最終更新日;2003年03月15日

SLやまぐち号の旅 [2001/09/15]

久しぶりの団体旅行

新岩国 − → 山陽新幹線(こだま) → 小郡

 久しぶりの団体旅行です。 いつ以来でしょうか、よく思い出せません。 本来は広島駅で集合なのですが、我々は新岩国駅に到着したこだまの中で、団体へ合流です。 無事、添乗員さんの出迎えを受けて、団体旅行の一員となりました。 ツアー参加者は全部で20名程度でしょうか、子供連れやカップルなど年齢層も様々です。

いよいよ やまぐち号へ

小郡 − → 山口線(SL やまぐち号) → 津和野

 レトロな山口号専用ホームで待っていると、山口号がバックで入って来ました。 SLをバックに記念写真でもと思いSLのそばまで行くと(幼稚園の遠足らしい)子供達が群がっていてそれどころでは有りません。 大の大人が割ってはいるのも無粋なので、遠くから眺めるだけで止めておきました。

バックで入線
運転席です
子供達で一杯

 さて、我々が乗り込んだ車両は4号車です。

1号車は展望車風客車です。
 展望デッキがついたおしゃれな客車で、赤でコーディネイトされた車内は高級ホテルの中にいるようです。
2号車は欧風客車。
 まるでオリエント急行に乗っている気分になる欧風客車。 優美な光をはなつステンドグラス、凝ったインテリアなど、すべてが本物志向です。
3号車は昭和風客車です。
 旧型の電灯が板張りの床を鈍く光らせ、昭和の懐かしい香りが漂います。
4号車は大正風客車。
 大正ロマン華やかられし頃の天井には明かり取りの窓がつき、床にはアメ色と、大正時代の気分に浸れます。
5号車は明治風客車。
 レトロなランプが明治の雰囲気をより一層伝えます。車内は落ち着いたダークブラウンにまとめられていました。

 車内では、お弁当と乗車記念の栞が配られました。 この栞、実は抽選券になっていて、当たりが出れば特別仕様のSL山口号チョロQが貰えます。 残念ながら、2人とも外れてしまいガッカリしていると、車内販売でもチョロQを売っていることが判り、思わず2台も買ってしまいました。 実はこの栞を持っている人に限定して、津和野駅のキオスクでも別仕様のチョロQを売っている事が後で判り、悔しい思いをしました。

まず太鼓谷稲成へ

津和野駅 − → 太鼓谷稲成

 2時間あまり、汽車に揺られながらようやく津和野駅に到着しました。 幼稚園児達は、りんご狩りだったようで途中の徳地で降りて行きました。 ツアーの中には、新しくできた道の駅「津和野温泉 なごみの里」の温泉が目的の親子がいて、駅に到着したとたんにタクシーに乗って一目散に、温泉を目指していきました。 そんな親子を後目に、我々は太鼓谷稲荷を目指してお散歩です。
 しとしとと降る雨の中、太鼓谷稲成への鳥居に囲まれた参道を登って行きます。 幸い鳥居の上にシートがかけてあり、直接雨に当たることは免れましたが、足下が滑りやすく注意しながら登っていきました。

 
ここが参道の上がり口です

太鼓谷稲成
日本五大稲荷の一つ。産業発展、願望成就の大神として、代々津和野城主の崇敬厚く、四季を問わず参拝者を集めている。全国四万社あるお稲荷さんの中で「稲成」と書くのはここ一社だけ。奉納された朱色の鳥居が、トンネルのように参道に立ち並ぶ。大祭は2月初午、春の5月15日、秋の11月15日に行われる。

弥栄神社はひっそりと

太鼓谷稲成 − → 弥栄神社

 数年前、ちょうど7月20日に津和野を訪れた時には、鷺舞が行われていました。 重たい衣装にも関わらず暑い中優雅に舞っていたのを記憶しています。 今回は、鷺舞で賑わう弥栄神社とはまた違った趣を見せてくれました。

弥栄神社
津和野城の鬼門の守り神といわれる弥栄神社です。津和野の有名な神事、「鷺舞」が行われる場所でもあります。

鷺舞 
「橋の上に降りた鳥は何んの鳥  河ささぎの  河ささぎの ヤァ河ささぎ 鷺が橋を渡した  鷺が橋を渡した   時雨の雨に濡れ鳥、鳥 ヤァ河ささぎ」
 
弥栄神社で祭礼に奉納される鷺舞は、その昔、京都祇園会の鷺舞を、今から400年程前の1524年(天文11年)、当時の津和野藩主・吉見正頼がこの地に移したもので、疫病が流行した時、弥栄神社で鷺舞を神事として奉納、舞ったのが始まりと言われています。
以来、鷺舞は城主の保護のもと、舞人は鷺舞御殿に住み、世襲を原則として鷺舞神事を担当しています。 踊り手の鷺は雌雄2羽、美しい衣装に身を包みスローテンポで仲睦まじく優雅に踊りますが、衣装は全部で15Kg程あるそうです。
現在では、伝統的な形を伝承しているのは唯一津和野だけで、本家、京都の祇園祭で現在行われている鷺舞は、近年津和野から伝習し、復活したものです。

町の中をふらふらと

弥栄神社 − → 津和野町内散策

文芸茶房 沙羅の木

 民芸品の販売と喫茶店とを兼ねているお店です。 売り物はコーヒーゼリーだそうですが、のどが渇いていたのでコーヒーを頂きました。 天気が悪いにも関わらず人が多くて、店員さんはてんてこ舞いしていました。 お土産としてウサギの箸置きを買いました。

三松堂本町店 菓心庵

 店を覗くとおいしそうな栗饅頭が。 つい買い込んでしまいました。 帰りの電車の中で食べましょう。

海老舎

 お店の名前を失念してしまったのです(後で海老舎と判りました)が、中に入ると面白いものが沢山。 中でも木彫りの民芸品に強く惹かれました。 お雛様などもありましたが、とても高くて手が出ません。 手頃なものとして、ひのきで出来た「なまころ」を買って帰ることにしました。 「なまころ」とは、ころころとロッキングチェアのような動きをするなまずの木彫りの事で、カードホルダーになっています。

安野光雅美術館にて

津和野町内散策 − → 安野光雅美術館

 町の中で思わぬ時間を費やしてしまい、集合時間まで残りが1時間程度になってしまいました。 今回の旅行の最後の目玉である、安野光雅美術館へと向かいます。
 美術館が建っているところは数年前までは、町の駐車場だったところで、車で津和野に行った際には必ず止めていた場所でした。 今ではすっかりと様変わりしてしまって、りっぱな美術館になっています。
安野光雅は失礼ながら我が家ではトイレでお馴染みです。 というのもここ数年、トイレに飾るカレンダーは安野光雅がヨーロッパ等をモチーフにした絵が描かれている小さなものと決めているからです。
 展示は季節の草花と不思議絵でした。 季節の草花には、昔はどこにでも見かけることが出来た雑草も描かれていて、ひととき子供の頃を思い出させてくれました。 別館には、昔の小学校の教室を再現したものや、プラネタリウムなどもあったのですが、残念ながら集合時間が迫っており、今回プラネタリウムは断念せざるを得ませんでした。
 最後、ミュージアムショップで来年のカレンダーを買い求めて美術館を後にしました。

帰りはアッという間

津和野 − → 山口線(特急 スーパーおき) → 小郡 → 山陽新幹線 → 新岩国

 来るときは2時間もかかった山口線も帰りは特急で1時間余りで小郡に到着。 さすがに疲れたのか、ウトウトしている間に着いてしまい、キヨスクで買ったお菓子を食べるのが精一杯で、折角買った栗饅頭を食べる機会を逸してしまった。 小郡からの「こだま」ももちろん、アッという間の1時間弱。 「こだま」の中で、添乗員さんに別れを告げて、無事に我が家に辿り着きました。


訪問場所のご案内

名称
内容
住所
電話番号
備考
文芸茶房 沙羅の木 喫茶店          島根県鹿足郡津和野町殿町 0856-72-1661
 
三松堂本町店 菓心庵 和菓子          島根県鹿足郡津和野町本町一丁目 0856-72-3225  
海老舎 民芸品          島根県鹿足郡津和野町本町2丁目 0856-72-4017  
安野光雅美術館 美術館 〒699-5605 島根県鹿足郡津和野町後田イ60−1 0856-72-4155  



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