多様体論Ⅰに引き続き、 第3章 多様体上のベクトル・バンドルと第4章 接続 について。
本書は「岩波講座 基礎数学」全 24 巻( 79 分冊) のうちの第 2 回配本のうちの 1 冊である。
前巻でも読むところがなかったので、ますます読むところがない。 p.178 にこんな記述がある。
次の定理は,§ 4.5 で述べられる Stokes の定理の特別な場合である.
定理 3.15 `M^n` を向きづけられた多様体とする.そのときコンパクトな台をもつ `n-1` 次の微分形式 `omega` に対し`int_M domega = 0`が成り立つ.
特別な場合
と断ってあるのに、これだけでもうすでに十分すぎるほど一般化されていると私には思えるのだが、
これよりさらに一般化されるとどうなのだろうか。
p.251 を見た。
`iota` により,`delM` から `M` への自然な埋め込みを表わす. そのとき次の Stokes の定理が成り立つ.
定理 4.21 `M^n` を向きづけられた境界をもつ多様体とする. そのときコンパクトな台をもつ `n-1` 次の微分形式 `omega` に対し`int_M domega = int_(delM)iota^**(omega)`が成り立つ.
この証明には、1 の分解が使われる。学生時代にさっぱりわからなかった概念に「1の分解」があり、 今でもわからないのだが、この1の分解はいろいろな数学でよく見ることがわかった。
このページの数式は MathJax で記述している。
書 名 | 多様体論Ⅱ |
著 者 | 志賀 浩二 |
発行日 | 1976 年 7 月 2 日 |
発行元 | 岩波書店 |
定 価 | |
サイズ | A5版 135 ページ から 252 ページ |
ISBN | |
その他 | 岩波講座 基礎数学 草加市立図書館にて借りて読む |