飯沢会員による、全天88星座展の模様が、それぞれ新聞に掲載されました。(写真をクリックするとオリジナルの紙面がご覧いただけます。 なお、カラー写真は飯沢さん提供によるものです。)
88星座 モチーフ 七宝焼を制作
工芸家・飯沢さん 札幌で展示会
世界公認の88星座などをモチーフに、空知管内長沼町の工芸家、飯沢能布子さん(65)が制作した七宝焼 が、札幌市中央区の「さいとうギャラリー」(南1西3)で展示されている。25日まで。
展示中の作品は、星占いでおなじみの黄道12星座やアイヌ民族の星座などを含む100点以上。銅板に上薬や銀を載せて焼く作業を繰り返して、星の輝きや宇宙の奥行きを表現した。飯沢さんは「七宝特有のグラデーションで描いた星空を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。 【水戸健一】
(毎日新聞・2008年5月23日・「さっぽろ HOKKAIDO」)
飯沢能布子星の七宝焼展
「今、世界で公認されている全天88星座を12年かけて完成させた記念です」―。A、B2室の壁面に星座と「アトリエの周辺に咲いている」という花の額装の七宝の作品約150点を発表。さらに中央と壁面沿いのテーブルに数々のアクセサリー類を展示「こんなにたくさんの作品を揃えたのは初めてです」。空知管内長沼町在住。1977(昭和52)年の初個展以来45回目。
会場は、高度な技量の七宝の美と多彩な星座の物語を秘めた作品で、神秘感と楽しさがいっぱい。「七宝の原料の根源は宇宙」と語り、まさに“宇宙ストーリー”を構成。
『星の世界』がテーマ。世界で公認されているという88星座を含め天文をテーマにした作品が126点。88星座は『春の星座』『夏の星座』『秋の星座』など6コーナーに分けて展示『こいぬ座』『ヘルクレス座』『つる座』『はと座』といった星物語を作り上げている。
これらのほか「北海道にゆかりがある」という『大熊座とカムイ』と題した作品も。「満点の星を見ていると驚くことばかりです」。
ソフトで美しい色彩の『ローズ』『アイリス』『スイレン』など花の作品は22点。さらに絵皿も。これら『花シリーズ』の“モデル”は、アトリエの庭や近くの公園にいっぱい咲いているという。心を癒す夢のある七宝展である。
札幌・さいとうGallery(中央区南1西3、ラ・ガレリア)で25日まで。〔※作者紹介は略。下の記事をご覧下さい。〕
(札幌タイムス・2008年5月23日)