これからの作業は高いところでの作業が続くので安全の確保と作業効率のアップのために先に足場をつくっておきます。今は一般的には鋼管(単管(たんかん)という)の足場が多いのですが私達は昔ながらの杉丸太足場を知り合いの大工さんから借りてきました。運んだトラックも例によってレンタカーです。
足場の組立は縦の足場丸太を約2mの間隔で何本かたててそれに横の足場丸太を番線(ばんせん)という針金で結んで行きます。番線は箱番線という結びやすい形にあらかじめ加工してあるものを使いました。
丸太の交差部に番線をかけシノという道具を使って絡ませるように締め付けていきます。このときてこの原理を使ってしっかりと締め付けます。何しろ命がかかっていますから慎重かつ大胆に作業を進めます。
横の丸太の間隔は下の足場に乗って肩の高さぐらいの間隔(約1.5m)で組んで行きます。床になる部分のあたりが一番作業数が多いのでここでの作業がやりやすい高さに調整しておきます。横の丸太は一本でもよいですが縦の丸太を挟み込むように2本にすると(抱足場(だきあしば)といいます)作業がぐっと楽になります。
だいたい出来上がったら斜めに丸太をつけて倒れないようにしておきます。後は作業の都合で直したり補強したりしていきます。