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私たちが音の実験室として利用している箕面市の![]() 木造りのホールでは、ニューイヤーコンサートでおなじみのムジークフェラインザールが有名ですが、これと共通した音の良さ、残響何秒の数値ではない響きの質の違いがあります。 一般的なホールで、反射音がきれいに処理され、上澄みだけが響くイメージと違って、すべての音が実在感を持って響き、細部までギッシリと詰まって鳴る雰囲気がたまらない魅力なのです。 |
音響製品づくりは
どんなソースを使って音決めするか、ということも重要な要素です。ゴトーホーンでおなじみの後藤精弥さんが、マニアのリスニングルームで近接録音された岩崎洸のチェロをテスト音源に愛用していたのは有名な話。私たちは
このメイプルホールで収録した音源をテストに愛用しています。 このホールの響きを愛する演奏家はプロ、アマを問わず大勢いて、そんな演奏家たちと交流が増えたのも好条件。つい今しがた演奏された曲を、演奏者も交えてプレイバックするのは、じつに楽しくもあり、シビアなテストです。響きの芸術ともいわれるクラシック音楽には、響きの正確な再生こそが不可欠だと痛感します。 もちろん、楽器の直接音の重要さをおろそかにすることではありません。そのテスト用に、メイプルの小ホールやピアノの銘器ベーゼンドルファーの試弾室(新大阪)も利用させてもらっています。楽器の原音再生と演奏の音場再生を両立させたい私たちの、これが貴重な実験室なのです。 |
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