第115号(2002年8月)ヘッドライン
- 「ハーシェルの家ガイド」改訂日本語版
英国バースにあるハーシェル博物館が改装され、案内パンフレットが改訂されました。旧案内パンフレット同様、高瀬文志郎さん(協会会員)が日本人観光客向けの翻訳版を作成されました。
- W. ハーシェルが使った「ランプ・マイクロメーター」と「照明円板マイクロメーター」(4)
中崎昌雄さん(協会会員)の連載最終回です。
- ハーシェルの鏡面調査論文から
今年(2002年)3月に英国王立天文学会から入手した、ハーシェル望遠鏡の鏡面テスト結果に関する1925年の論文の紹介です。
- W. ハーシェルの主鏡研磨機の復元
「今号の注目記事」で紹介しています。
- 星の七宝展開催
日本ハーシェル協会が後援する飯沢能布子さん(協会会員)の七宝作品個展が開催されました。現存しない星座の一つ「ハーシェル望遠鏡座」など異色の作品も並びました。今秋の某天文月刊誌の表紙をご注目とのことです。
- カロライン8彗星の七宝作品(2)
飯沢能布子さん(協会会員)の投稿続編です。協会と協会員の活動のページに収録しました。
- 天文史学会設立
英国では今年6月29日に天文史学会が設立されました。
- 日本ローエル協会1周年
2001年7月に発足した日本ローエル協会の1周年行事のお知らせです。
今号の注目記事
W. ハーシェルの主鏡研磨機の復元
5月13日にハーシェル博物館のD. ジェームズ館長から事務局宛てに次のような書簡が届きました。
同封の写真は博物館内の工房に置くために復元したW. ハーシェルの主鏡研磨機です。貴協会のニューズレター次号の記事にでもお使いください。ご存じのように、W. ハーシェルは長年手で主鏡を磨いていましたが、その後この機械を設置したのです。この機械は取っ手が付いた爪歯車や鏡を固定する金属板を回すぜんまいの仕組みによって動きます。機械の中央には摩擦を軽減するためのピッチ(瀝青)の溶液が使われていたことでしょう。
この作動可能な模型は、ロンドンの科学博物館に展示されている原型の正確な復元で、科学博物館の模型製作チームによるものです。この模型は、工房に置くために製作した新しい作業台に取り付けられました。
今年中にまたお会いできることを楽しみにしています。