*** Giuseppe Tartini(1692〜1770)
*** 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト長調 BG5 第1、2楽章 ファビオ・ビオンディ(vn) 彼の晩年の作品で、世俗的なシチリアーノとメヌエットです。 タルティーニの創作は3つの時期に分かれますが、第1期(1935迄)は 対位法的、第2期(1735頃〜1750)は装飾された情緒的旋律、 そして、第3期(1750頃〜1770)は、装飾を排して和声とディナミーク を表現方式として重視する徹底した主観主義に到達します。 この曲も、ごく単純な主題で書かれ、その書法はきわめて簡潔です。 私などが考えるタルティーニからすると、非常にシンプルで、 逆に謎めいた、異質な雰囲気を与え、晩年の作風を感じさせます。 ![]() |