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Lesson 14 弦を張り替える

 


チェロの弦と一口に言っても実は、たくさん種類がある。

いろんなメーカーのいろんなブランドがあり、
オレは、そのほとんどを試したことがない。
ほとんどは、名前すら知らない。

だから、おススメの弦というのはない。
好きなヤツを選べ。

これではレッスンにならないので、オレの張り替えかた大公開。

具体的に誰から教えてもらったわけではないが、
いろいろな人からもらった意見を素直にすべて取り入れた結果こうなった。

 

買ってきた弦を一晩、仏壇にお供えする。

一晩経ったら、「ご先祖様、どうか、ぼくを見守って下さい」と、ちょっとおねだり。

供養の意味も込め、古い弦で自分のレパートリーの中から最も好きなものを数曲演奏。(オケ曲不可)

ひとしきり弾いたら、アジャスターを緩めまくって、いいとこまで来たら、松ヤニを拭いて、ペグで弦を緩める。

ちなみに最初は常にC線から。低い方→高い方へ。
(何度も繰り返すので、太い弦を最初に持ってきた。)

緩めるときは、一本だけ緩めずに、外の弦なら反対側の外の弦(C線ならA線、A線ならC線)、内の弦なら反対の内の弦(G線ならD線、D線ならG線)をセットで緩める。
(楽器にかかる弦のテンションを左右均等に保つため)

C線を張り替え終わったら、一度、チューニング。

だいたい音程があったら、ちょっとだけ、弾く。

C線が一本変わっただけで、エラい印象が変わることを堪能する。

飽きたら、松ヤニを拭いて、さっきと同じ要領で弦を緩める。

次はG線。

で、また、チューニングして、弾いて、堪能。と、ここから先は繰り返し。

で、全部張り替え終わったら、数曲、また、好きな曲を弾き、
面倒な思いをしてまで弦を張り替えてよかったな、とその新鮮な響きを楽しんでおわり。
古い弦に感謝のキモチを忘れないこと。
できれば、一晩くらい、添い寝してもバチは当たらないかも。

 

一本ずつ、いちいち、張るんですよ、ちゃんと。
誰かにいわれた。でも、その言葉の意味がこういうことなのかどうかがわからないです。

全部買えるのに一時間くらいかかるので、結構、覚悟が必要。

どれくらいの頻度で変えればいいのか?
それはまったくもってナゾで、明確な基準がないので、
演奏会が近づいてくると、基本的には、毎回変えてます。
(つまり、年二回)

ちょっとまめ知識。

松ヤニの新品を使い始める時に、毛替えしたばかりの弓だと、
ツルツルすべって松ヤニがいつまでたっても塗れない。
そして、そんな弓で張り替えたばかりの弦をいくら弾いても音が出ない。
(古い弦だと、弦に少し松ヤニが残ってるためにかすかに音が出る。)

一度、この三つ(松ヤニ買い換え、弦張り替え、弓の毛替え)を
同時に行なってしまい、弓に松ヤニ塗れないわ、いくら弾いても音は出ないわで、パニクったことがあります。
このまま、一生楽器が弾けないかとまで思った。

みなさん、注意しましょう。

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