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わりと、吹奏楽出身の管楽器奏者なんか、
「1日練習しないと、1週間分下手になる。」
くらいのことを言ってたりするのを聞いたことがあります。
テレビかなんかで、オリンピックの水泳選手が、
「1日水に入らないと、翌日、水が重たく感じる」っていうのも、聞いたことがあります。
まあ、要するに、毎日続けることが大事ということなんでしょうけど、
実際、毎日って厳しいですよね。
ものすごく、時間のある学生でもない限り、毎日っていうのは不可能な気もします。
で、オレの大学時代のある先輩は、
「学生の頃は、いくらでも時間があったから、
効率の悪い練習していても、それなりに、上達できたけど、
社会人になったら、そうもいかないので、
考えて練習するようになった。」
ってなことを言ってました。
同時に、
「どんなに酔っぱらって帰ってきても、残業で遅くなっても、
毎日15分は、楽器を触るようにしている。」
とも言ってました。
で、この人は、ものすごくうまい先輩だったのですが、
この人ですら、そんなこと言ってるんだから、
オレなんて、もっと、ちゃんと練習しなきゃいけないなって、
思ってはいるけど、実際、社会人になって、
そうも言ってられない弱い自分がいるわけで。
大人になってからチェロ始めたからだと思うんですけど、
かなり長いこと、楽器を構えると、ある種の違和感が消えなかったんですよ。
消えたのは、ほんのココ2,3年でそれまでは、
楽器を構えるって事自体になんか、得体の知れない違和感を感じていたんですよ。
なんか、常に、「私は慣れない楽器を構えてます。」とまわりに触れ回っているような変な感覚。
そんなもの感じてるのはもしかするとオレだけかもしれないし、
その曖昧な感覚が、文章で表現できるとは到底思えないが、
オレが言いたいのは、楽器を始めてから、ある程度、毎日のように楽器に触れなければ、
楽器と一体感を得ること、
つまり、肉体と楽器を完全に自分の意識でコントロールできるようになることなんて無理なわけです。
いくら、立派な目標(こういう音で弾きたいとか、この曲を弾きたいとか)を掲げていても、
実現するには、テクニック的な裏付けというか実践が伴わなくてはならないわけで、
楽器弾いてるとシンドイとか言っている間は、そんなこと無理なわけですよ。
てなわけで、なるべく毎日練習しろ!!!