
ふくろう博士のカナダ便り
ふくろう博士のカナダ便り -11-
ハグ(スウェーデン人気質)
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今年はここ、ケローナは例年と違って2、3週間も雪が毎日降り20〜30センチ積もりました。
例年は降っても1日のうち2〜3時間ぐらいで、それも時々で直ぐ消えてしまうのに、もうーうんざりでした。
それでクロスカントリーとばかりスノーブーツを履いて毎日1時間ほど雪の中を歩き回りました。

ようやく今週は、日中6度、10度になり雪も消えて緑の芝生が出て来ました。
但し、夜半は零下になりますので3月中ごろまでは戸外に花は見られません。
唯一クリスマス・ローズが庭の木の下でへばりついて咲いています。
昨日は、今書いている本と関係のある興味ある事が起きました。
カナダの知人で身内をなくした女性をどう慰めたかということ。
先日私の友人がフィアンセを亡くしました。(彼女は60才で子供も巣立ったので再婚するはずでした)。
彼女の悲しみは大へんで立ちあがるのに時間が必要のようです.
日本ではしばらくは家族か本当に親しい人以外は余り訪れないでそっとしておいてあげる方が良いと言われますが、こちらの文化は違うようです。
隣のサリーおばさんに聞いたら皆行って抱擁してあげると言うことでした。
さっそく、真っ赤なバラを持って(日本で真っ赤なバラ、考えれます?)行きました.
彼女はものすごく喜んで涙を流しながら抱擁してと言いました。
また一つ違った文化を学びました。
今、国際気質論の中のスウェーデン人の章を書いていますが、スウェーデン人はこういう場合、そっとしてあげて、相手からすこし離れたところから見守ります。あまりオープンに同情感を表しません。まさに、ヨーロッパの日本人です。
ところが外向型の文化では、親戚友人が一杯きて、ハッグし、一緒に涙して励まします。スウェーデン人は万事において日本人みたいに感情を抑えるので、南欧の人たちからは「冷たい。心を持っていない」と言われています。
そこで、はっと気がついて、「われわれも、行ってハッグしてあげなければ」ということで行きました。慣れてないことをするのでどぎまぎしましたが、小猿がママ猿に抱きついたような格好になってハッグしてあげました。
スゴーク喜んで、涙ながしてくださいました。安心しました。
今度の日曜日に若い日本人の女ばかり7,8人集まって食べたり、しゃべたりの会を我が家でします。
この頃、若い人の国際結婚が多く私の知る限りでこの市には10組以上のカップルがいますのでこの倍は居ることでしょう。
時々、育児や教育や生活面で日本人間の会話も必要のようです。
今回は子供抜きで(たまには夫が見るのもよいでしょう)リフレシュ タイムです。
日本人の女性は良く子供や夫の世話をし、料理も上手なのでカナダの男性には評判が良いようです。
ここでは、日本人はわりと尊敬されています。
何時までもそうありたいものですね。
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