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ダウラギリT峰(8167m)
ネパール |
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東壁 空撮
クライミングを始めて、ある程度登れるようになると誰もが、“登りたい山”に出会うことでしょう。
そう、登れる山でなく、登りたい山・・
「岩と雪」や「Climbing Journal」や山の本を読むことが日課だったあのころ、気になる記事が掲載されました。
“Himalayan New Alpine Style”。ダウラギリの東壁を3人で、アルパインスタイルで、冬に、しかもシュラフももたずに・・・。
東壁の初登攀は、W.クルティカらによる、やはりアルパインスタイルによるものでしたが、CJのこの記事には惹かれました・・・。
そして何年か後、今度は岩雪の年鑑に小さな東壁の写真とともに、東壁のソロを掲載した記事を見つけました。
そうして、ダウラギリの東壁は、私のFavorite Listに掲載されたのです
--報告書「ヒマラヤの白い山」より抜粋--
一般ルートである北東稜を下降路と順応で使え、ABCとなるC1から容易に取り付きに向かえることを考えると
山野井氏がRock&Snow誌に寄せているように、6000mの氷雪壁と8000mの高さを経験した後に狙える課題でしょう。
自分の登山のこれまでの集大成として向かいましたが、残念ながら取り付くことなく登山を終えました。
憧れだけでは、登れない山ですが、今なお魅力的なラインであり、ステップを踏んだクライマーに登ってもらいたい課題の1つです。
東面のため、秋は雪が少なくなるので春が有利ではないかと考えます。