凍みこんにゃくの伝統を守り続けて、
凍みこんにゃくご存じですか?
凍みこんにゃくとは、
江戸時代に茨城県常陸太田市天下野町(けがのちょう)(旧水府村天下野)
に丹波の国より伝わった伝統食材です。その後、天下野町は凍みこんにゃくを
多くの農家が厳冬期の副業として作り一大産地になりました。
厳冬期に藁を敷き詰めた田んぼに「こんにゃく」を敷き詰め、水を一日4回くらい掛けながら山間部の
自然の冷気で、夜は凍り、昼間は溶ける行程を20日間繰り返します。その後、7日間ほど水分を抜くために
自然の中で乾燥して出来上がります。風が吹くと凍みこんにゃくが風で舞い上がります。
これが収穫のサインです。この行程で約1か月掛かります。その後も手作業で収穫し、成形・包装して
「凍みこんにゃく」になります。湿気を避けると50年以上保存できます。
現在の言葉でいえば「ナチュラル・フリーズドライ 食品」「ローカロリー、食物繊維豊富」な食品です。
凍みこんにゃくの成分ですが、
料理の初めに水に浸し灰汁(あく)を抜きます。水分が増えますので相対的にカロリーが少なります。
ほとんどは食物繊維です。詳しくは以下をクリックしてください。
詳しくは成分表をご覧ください。
冷凍庫で作る「冷凍こんにゃく」と自然の中で作る「凍みこんにゃく」の違いは、
冷凍庫で「凍みこん風」、冷凍こんにゃくを作る方がいますが、自然環境の冷気の中で「藁(わら)のゆりかご」
で過ごす1か月の時間が「食感」に大きな違いになります。この違いを味わってみてください。
凍みこんにゃくの表面には「たくさんの細かな穴」が見られ、そこに「お出し」が染み込みます。
凍みこんにゃくの表面には藁(わら)の跡も見られます。これは「藁のゆりかご」で育まれたことを意味します。
いわゆる凍みこんにゃくの「フィンガープリント」です。ぜひ凍みこんにゃくを手に取り、藁の跡を見てください。
先人の考えた保存食、厳冬期の天下野町の季節と時の流れを感じてみてください。
凍みこんにゃくの表面、藁の跡が見えます。
凍みこんにゃくの歴史を振り返りますと,、
茨城県常陸太田市天下野町(旧、水府村天下野)では昭和の初めには50軒くらいの農家が冬の農閑期を
利用して「凍みこんにゃく」を作っていました。しかし戦後、厳冬期の重労働と高齢化で一軒一軒と消えていき,
1984年 (昭和59年)には、近くの農家で作るのみ,全国でも食用の「凍みこんにゃく」を作る農家は一軒になっていました。
その一軒の農家も高齢で来年は作らないと聞きました。そこで父が「幼いころのからのご馳走をなくしちゃならん」
と50代から凍みこんにゃく作りに手を染めました。本業の農業と「蒟蒻」製造の技術を生かして「凍みこんにゃく」作りを
開始しました。しかし数年間は失敗の連続の繰り返しで、「失敗」を先生として励んでまいりました。
その時点、1985年には伝統的な方法で凍みこんにゃくを作る農家は全国でも一軒になってしまいました。
地元の伝統の食文化「凍みこんにゃく」を絶やさないためにがんばっています。
凍みこんにゃくのルーツは、
地元、天下野町(けがのちょう)凍みこんにゃくのルーツは寛政7年(1795年)に
木村謙次(1752-1811)により丹波の国(兵庫・京都)より天下野町に伝えられたものです。
参考文献:「水府村誌」昭和46年。
「木村謙次は農村を救うには産業をおこすことも大切ださと考え、しみこんにゃくの製造方法についても
丹波の国(京都・兵庫)で学んできてその改良にも、つとめました。」
引用:「探検家農政家 木村謙次」水府村教育委員会(現 常陸太田市教育委員会)
木村謙次は江戸時代に活躍した天下野町出身の択捉・蝦夷の探検家、医者、農政家です。
農林水産省「うちの郷土料理」外部リンク
現在では隣町のこんにゃくで有名な大子町でも2社の業者さんが凍みこんにゃくを作っています。
関西では播磨の多可町にて明治時代より凍りこんにゃくを使い、主に洗顔用を作っている業者さんもいます。
(関西では「こおりこんにゃく(凍りこんにゃく)」と呼ばれています。)
凍みこんにゃくの料理法ですが、
地元、天下野町では冠婚葬祭時のお赤飯と「お煮しめ」で食べることが多いのですが、
亡き母が若い人にも食べてほしいとの思いから凍こんにゃく独自の料理法も開発したものがあります。
その一つが「凍こんにゃくのフライ・天ぷら」です。現在も継続して新しい料理法を研究しています。
販売時に凍みこんにゃく料理レシピも案内しています。
お買い上げをいただお客様より「手間隙をかけて作った食材に手間隙をかけて料理すること、
これこそが究極の贅沢である。」とのメ-ルをいただきました。
現代はファースト、時短の時代ですが湿気を避けると50年以上保存できる「凍みこんにゃく」を使い
いろいろな凍みこんにゃく料理にチャレンジしてください。
こんにゃく生芋とは
7月26日のこんにゃくの成長の様子
9月3日の田んぼの様子。そろそろ実りの秋です。
地元の地名「天下野町」(けがのちょう)ですが外部の方には正確に読める方は少ないのです。
「のんびり牛」さんのブログに難読地名として説明がありました。
この住所の謂れには「水戸黄門」が関わっていると言われています。
凍みこんにゃくの海外注文の対応は、
凍みこんにゃくの海外からの注文にも対応しています。凍みこんにゃくは軽いので海外にも送ることができます。
お買い上げの内外のお客様から凍みこんにゃくの料理の写真(レシピ)をいただき感謝しております。
そこで「凍みこんにゃく料理ギャラリー」に料理の写真を公開しています。
Karolさんより凍みこんにゃくを使った「きんぴら、レンコン」料理の写真をお送りいただきました。
「凍みこんにゃく料理ギャラリー」をご覧ください。
海外からのご注文: 英語サイトへ、☚ リンク
For international orders, please visit our English site.
Please click here. ☚
Conor MacLeod keenan監督の「A Day in the life making Shimi-kon」
をYoutubにUPしました。以下をクリックください。
日本語版
英語版(字幕)
2024年商品名とサイズを変えて新発売
「水府のキメ肌(洗顔用・ボディ用の凍みこんスポンジ)新発売
660円(消費税10%込み)
送り方:
*佐川急便のe-コレクトでお送りしています。
受け取り時にお支払いください。(着払い)
2025年 2月 9 日
毎日4回の水を掛ながら自然の力で冷凍乾燥を繰り返し、1ヶ月余の時間をかけて
凍みこんにゃくができあがります。風で飛ぶくらい軽くなります。
中嶋商店の商品
詳しくは希望の写真をクリックしてください
すきやき+凍みこんにゃく 凍みこんバーガー
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より詳しい凍みこんにゃくの歴史
〒313-0351 茨城県常陸太田市天下野町6077
(いばらきけん ひたちおおたし けがのちょう)
*2004年12月1日から水府村は合併により常陸太田市になりました。
中嶋商店
代表 中嶋利
電話0294-85-1436
FAX0294-85-1771
mail: nakajima@sakura.email.ne.jp
ご注文の際、品名、(凍みこんの場合は、12枚入りか40枚入り)、
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