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第124号(2003年9月)ヘッドライン

  • リング教授、BBCでハーシェルを語る
     「今号の注目記事」です。

  • 「飯沢能布子・七宝美術の世界」リング教授のプレスリリース
     7月にバースで開催された七宝展のプレスリリースです。

  • 7フィートハーシェル鏡の複製(2)
     金属鏡の復元に取り組む協会会員・大金要次郎さんからの投稿続編です。協会と協会員の活動のページに収録しました。

  • 日本ハーシェル協会創立19周年年会のお知らせ
     創立大会から数えて20回目の年会となります。11月8日の開催です。

  • カラーのコリングウッド邸
     ジョン・ハーシェルが南アフリカへの観測旅行から帰国して間もなく引っ越したケント州ホークハーストのコリングウッド邸の、図面と書斎の絵をカラーページに掲載しました。

  • 2003年ハーシェル・ツアー報告(4)
     前号に続き、松尾正恵さん(協会会員)のツアーレポートです。ハーシェル紀行に収録しました。

  • ヒリアード博士ご夫妻との20年(4)
     第118号(2003年1月)に続く、木村精二さん(協会代表幹事)の連載です。

今号の注目記事

リング教授、BBCでハーシェルを語る

 7月9日11時05分から15分間、英国ハーシェル協会リング会長は、パースのキングスミード広場のBBCスタジオから、わが協会の木村代表幹事と一緒に生放送に出演しました。教授はハーシェル兄妹を中心に据え、天王星発見から満200年を機会に設立されたハーシェル博物館のことから、市の中央図書館で開催中の七宝美術展、日本で研磨が進んでいる金属反射鏡など、縦横に語りました。

 ハーシェル博物館はハーシェル一族の業績として、天王星という一惑星の発見だけでなく天文学全般の進歩に貢献し、特にウィリアムとカロライン兄妹が北半球の星空を調べ、息子ジョンは父を継いで南半球の星を調査し、親子2代かけて全天の詳細な星図を完成したことを明らかにする。

 展覧会「飯沢能布子・七宝美術の世界」については、まずノブコ・イイザワの正しい発音から。次いで同作家が3年前の赤外線発見200年とカロライン生誕250年記念(2000年)のとき、カロラインの大絵皿を始め多くの七宝作品を携えてバースを訪ねてくれたこと、引き続く制作活動で完成された新作がいくつも出品された今回の展示会は2週間続くことを説明されました。北国で凍てつくような真夜中、見事に晴れてしし座流星群に初めて遭遇した体験をもとに創作された3次元の美術作品「しし座流星群」など、作品そのものはどれも完成するのに長い時間と労力が必要なので入手は困難でも、絵はがきや複製写真などがあるので、図書館の展示を見たあとハーシェル博物館も訪ねて欲しいこと、などを話されました。雪に覆われた北海道で寒さにめげず、素晴らしい星空に魅了され、次々に七宝美術品を生み出す飯沢さんの素顔を詳細に語ったリングさんの巧みな話術を通じ、英国の多くの人たちの耳に届いたことでしょう。

 同上作家のほか、日本ハーシェル協会に属す別のメンバーがW. ハーシェルと同じ手作業で、長い時間を費やしつつ、ハーシェル博物館にある(複製の)望遠鏡と同じサイズの金属鏡磨きに挑戦していることにも言及されました。−この放送は同上の望遠鏡を製作されたマイケル・タッブ氏(英国ハーシェル協会委員)がテープに録って複数ダビングし、贈って下さいました。


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日本ハーシェル協会ホームページ