小平 邦彦:解析入門Ⅱ

作成日:2021-09-30
最終更新日:

概要

本分冊では、解析入門Ⅰの続きとして、 微分法の続き、積分法、無限級数、多変数の関数について述べる。

本書は「岩波講座 基礎数学」全 24 巻( 79 分冊) のうちの第 5 回配本のうちの 1 冊である。

感想

私には難しい。p.158 で、次のように書かれている:

微分積分学では Riemann 積分法を扱うのが伝統であるが, この“解析入門”では有限個の点を除いて連続な関数の積分は広義積分として§4.3で扱い, 無数の不連続点をもつ関数の微分は Lebesgue 積分論に譲ることにした. Lebesgue 積分論が出現して Riemann 積分法は中間的なものになってしまったからである.

この文から読み取れることは、本書では Riemann 積分は扱わないということである。 ここを注意しないとあとで困ることがあるかもしれない。では、本書で扱うのはどんな積分か。 名前は書かれていない。

p.165 では、注意として不定積分の定義は確定していないようである.とある。これは驚きだった。 なお、本書では、不定積分とはすなわち原始関数であると定義している。

数式記述

このページの数式は MathJax で記述している。

書誌情報

書 名解析入門Ⅱ
著 者小平 邦彦
発行日1976 年 10 月 4 日
発行元岩波書店
定 価
サイズA5版 129 ページ から 260 ページ
ISBN
その他岩波講座 基礎数学 草加市立図書館にて借りて読む

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MARUYAMA Satosi