるところを考えなければならないのが、今回の問題。
仲間はLv10とRTAで挑むレベルよりちょい高め。ただし勇者はLv1。
自分が挑むとしたらで開始前に考えたこと
薬草99があったので、回復はRTAと同じノリでよさそう。攻撃はバハラタ道中を考えると、やはりRTA踏襲で鋼の鞭を2つは買いたい。防御は残ったGで買えるだけの防具を適当にかなぁ、とまずはざっくり。
ここで、一緒に観ていた真珠さんと話していて盗賊♀の素早さが高く、星降る腕輪装備でGをかけずとも防御力を得られることに気付く(DQ4以前は素早さの半分が防御力に加算される)。鋼の鞭とも噛み合うし、先行薬草も心強いし、まず採用決定。(結果としてここは想定解を当てていた。)
続いて、道中の敵の対処にニフラムやラリホーを使える僧侶、カンダタ戦でヒャド、ギラやスカラ、スクルトを使える魔法使いを採用。
これでほぼかたまったのだが、最後にいや待てよと。魔法使いLv10だからって騙されてはいけない。ギラ、スカラ、スクルトは逆吟味で修得していない嫌がらせが考えられる。調査時間に確認して、もし持っていなかったら戦士にチェンジで方針確定。
本番出場者の結果
まず、気になる魔法使いの呪文修得状況を覗き見してみると、スカラはあるがスクルトはない(さすがにあったら簡単)。そしてギラは♀だけが持っている(後で出題陣に聞いたら、♂の方がHPを高くしたため、意図してこのように仕込んだとのこと)。
職業選択は、座席順にたらひろ君が戦♂盗♀僧♀、Maruさんが戦♂僧♀魔♀、パンダさんが武♂僧♀魔♀、えぐち君が盗♂僧♀魔♀。作成班の意図である盗賊♀に星降る腕輪をチョイスしたのはたらひろ君のみ(おれの想像の魔がダメだったときのパターンと完全に同じ)。他3人は僧♀魔♀が共通でアタッカーが3者3様。
しかし、勝敗は職業選択ではなく、予算内に切り詰めた準備で勝ち筋に自信を持てたかどうかで決着。パンダさん以外の3人は、ピラミッドのルビーの腕輪(7350G)を回収して予算を拡大。一方パンダさんは、カンダタ戦は出題されると予想して、過不足なく勝てるラインを入念に調査してきており、ただ一人初期予算のみで最初にカンダタ戦へ。みんながピラミッドへ向かった時点で勝ちを確信したとのこと。結果として、全員バハラタ道中やカンダタ戦は一発で抜け、パンダさんの勝利。
自分だったら初期予算で行ったかはなんとも言えないところ。もし出場するとなったらカンダタの勝利ラインは調べただろうけど、何より全滅でビリ確を避けたいという思いから安定策を取ってしまう可能性は大いに考えられる。
たらひろ | Maru | 腹黒パンダ | えぐち | |
---|---|---|---|---|
第1問 | 20:50 | 21:26 | 18:36 | 19:43 |
5 | 3 | 10 | 7 | |
計 | 5 | 3 | 10 | 7 |
模範解答
盗盗僧?だったっけ。盗♀の腕輪は予想通りで、あとはスカラなくても別に勝てるから鞭要因多めが速いってことかな。RTA感覚だとカンダタ倒した後のリレミト要因で魔を入れたくなってしまうけど、撃破で終了だから関係ないのであった。
第2問
問題内容
おろち or ネクロゴンドの2択。どちらも通常RTAと比較して圧倒的に態勢不足。予算8000Gで何を考えるか、そしていつもとは違って脅威になってくる要素を如何に事前に想像できるか。
自分が挑むとしたらで開始前に考えたこと
まず、8000Gはドラゴンシールド(3500G)2か、魔法の盾(2000G)3〜4だろうなと(前者はおろちの場合、後者はネクロゴンドの場合)。正直どちらも勝ち筋が見えなかったが、想定解をはずれたとしても試行回数次第で運がよければ行けそうには見える。その場合、挑み直しに時間がかからないのはおろちの方なので、おろちで検討開始。
おろちにマヌーサ、スクルトは欠かせないので僧、魔は即決定。あと一人はドラゴンシールドを装備できてHPの高い戦士に決定。
なお、リーフレットにうまくすれば商人が戦力になることは書いてあったが、出場者だとしてそのヒントなしで気付けたとは思えないため、あえて選択肢からはずして考えた。戦士は力が低くデータが作られており罠っぽい感じがするので、これでいけるのかは不明。データは貰ってきたので冬休みとかにトライして加筆予定w。
- 追記:2016/12/29
-
やってみたら、おろち1で1回全滅したものの25分(本番の2位と3位の間のタイム)でクリア。
- メダルで貰ったそろばんと袋の魔封じ、風神の盾、シルクハットを売る
- ドラゴンシールド2、ゾンビキラー2(勇、戦)、身かわし(魔)を買う
- 袋の星降る腕輪(勇)、鉄の槍、ぬいぐるみ、金の冠(僧)をつける
- 命の木の実を全員に均等に
- 両手いっぱいの薬草を持たせてセーブ
マヌーサ、スクルト、ピオリム、ルカニを適当に使いつつ、薬草を使い切った魔は死ぬまでヒャド撃たせて切り捨て。4人のHPは110〜120ほど。勇、戦の火力は50〜70ダメージほど。火炎連打されなければ勝てる。
本番出場者の結果
まず2択は最初Maruさんのみがおろちを選択したものの、全滅してあっさりネクロゴンドに変更。これで全員同じ択へ。
それぞれの職業はメモってたけど、途中で変更したりしたのを全部追えてるか怪しいので割愛。HP高めでニフラムもある僧は全員入れて、後は1問目に引っ張られてか武に星降るなど、HPと守備の兼ね合いで選んでたと思われる。
しかし、ネクロゴンドの洞窟自体より、洞窟につくまでが相当な運ゲー。RTAではここらの敵は、以下の対処がセオリー。
- ミニデーモン(外でも中でも出る)
- ヒャダルコ → 今回ない!
- フロストギズモ、トロル(外でも中でも出る)
- ラリホー → 今回ない!
- 地獄の騎士、ホロゴースト(中のみ)
- ニフラム
- ライオンヘッド(中のみ)
- マホトーン
- ガメゴンロード、踊る宝石、はぐメタ(中のみ)
- 対処なし
今回の対処手段の奪い方が絶妙で、対処できない奴らだけが洞窟の外でも出るのである。洞窟にさえ入れてしまえば、危険なエンカ率が薄まるうえに、エンカ率自体フィールドよりも下がって、稲妻の剣を取ればフロストギズモへの対処手段もできて、だいぶマシになる。実際、今回みんな全滅しまくったのは辿り着くまでのフィールドで、洞窟に入ったら一発抜けだった(追う展開の人は稲妻の剣や刃の鎧はカットしてたが)。
第1問とうってかわって、一番大苦戦したのはパンダさんで、フロストギズモが2度もいきなり襲ってくるなど運に恵まれず。一方最初に洞窟に入れたえぐち君が、洞窟内の有用装備もとり、対処できるようになった敵もしっかり対処して、手堅く立ち回り勝利。(ただ、右弐さんの観戦記ではその対処が勝因のように書かれていたが、勝負は洞窟の外で、洞窟内ではその幸運アドバンテージがあったからこその立ち回りの差だったように思う。)
ただ、運だけかと言うと、パンダさんやMaruさんは最初進行状況を勘違いしてボストロール戦をやるつもりだったそうなので、調査時間をだいぶ無駄にしてしまった動揺もあったと思われる。
フロストギズモ4はRTAでは割とおいしい部類に入るエンカなので(眠るし、いかずちと鞭でサクっとそれなりの経験値が得られる)、条件がちょっと違うだけで世界は全く変わるものだと思った。あと忍び足の偉大さも痛感させられる問題であった。
たらひろ | Maru | 腹黒パンダ | えぐち | |
---|---|---|---|---|
第1問 | 20:50 | 21:26 | 18:36 | 19:43 |
5 | 3 | 10 | 7 | |
第2問 | 21:59 | 26:53 | 28:32 | 14:57 |
7 | 5 | 3 | 10 | |
計 | 12 | 8 | 13 | 17 |
模範解答
手持ちのちいさなメダル6に騙されそうになるが、ここまでのアイテムを回収済みとあることから、実は既にメダルをたくさん渡してあり、正義のそろばんが取れる状況。商人の火力にするにしても、売ってGにするにしても有用。袋のアイテムはさりげなく商人用の防具が揃っており、この火力でおろちを押し切れるのだそう。(それでも適切に味方を見捨てるのが前提な辺り、3年前の大会でパンダさんが作った難問に近いものを感じるw。)また、ネクロゴンドの場合は、ヒャダルコ、メラミ対策に魔法耐性でおなじみの魔法の盾だけでなく、魔法の鎧なども買うべきとのこと。
おろちの方が速い調整らしい。
もしくは諦めてレベル上げするのも立派な選択肢。ベホイミを取ればおろちが楽に、ラリホーを取ればネクロゴンドが楽になる。解法が何重にも用意されていて見事だった。
第3問
問題内容
バラモス単騎撃破 or 4人撃破+リムルダールまで進行の2択。単騎の場合は必須となる般若の面を仲間がつけてしまっているため、なんとか外さねばならない(教会だと壊されてしまう)。一方、4人の場合はGとアイテムが徹底的に潰されており、時間のかかるメダル集めぐらいしか金策が残されていない状況。
自分が挑むとしたらで開始前に考えたこと
バラモス単騎は、正しい戦術を取れたとしても戦闘時間が長いため、いざやってみて何か考慮漏れが発覚したときのロスがリスキー過ぎると判断し、放棄(出場者もそうだったのではなかろうか)。そのため、般若の面はスルー。リーフレットには、転職させる以外にも外し方があるようなことが書いてあったので、(知らないけど)あるとしたら解雇かなと思っていたら一応当たっていた。でも出場者は見られないヒントなので、これは使えない。
4人バラモスであるが、攻撃はリーフレットにバイキルトがないみたいなことが書いてあったけど、これは釣りで、力255の勇者がいればバイキルトは不要かなと判断。防御は普通に考えたらドラゴンシールドだけど、メダル集めはたるい。バラモスって結局、ラリホー運次第で勝てる時は勝てちゃうボスなので、防御は無視。ラリホー要因でクリフト、ミネア、バラモスまでノーエンカで行くための忍び足要因でトルネコに決定。全滅しても3分程度で挑み直せるので、開幕からいきなり突っ込み続ければ制限時間内のどっかでは勝てるだろと予想。
結果としてこの予想は正しかったのだが、けい坊君が書いているように出題側としてはこれは排除したかった解だそう。それでも排除できないのがバラモスだということをRTA経験者だから知っていたw。
リカバリーTAの問題は2種類あると思っていて、第1問のようにクリア自体は余裕を持って可能でタイム勝負となるものと、本問のようにクリア可否が勝負となるもの。後者だと感じとったら、なまじ模範解を目指そうとして見えてもいない道に踏み込むよりは、現実的に可能そうな手をなりふり構わず選択していくのも大事だと思う。
なお、バスタードソード代は、岩山の洞窟でまかなえることがRTAプレイヤーなら絶対浮かぶので、それ以上考えなかった。
本番出場者の結果
全員メダル集めを選択。しばらく延々と続くメダル集めタイムw。床の分かりにくいところに落ちてる奴の手間取りとか、間違って人喰い箱開けたとかで多少タイム差が出始める。出題側で少し改善が必要と思ったのは、「すごろく場に存在する」ちいさなメダルは回収済みという説明が紛らわしかったこと。これ、すごろくを遊んで取れるメダルだけでなく、すごろく場の床に落ちているメダルも含むのだが、例えばゼニス城のメダル取得状況を教えてくれる詩人とかは前者だけを特に区別して教えてくれることもあり、床のメダルは残っているのかと何人も勘違いしてロスりまくっていた。
そんなこんなでだいぶ残り時間に余裕がなくなった頃に、ようやくバラモス戦へ。メンバーはラリホー要因のクリフト、ミネアはみんな一緒で、あとはライアンかトルネコでまぁそうだよねという感じ。しかしそれでも盤石な装備とは言えず、みんな全滅。
潔くレミラーマを駆使して大きなロスなくメダルを集めたえぐち君が最初に挑んだが、全滅後のリセット時に間違って中断セーブから再開を選んでしまう痛恨のロス。バラモス前に行ったセーブは冒険の書セーブ(ルールでそっちしかダメ)であるため、中断ロードによってこれが消滅。全くのやり直しに。この事故の可能性は3年前の大会でも懸念していたことであるが、実際に起きてしまった。データ作成の納期的に仕方ないことであるので難しいところ。
が、なんとその後初期状態からいきなり突っ込んでバラモスに勝利し、結局ただ一人のバラモス撃破者となった。その時点でもはや時間は残っていなかったので形式テンパイとなったが、おれが想像した解法を実証してくれたので、個人的に嬉しかったw。やっぱりこれを最初からやるという手は大いにありだと思う。
一方、一番最後に挑んだのはパンダさんで、最初単騎撃破を考えてただ一人マーニャのレベル上げをしようとするも、諦めて4人で挑んで、でも全滅という結果。マーニャのレベル上げでは勇者との2人旅にしていたのだが、般若の面で混乱したマーニャが敵よりも厄介で全滅を繰り返してしまっていた。
たらひろ | Maru | 腹黒パンダ | えぐち | |
---|---|---|---|---|
第1問 | 20:50 | 21:26 | 18:36 | 19:43 |
5 | 3 | 10 | 7 | |
第2問 | 21:59 | 26:53 | 28:32 | 14:57 |
7 | 5 | 3 | 10 | |
第3問 | リタイア | リタイア | リタイア | リタイア |
0 | 0 | 0 | 0 | |
計 | 12 | 8 | 13 | 17 |
全員リタイアだが、中断事故がなければえぐち君単独クリアの可能性はあった。
最終問題を残して一応全員に優勝の目がある状況。えぐち君は次に2位以上で優勝確定。パンダさんはえぐち君と2以上、たらひろ君と1以上順位を離せば優勝。たらひろ君も近いけど、よりほぼ1位が必須。Maruさんは単独クリアなら優勝。
模範解答
般若の面は転職だけでなく解雇でも即座に外すことが可能。すごいマニアックな仕様を問題に使ってきたなと思ったら、最初は転職が想定解だったところ直前に見つけたらしいw。マーニャって名前なのに追放しづらいという心理的盲点もあり、誰も気付けなかった。
また、ちいさなメダル以外の金策として、黄金の爪が無限に復活するというこれまたマニアックな仕様(バグ?)をついた手もある。こちらの仕様は大会前の問題予想時に調べて知っていたが、活用には気付けなかった。
さらに、般若の面は単騎だけでなくパーティ戦でも使いようがあり、勇者に装備させて仲間がスクルトをかけてから勇者以外は死なすのが最適解だそう。結局単騎となるが、最初から単騎と違って物理を完全に食らわなくできるのが違い。このメリットはその他の防具が完全にいらない=金策不要になるので、メダル集めも、黄金の爪技も不要。で、マーニャのレベル上げも不要なので、つまりいきなり突っ込んでも盤石な勝率を確保することができる問題であった。
この問題だけ作問がイリアス君だったということで、マニアックな知識を直前に問題に練り込みながらも、正攻法でもクリアできるバランスをギリギリのところでとったもの凄い作り込み。……いや、これやっぱりラリホー運でゴリ押しが現実解じゃねw?
第4問
問題内容
多分3年前の大会から試み始められた、外からのルールを加えた問題。縛り内容的に真珠さんの専門分野に近く、隣で正解していたw。
自分が挑むとしたらで開始前に考えたこと
賢者の石が使えないし、ベホマラーも遠い。全体回復がないゾーマ戦なんてやったことがなかったので、その代わりRTAではないベホマがあるのだけど、回復要因を過剰に見積もってしまい、勇魔僧僧を選択。
後で分かるがこれは完全にダメなやつで、ゾーマを倒す前にMPが尽きる。冷静に考えれば、回復観点よりも攻撃観点の方が、ゾーマのHPと呪文の平均ダメージから、何発分相当か、MPいくつ分相当かはるかに容易に見積もれるので、絶対まずこっちを必須分として計算してから残りで回復を考えるべきであった。
本番出場者の結果
まず、たらひろ君、Maruさんはおれと同じ魔僧僧を選択。これで未来が決定。未来があったのは勇魔魔僧のパンダさんと、魔魔僧僧のえぐち君。
いち早くゾーマ城へ向かいだしたのはパンダさんで、この辺りは優勝に必要な順位を考慮に入れての行動だったと想像される。しかし、バシルーラを食らってしまい、ちょっとだけ出鼻をくじかれた。お返しにこっちもバシルーラで飛ばし返したりw。RTAで怖いバルログのザラキであるが、今回はザオラルがあるのでそこまで脅威ではない。バシルーラだけは低確率ではあるものの同等の脅威を残していた。その他の敵は大量の祈りの指輪とドラゴラムで一掃していく感じ。(もしドラゴラムがなかったらマントゴーアのマホカンタがかなりやばかったと思う。)
なんだかんだ一番にゾーマ前の前座3体を倒したパンダさんであるが、ここで一旦引き返して前のフロアでレベル上げを選択(ゾーマ城から出なければ前座は復活しない)。しっかり攻撃観点のMP計算をしてメラゾーマが必須と判断したとのこと。パンダさんの強いところは数学的、論理的に最適解を生み出せるところだと思っていたので、まさにその強みが発揮された感じ。ゾーマ戦は、攻撃はメラゾーマ2、防御はフバーハとベホマ2で分かりやすく安定しており、ほぼ完璧だった。
一方えぐち君であるが、コマンドミスによるペナルティがかさんでしまい、レベルを上げるという択が消滅してメラゾーマなしで突っ込む羽目に(元々突っ込むつもりだったか、本当はレベル上げたかったかは定かでないけど、2位以上でよいことを考えればレベル上げしたかったと思われる)。ミスはたらひろ君1回、Maruさん3回、パンダさん1回、えぐち君4回で、ペナルティがかなり大きい勝敗要因になってしまったのはちょっと気になった。外からルールを加えること自体は作問の幅が広がってありだと思うけど、慎重に決める必要がありそう。
不慮でペナルティを負ってしまうのはさておき、承知の上でペナルティを負うのであれば、今回のルールは面白いところもある。例えば、たらひろ君は全滅してリタイア確定になるよりは、ペナルティ承知で祈りの指輪や世界樹を使ってでも7点を取りに行く方がわずかでもまだ2位の可能性があったように思う。
なお、3年前の闇ゾーマ問題ではおれはドラゴラムを駆使してクリアしたわけであるが、今回の光ゾーマにドラゴラムはないと思う。闇ゾーマは完全ローテだから波動のタイミングも決まっていて、ドラゴラムで確実にダメージがとれる。一方光ゾーマは、ランダム行動で1/4が波動。しかも2回行動だからほぼ2ターンに1回は波動。1回のドラゴラムで攻撃できる回数を考えてみると、0 × 1/2 + 1 × 1/4 + 2 × 1/8 + … = 1。MP24で180ダメージであり、MP12で180のメラゾーマには倍劣るどころか、MP12で100のマヒャドやベギラゴンにも劣る(あくまで期待値の話なので、イチかバチかとしてならありだけど)。普通のRTAで奴にルカニバイキルト打撃がなかなか連続で入らない感覚を思い出せば、計算しなくてもそんな気はする。
たらひろ | Maru | 腹黒パンダ | えぐち | |
---|---|---|---|---|
第1問 | 20:50 | 21:26 | 18:36 | 19:43 |
5 | 3 | 10 | 7 | |
第2問 | 21:59 | 26:53 | 28:32 | 14:57 |
7 | 5 | 3 | 10 | |
第3問 | リタイア | リタイア | リタイア | リタイア |
0 | 0 | 0 | 0 | |
第4問 | リタイア | リタイア | 69:55 | リタイア |
0 | 0 | 10 | 0 | |
計 | 12 | 8 | 23 | 17 |
パンダさんの逆転優勝。
模範解答
パンダさんの形がほぼ正解で、そこまで稼ぐとあらかじめ分かっていれば、リムルダール周辺ではぐメタを狩った方が良かったぐらい。
総括
DQ3はそこまでボリュームがある作品ではないので、3年前の大会であらかたネタを使っちゃったようなと思ってたけど、まだまだ奥が深いものである。こちらがしていた問題予想で当たったのは、3年前使ってないボス(カンダタ、光ゾーマ)、バラモス単騎、黄金の爪(高エンカ解除の知識を問うことを想定したので、まさか無限復活で来るとは思わなかったが)。
出場メンバーが出場メンバーだけにとても楽しみにしていて、期待通り各々の強みが発揮された戦いぶりを堪能できた。こんなこと言ってたらほんとに勝っちゃったよ、すごいな。