斎藤 憲:ユークリッド『原論』とは何か

作成日:2010-01-31
最終更新日:

概要

副題は「二千年読みつがれた数学の古典」。

非共測量の発見

p.115 の囲み記事では、非共測量がスキャンダルであったというのは根拠のない俗説です. とある。これを見てがっかりした。昔、森毅の「異説数学者列伝」や酒見賢一の「ピュタゴラスの旅」などを読んで、 勝手に、ピタゴラス→無理数の発見→魔術的世界、というイメージを作り上げてしまっていたのだが、 それが崩れてしまったのだ。しかし、根拠のない俗説をうのみにしてはいけないということはわかった。

エウクレイデス全集

ユークリッドは、本来のギリシャ語ではエウクレイデスと呼ばれる。そのエウクレイデスの著作の全集が東京大学出版会から刊行されている。 現在進行形で、全 5 巻なのだが、現在刊行されたのは第 1 巻と第 4 巻の計 2 巻、残りは未完である。第 1 巻刊行は 2008 年、 第 4 巻刊行は 2010 年だから、この先残りは大丈夫だろうか、心配である。

参考リンク

書誌情報

書 名ユークリッド『原論』とは何か
著 者斎藤 憲
発行日1991年4月10日(第1版)
発行元岩波書店
定 価1200円(本体)
サイズA5
ISBN978-4-00-007488-9
備 考岩波科学ライブラリー、南越谷図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi