副題は「二千年読みつがれた数学の古典」。
p.115 の囲み記事では、非共測量がスキャンダルであったというのは根拠のない俗説です.
とある。これを見てがっかりした。昔、森毅の「異説数学者列伝」や酒見賢一の「ピュタゴラスの旅」などを読んで、
勝手に、ピタゴラス→無理数の発見→魔術的世界、というイメージを作り上げてしまっていたのだが、
それが崩れてしまったのだ。しかし、根拠のない俗説をうのみにしてはいけないということはわかった。
ユークリッドは、本来のギリシャ語ではエウクレイデスと呼ばれる。そのエウクレイデスの著作の全集が東京大学出版会から刊行されている。 現在進行形で、全 5 巻なのだが、現在刊行されたのは第 1 巻と第 4 巻の計 2 巻、残りは未完である。第 1 巻刊行は 2008 年、 第 4 巻刊行は 2010 年だから、この先残りは大丈夫だろうか、心配である。
書 名 | ユークリッド『原論』とは何か |
著 者 | 斎藤 憲 |
発行日 | 1991年4月10日(第1版) |
発行元 | 岩波書店 |
定 価 | 1200円(本体) |
サイズ | A5 |
ISBN | 978-4-00-007488-9 |
備 考 | 岩波科学ライブラリー、南越谷図書館で借りて読む |
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