本書裏から引用する。
本書で関数と座標の関係をマスターすれば、次なる風景、微分積分からはじまる解析の世界が見えてきます。
本書は、「大学への数学」に挑戦、 「大学への数学」に挑戦 ベクトル編につづく著書である。
p.97 の練習 4 は 関数 `y = x + sin x` のグラフを書け。
という問題である。 p.97 のグラフをよく見てみると、
`x + sin x ` のグラフは、`x = pi` における傾きが負であるように見える。しかし実際は、`x = pi` における傾きは 0 である。本書の p.97 で、こんな問答がある。太郎というのは生徒である。
太郎 早く微分法・積分法を勉強したい……
先生 でもね,微分法を勉強すると,とかくそればかりに頼ってグラフを描こうとする。
そうしなくとも,グラフの概形は描くことができる。 ここでは,そういう文脈で話をしています。
概形だから、傾きを気にするのは野暮というものだろうか。
数式は MathJax で記述している。
書名 | 数学ロングトレイル「大学への数学」に挑戦 関数編 |
著者 | 山下光雄 |
発行日 | 2016 年 1 月 20 日(第1刷) |
発行元 | 講談社 |
定価 | 940 円(本体) |
サイズ | 18cm 218ページ |
ISBN | 978-4-06-257946-9 |
その他 | 講談社ブルーバックス、草加市立図書館で借りて読む |
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