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おれが、チェロをはじめたのは、
予備校明けの大学一年の時、つまり19歳の頃だ。
かれこれ、10年以上前のことだ。
その間、プロの先生にはほとんど教わったことがない。
グループのレッスンは受けたことあるが、
個人的にみてもらったことは一度もない。
強いてあげるなら、師は山。
山にあるものすべてが師と言えなくもない。(バガボンドより拝借)
つまり、すべてが自己流といえばそれまでだが、
10年以上ひとつのことをやり続けていると、
様々なものが見えてくる。
壁にぶつかり、
試行錯誤の中で気付いたことを、
せっかくだから、
次なる若い世代に伝えていこうと考えた。
もとき流チェロ演奏術ここに開山である。(山じゃないか?)
おとなになってから始めたからこそわかること、
プロの人にはわからない弾けない者のためのマル秘テクなどもできれば、
公開していければと思う。
今の時点で、そんなマル秘テクひとつも思いつかないが。
ただ、所詮は通信講座。
文字中心に進めていくので、
「弓を持つときは親指の先端を毛箱の先に添えて…」
など、よほど想像力たくましい人でもない限り、
理解できないようなレッスンをするつもりは毛頭ない。
というか、できない。
それでも、いいというヤツだけついて来い。
この講座が終わる頃には、
いっぱしのアマチュアチェロ奏者になれるだろう。
いや、なれるかも。
もしかしたら、間違ったことを教えてて、
下手になってしまうかも知れない。
だが苦情は一切受け付けない。
そこんトコ、ヨロシク。