最終更新日;2002年02月09日

フェリーへ乗って由布院へ [2001/08/31〜09/01]

徳山港へ

自宅 - → 岩国IC → 山陽自動車道 → 徳山西IC → 徳山港

 フェリーで大分に移動するために、徳山港に向かいました。 フェリーの出航時間が9:00、受付終了が8:30なので余裕をみて、7:00に出発です。 珍しく早起きして、自動車で移動です。 岩国ICから高速に乗り、徳山西ICで降りて、国道2号線に乗るまでは順調でした。 徳山市内の国道2号線は丁度、朝のラッシュ時で結構混んでいます。 早めに出てきて良かったと思いながら、港に向かいます。 渋滞は思ったほど酷くはなく、ほぼ予定通りの8:00過ぎには徳山港に到着しました。 到着してみるとなんと一番乗りです。
 さて、チケットを買おうと窓口に行くとまだ空いていません、出航1時間前には販売するとあるのにおかしいなと時刻表をみると、なんと次の出航は9:30となっています。 どうやら、出航時刻を間違えていたようです。 さい先の悪いスタートとなってしまいました。

竹田津港へ

徳山港 − → 竹田津港

 滅多に乗らないフェリーなので、ここは気張って1等室と考えていたのですが、チケット売場では「2等室の内装も替えたばかりだし、1等にする必要はないよ。 どうしても1等が良ければ、乗船してから変更したら」と云われ、渋々2等を購入し、乗船。 乗客が少ないせいもあって、2等室は広々伸び伸びとした感じに対して、1等室はとても狭く、タコ部屋のよう。 チケット売場の方に感謝です。
 天気も良く、船は順調に航行し、およそ2時間ほどで大分に到着しました。

乗船したフェリー
快適だった2等客室

宇佐神宮

竹田津港 − → R213, R10 → 宇佐神宮

 いよいよ九州上陸です。 国東半島を宇佐八幡宮を目指して、西に向かいます。 海岸沿いの道を走っていると、ものすごく遠浅の海岸がありました。 地名は残念ながらよく判りませんでした。 さらに途中に粟島神社との看板がありましたが、時間がないので今回はパスしました。少名彦那命をお祀りしているそうで、ちょっと残念です。 そうこうするうちに国道10号線に合流、さらに暫く走っていると道の両側に赤い柵が見えてきました。 そろそろ宇佐八幡宮です。

宇佐神宮
八幡神の発祥の地です。 一般には「宇佐八幡」で通っていますが、現在正式には「宇佐神宮」と称しています。 八幡神は最初この神社の近くの御許山(奥宮)に顕現し「私は誉田別尊である」と語ったといわれています。 その後何度か移転したのち、神亀2年(725)に第一殿が現在地に作られ、その後、第二殿・第三殿が作られました。

 平日(金曜日)とあって、駐車場はガラガラ、参道のお店も4割方はシャッターが下りたままでした。 お腹も空いたことだし、お昼はこちらのお店で戴くことにしました。 お土産を買って貰おうとの魂胆なのでしょうが、10種類以上もの佃煮やおつけものがサービスで付いてきました。 食べてみるとおいしいものばかりです、まんまとお店の罠にはまり、参拝前にいろいろと買い込んでしまいました。

入り口の大鳥居
若宮

一之御殿
外宮の社殿

 全国に4万余りある八幡様の総本宮ですが、出雲大社のように荘厳といった印象はなく、全体的にゆったりしている感じを受けました。

熊野磨崖仏

宇佐神宮− → R213, R10 → 熊野磨崖仏

 国東半島の道はどうしてこう判り難いのだろうと思わせる程、国道10号線から磨崖仏へ向かう道は判りづらいものでした。 道を曲がってからも、立派なアクセス道路かと思いきや、突然、細い道を経由して旧道へ入ったり、また、広い道へ戻ったりと翻弄されながらもなんとか磨崖仏の下の駐車場まで辿り着きました。
 山道を約300m程登ると、鬼が一夜で築いたと伝えられる自然石の乱積石段があり、この石段を登ると左手に岩壁に刻まれた磨崖仏を見ることが出来ます。 と書くとさも簡単に登れると思われるでしょうが、この石段が半端では有りません。 先にも書きましたように、自然石の乱積石段ですので、石の方向も好き勝手に向いていますし、苔やら落ち葉やらで滑りやすく、しかも後半は20〜30度近い傾斜で、息も絶え絶えで登りました。
 下りがまた、怖いのなんのって、本当に一歩一歩踏みしめながら汗だくになって下りて来ました、駐車場に下りてきて食べたかき氷のおいしかったこと..

 全身高さ6.6.8m、脚部を掘って見ると石畳が敷かれ、地下に脚部が埋没しているのではなく半立像であり、尊名は大日如来像と云われているが、宝冠もなく印も結んでいないので薬師如来ではないかとみるむきもあるが、やはり大日如来の古い形ではないだろうか。
 頭部の背面に円い光背が刻まれ面相は頬張った四角い顔にとぎすました理知の光を思想の深みが感ぜられ、森厳そのものであるが、また慈悲の相も感ぜられる。
大日如来像
 総高約8m、大日如来と同じく半立像で下部はあまり人工を加えていない。右手に剣を持ち、巨大且つ雄壮な不動明王であり、左側の弁髪はねじれて胸の辺りまで垂れ、両眼球は突き出し鼻は広く牙をもって唇をかんでいるが、一般の不動明王らしい忿怒相はなく、かえって人間味ある慈悲の相をそなえており、やさしい不動様である。
不動明王像

湯布院へ

熊野磨崖仏 − → R10 → 宇佐別府道路 → 大分自動車道 → 湯布院

 かき氷で人心地ついたところで、旅の目的地湯布院へと向かいます。 やっぱりウロウロしながら、高速道路を乗り継ぎ、湯布院へ到着しました。
 思っていたより早く着いたので、国の天然記念物になっている大杵社(おおごしゃ)の大杉を見に行くことにしました。 境内にある大杉は樹齢が千年を越える御神木で杉としては国内で2番目の大きさだそうです。

湯布院の散策

宿 − → 宇奈岐日女神社 → パン工房まきのや − → アール・デコガラス美術館 → 鍵屋 → アトリエとき → 角注

宇奈岐日女神社

 2日目の今日は先ず、結局昨日探しきらなかった「宇奈岐日女神社」の探索です。 宿から出て、やっぱり迷子になりながら地元の方に聞いて、やっと辿り着きました。 地元で親しまれていると云うだけ有って、早朝にもかかわらず地元方々が散歩を兼ねて、参拝に来られていました。
 この神社は老杉が有名とのことですが、残念な事に先日の台風の影響で倒木してしまい、その内のいくつかの切り株がご神体として、展示されていました。

宇奈岐日女神社
 地元で「六所様」と呼ばれ親しまれている古社。 社名は、古代のこの地方に居住していた部族の女首長の名という。 境内は2万m2におよび、樹齢数百年の老杉が茂る。

神社入り口の鳥居
台風で倒木した杉の切り株

パン工房まきのや

 次は手作りパン工房まきのやです。 売り切れてしまったらおしまいとの事でしたので、先ず一番に訪れました。 評判だけ有って朝早くから、行列が出来ています。 しばらく待って見たのですが、開店するはずの時間になってもなかなか店を開けません。 おかしいな、と思っているとどうやらテレビ局の取材が来ており、そちらの準備に手間取って店を開けられなかった事がわかりました。 それでも、何とかお目当てのパンを買い込み、次に移動する事にしました。

 旅行は軽装に!、を心掛けているつもりですが早速、「パン」というお荷物を抱え込んでの町内散策となりました。

アール・デコガラス美術館

 アール・デコとのことなので、ドームとかガレの作品が沢山見られると期待して行きましたが、ちょっと拍子抜けしてしまいました。 ガラス美術館との銘はあるのですが、ポスターを多く飾られていたり、テーブルウェアの展示だったりと、我々の思惑とは大分異なったものが殆どでした。

鍵屋

 鍵屋さんはジャムが有名です。 町内散策もまだ半ばというのに、ジャムをまたしこたま買い込んでしまいました。 パンと違い、ジャムは瓶詰めですから重さもかなりのものになります。 観光地に行くと、どうしていつも重い荷物を持ってウロウロと歩き回るのでしょうか。

アトリエとき

 探しましたとっても。 商店街を外れ、町の南側の田圃の中を歩き回りました。 そしてようやく見つけたのがアトリエときです。 ここは木工製品を取り扱っているお店で、この雰囲気が夫婦とも好きで見るもの見るもの欲しくなってしまいましたが、ここはぐっと我慢してお皿とボール等を買い求める事で何とか踏みとどまりました。

角注

 お目当てのおやき屋がなく、また町外れを歩き回ったので適度にお腹もすいて来たので、お昼を頂くことにしました。 「角注」は隣接するお肉屋さんが経営している洋食屋さんで、ビーフシチューを美味しく頂く事が出来ました。

九重高原

湯布院 − → R210 → 県道40 → 桂茶屋 → 長者原

 湯布院の町並みが思ったよりも小さく、午前中で主だったところを見尽くしてしまったので、ちょっと足を伸ばして九重高原までドライブする事にしました。 さほど距離がないので一般道を通ってと考えたのが敗因で、やまなみハイウェイを通るつもりが別の道を選んでしまったようです。 それでも

 
桂茶屋からの風景
長者原の駐車場

 鳴子川にかかる震動の滝は、日本の滝百選のひとつ。 名の通り地響きを感じさせる大瀑布で、落水する轟音が山一帯を包んでいる。 展望台からはかなり距離はあるが、落差83mの男滝と女滝は圧巻。 11月3日の紅葉祭の日だけ滝壺まで降りることが出来る。
震動の滝(雄滝)
(雌滝)

おうちに帰ろう

長者ヶ原 − → やまなみハイウェイ, R210, 大分自動車道, 宇佐別府道路, R10, R213 − →岩国

 フェリーの出航時間まで後、3時間あまりです。 急いでやまなみハイウェイを降り、一路竹田津港へと向かいます。 やまなみハイウェイではのろのろ走る車にイライラしながらも何とかフェリーの時間に間に合い、無事に家に辿り着くことが出来ました。
 車だけの移動ではなく、フェリーを挟んだ事で今回の旅行は随分楽な感じがしました。 今後ともフェリーを上手に活用した旅行プランをたて、どんどん遊びに行きたいと考えています。


訪問場所のご案内

名称
内容
住所
電話番号
備考
徳山港  
まきのや パン工房  
アール・デコガラス美術館 美術館  
鍵屋 ジャム  
アトリエとき 木工製品  
角注 レストラン  



Copyright (C) N&K Ishimaru 2001-2004. Allrights reserved.