長らくろくに更新もせずにお楽しみいただいてきました「ここがヘンだよ!北海道」のコーナーですが、
  大方の皆様はご存知のとおり、筆者は哀れにも本土へ逆戻りするハメに陥ってしまったため
  新ネタの供給が困難になってしまいました。

   そこで、「最終企画!ここがヘンだったよ!北海道」 と銘打ちまして、いままで更新をサボっていた
  ネタを引っかき集めて最後にどーんと大放出!いたします。

   北海道在住のかた、以前北海道に住んでおられたかた、そして北国なんかいっぺんも住んだことの
  ないあなたも、ぜひご一読あれ!

   なお「それは誤解だ!」とか「ココもヘンだぞ!」等の読者投稿(?)も歓迎いたしますので、
  ご意見ご感想をどしどしお寄せください。かしこ。(←?)

2001年12月3日       


  3.交通関係の不思議

    北海道は広い。そして冬は雪で埋まる。だからこそこんなに違う交通事情!

     ・ドライバーの運転が荒い。
     ・救急車出動率が高い(ような気がする)。
     ・北海道のクルマは質実剛健である。
     ・渋滞の単位

  4.その他いろいろ北海道事情

    布教、じゃなくって不況。そして人情。人生いろいろです。小ネタもいろいろ。(←?)

     ・不況と北海道
     ・コドモが礼儀正しい。
     ・小雨では傘を差さない。
     ・おわりに


1と2に戻る。


      ・ドライバーの運転が荒い。         

 実はワタシ自身は免許を持っていないので、もっぱら助手席からぼーっとまわりを眺めるのみなのですが、だからこそ素人目にも「アレ?」と素直に(?)違和感を感じることだってあるのです。

 最初に道路関連で「おお?!」と思ったのはコチラのドライバーの皆さんのアバウトさでした。
 たとえば車線変更のとき、首都圏のみなさんはどうしますか。ちゃんとウィンカー出しますよね!運転しないワタシにはよくわかりませんが、おそらく反射行動として特に意識もせずウィンカー出してる人が多いんじゃないんでしょうか。

 しかしココ札幌では、車線変更でウィンカー出すクルマなんてほとんどゼロです。皆無です。別に空いてるときにウィンカー出さずに入ってきたってなんも問題ないですが、たまにかなーりあぶないタイミングで割り込んでくるバカ野郎・・・おっとっと、困った人がいるのがおそろしいです。こういう割り込みする人、これまで事故にならなかったのはよっぽどツイていたんですね!でもこれからもツイているとは限らないので気をつけましょう。

 それに信号待ちのときだって、たいていは信号が変わるちょい前くらいに見切り発車しちゃう車が多いような気がしました。ちょっとちょっと、アブナイですよー!・・・まぁこれは本土でも時々見かけるような気がしますけど、北海道では異様に率が高かったです。みんな気がみじかいのかなあ。

 そんな北のドライバーに捧げる古典的名文句。「注意一秒・ケガ一生」。ホントに気をつけたほうがいいと思うぞ・・・


      ・救急車出動率が高い(ような気がする)。
                            


   そのように全般的にやや乱暴な運転をするヒトが多いせいなのかどうなのか、引っ越してまもなく「なんでこんなに多いんだ!?」と驚愕したのが救急車出動率です。
 うちの近所はそこそこ交通量のある道が通っていたので、それも多い要因だったのかもしれませんが、とにかく毎日のように「ぴーぽー、ぴーぽー」と救急車が爆走していく。でっかいサイレンの音には、窓辺でくつろいでいた猫もびっくりです。

 一度なんか、うちの目の前でクラッシュ大発生しちゃいました。

 それは深夜テレビをかけっぱなしでネットサーフィンにいそしんでいた午前2時ちょっと前のこと。「どぉん!」という激しくモノがぶつかって何かが割れるような音が轟きました。聞いた瞬間に「ああ、やったな」とわかるようなあまりにもあからさまな衝突事故の音!しかも、ものすごく近い!びっくりしたワタシは、すぐに外を見てみました。

 すると近いもナニも、うちのベランダから見た正面の道の、ほんの十メートルくらい先の信号機の柱にクルマが正面衝突しているではないですか。信号の柱はみごとに「つ」の字に折れ曲がっています。暗いのでよくわからないのですが、事故車のあたりで誰も動いてないような気がするのがめちゃくちゃおそろしい。
 なんだか心配になって見ていれば、何台か通りかかったクルマもみんなどんどん事故車を避けて行ってしまうし。こりゃやばいかな、ワタシが救急車呼んであげたほうがいいかな?と思いはじめたところで、通りすがりのタクシーが停まって様子を見てあげている模様。やっぱりこういうときは一般車より業務車のほうが親切なんですねー。

 ほっとして(?)しばらく野次馬していると、事故車から出てきて何か話しているヒトもいるようでしたし、救急車も警察もすぐにやってきたので「たいしたことなかったんだな、よかったな!」・・・と思ったのですが、その後ビックリするようなことが。

 道の向こうからやってくるあのでかくて赤いクルマは!
 もしかしなくても消防車!!!

 ナゼ交通事故に消防車?!燃えてないのに消防車??!

 ・・・と混乱するワタシでしたが、すぐにその理由は判明しました。
 衝突の衝撃で車体が歪んでしまったため、運転席の人が出られなくなってしまったようで、車体を切断して救出するためにその手の設備がある(らしい)消防車が出動してきたのでした。あービックリ。車体を切るときは消防車だったんですね。勉強になりました。(←?)

 その後運転席部分を切ってぶじ救出された運転手さん、そのままぐったりタンカに乗せられて行ってしまったのでちょっと心配でしたが、翌日も翌々日もその事故現場に花束は置かれていなかったので多分だいじょうぶだったのでしょう。(ブラック・・・)

 思わず体験談が長くなってしまいましたが、問題の事故現場はなんの変哲もない四車線のまっすぐな一本道だったのです。はっきりいって事故る要因など何一つあると思えません。

 しかし北海道で事故のニュースや記事を見ていると決まり文句のように書かれているのが「現場は見通しのよい一本道」だとか「見通しのよい緩やかなカーブ」という言葉。なぜか北海道では、見通しのよい道での正面衝突事故が異常に多いのです。道民おそるべし!

 というか、まっすぐで走りやすいからついスピードを出しすぎた結果、ちょっとした居眠りとかハンドルミスで大クラッシュしてしまうんでしょうね。北海道のクルマ同士の交通事故は死亡率も高くて、ホントにシャレになりません。

 道民のみなさんもそうでないみなさんも、くれぐれも事故には気をつけてくださいね。油断してると深夜にいきなり信号の柱にぶつかったあげく、近所の家の窓に鈴なりになったヘンなニンゲンとあやしい猫さんびきに野次馬されながらタンカで運ばれるという、人類として耐えがたい屈辱(?)を受ける羽目になるかもしれませんよ〜。ああおそろしい・・・


      ・北海道のクルマは質実剛健である。


 関東ではよく見かけるカッコいいクルマ。流線型も美しい、スマートなスポーツタイプの車だとかカブリオレなどというチャラくもスタイリッシュな車はココ北海道ではほとんど見ることができません。

 だって、あんなクルマじゃ冬乗れないもんね。(・・・・・・)

 もちろん夏になればカブリオレ乗ってる人だってたまーにいますが、ああいうクルマはおそらく一年の三分の二は車庫で眠っていると思われます。コストパフォーマンス的に非常にもったいないですね!(貧乏人の発想)

 そもそも、車でスキーに行ったことがある人なら皆さんよーーくご存知と思いますが、雪道を走ろうもんならクルマは一発で極限まで汚れます。その究極ヨゴレ道状態が何ヶ月も続くわけだから、どんなにクルマを愛している人でも「愛車をピカピカにしておく!」なんてのは見果てぬ夢なわけです。

 その結果、大多数の道民にとって車は「趣味の対象」ではなく「実用的な道具」という位置付けにならざるを得ないのではないかと思いますがどうなんでしょう。

 そうするとどういうクルマが多くなるかというと、そりゃやっぱり圧倒的にじみーでごっついヤツなわけです。なんとなくわかるような気がしますね!そういえば軽自動車も関東に比べるとかなり少なめな気が・・・

 ちなみにワタシが見る限りでは、街でいちばん見かけるのはト○タ車。圧倒的に多いです。あと、関東の売れ筋からするとちょっと意外な感じがするのがスバ○車の多さです。(ちなみにうちもス○ル車にしました)
 そういえばウチのと同じ車種のクルマって、北海道ではたびたび見ましたが、本土に復帰してからは全然見てません。さらに「札幌ナンバー」のせいで悪目立ちしているような気がするし。うーん・・・・・・

 自分で書いといて何ですが、クルマのことはあんましよくわかんないのでこれ以上書けません。もっとおもしろいネタがいっぱいあるジャンルだと思うのですが・・・残念!ココはひとつ、北のクルマ事情に詳しい方からの補足、お待ちしています。(他力本願)


      ・渋滞の単位

 広い道路に少ない人口、いつも空いてる北海道の道にも時には渋滞は起こります。

 でも道路情報のアナウンサーの皆さん、「○○道、Xメートルの渋滞です」とうれしそうに言うのはいかがなもんでしょうか。渋滞に憧れてるんでしょうか。
 それにしても、メートル単位の渋滞って・・・・・・

 (このネタはダンナ提供による)



      ・不況と北海道


 北海道はマジで徹底的に不況らしいです。職安もめちゃ混みでした。・・・って、コレは東京でも同じらしいので特に北海道だけの現象ではないですね。

 でもね。
 「じゃ○ん北海道」はあるのに「Bei○g北海道」はありません。(笑)

 読○とか朝○のような全国ネット(?)の新聞には、求人情報も全然載りません。そういう情報が多少なりとも欲しい場合は北○道新聞を購読しなければならないらしいです。でもワタシが試しにのぞいてみたときは、求人広告って一面の四分の一くらいのスペースしかありませんでした。・・・・・・

 そしてなによりおそろしい事実は!

 ココ北海道では都銀の支店は超繁華街である大通り周辺ぐらいにしか存在しませんが、北海道銀行とか北洋銀行などの地銀の支店はどこの町にも必ずあります。
 しかし、よく見ればあらあら不思議。なぜかどこの町にも北洋銀行の支店はふたつずつありますね!
 どうしてかな?

 ・・・もうおわかりですね。
 かたっぽは北海道拓殖銀行の支店だったんだよ・・・

 ふたつの北洋銀行を見るたびココロにブリザード吹き荒れるワタシでした。
 はやく景気がよくなりますように・・・


      ・コドモが礼儀正しい。


 これはたまたまワタシが住んでたところの子たちのしつけが良かっただけかもしれないんですが、マンションで小学生くらいの子に出会うと必ず、こちらがなにか言う前に大きな声ではきはきと「こんにちは!」「おはようございます!」と挨拶してくれました。たったそれだけのことなのに、なんだか感動でした。(←?)

 ちなみに本土の我が家に戻ってきてから違いをしみじみ実感。こっちのガキはエレベータで会っても無言だぜ。札幌がイナカだからとは言わせないぞ。親のしつけも学校のしつけもなっとらん証拠じゃー。だから札幌のコドモに大きな声で挨拶されたときに新鮮な感動を覚えたんですね・・・都会のガキ、なんだか情けないなあ。

 まぁ、しまいにゃハタチくらいのでっかいガキも挨拶できなかったりしますからねー。そういえば最初の会社で、うちの会社しか入ってないビルのエレベータで一緒になっても「おはようございます」も言えないバカ新入社員がいたもんなぁ。それもこっちがおはようっていってるのに返事もできないってどういうことね。いまや挨拶は死んだのでしょうか。

 挨拶もろくに出来ないヤツ、ジブンは札幌の小学生以下だということをよく考えて海より深く反省するように。
 はっ、イカンイカン。ついうるさいおばはんのようなことを書いてしまいましたわ。おほほほ。(←?)


      ・小雨では傘を差さない。


 これはなかなかビックリなのですが、北海道の人は小雨程度だと傘を差しません。手に持っていても差しません。
 雪ならともかく、雨なんだからさぁ・・・カサ持ってないとか折りたたみ式だから開くのがめんどくさいとかっていうんならともかく、手にでっかいカサ持ってるんだったら差せばいいのにと思うのはワタシだけでしょうか。

 ダンナ曰く、天気予報でも「カサのいらない程度の雨」という表現を使うのをよく見たとのことです。ワタシはあんまりマジメに見てなかったので気がつきませんでしたが、「小雨ではカサ不要」というのは北海道人の公式見解のようです。
 北海道、やっぱりいろいろ不思議なお土地柄です。


      ・おわりに


 北海道はほんとうにいいところでした。

 激ウマ回転寿司!ビックリするくらい安くておいしいケーキ!(北海道のケーキはみんなものすごく安いです。やっぱり乳製品が豊富だからでしょうか)
 とにかく美味しい食材には事欠かないお土地柄!

 そして窓から見える手稲山の大自然!街中に湧く天然温泉!ご近所に出没するクマ!!(←実話。・・・)
 休みの日にちょちょいっと出かけて、手ごろに楽しめる優良観光地の嵐!

 物価も家賃も激安で暮らしやすく(その分賃金水準も低いらしいが転勤族には無縁。らっきー!)、水も空気もフレッシュでアトピーもなおっちゃうし、夏はからっと乾いて涼しくてめちゃくちゃ日が長くてまるでヨーロッパみたい。寒い冬だってマンション備え付けの大容量ガス暖房で家の中はホッカホカだから、雪も氷もこわくない!
 っていうか、北海道では「冬はガンガン暖房をつけて家の中では半袖で過ごす」のが当たり前らしいです。そういえば以前テレビで見たフィンランドのおうちの人たちがそんな風に過ごしてました。・・・

 そのように楽しくて住みやすくて美味しかった(?)北海道、はっきりいってワタシは永住したかった。マンションの価格も「ええっ!?」と驚愕するほど安かったので、もう少しでじぶんち売って札幌に温泉つきマンション買っちゃうところだった(・・・・)ってくらい永住したかったです(笑)。あー、あぶなかった。

 北海道ローカルのニュース番組で聞いたのですが、「札幌に転勤になった人は二度泣く」というコトバがあるのだそうです。
 一度目は転勤が決まったとき、「なんだってそんな寒そうなところに・・・」と思って泣き、二度目は転勤が終わるとき、「帰りたくない・・・」と思って泣くんだって。うーん、わかる!
 ワタシの場合一度目は喜ぶばかりで泣かなかったので、泣くのが一度で済んだことは幸いでした。(あまり慰めにならない・・・)

 しかし本土に戻ってきて数週間、またも素早くこっちに順応してきたワタシは「都会には都会の楽しみがあるなぁ」と次第に立ち直ってきました。娯楽も多いし、電車乗らなくても都銀の支店に行けるし、雑誌も発売日に読めるしね!だははは。

 北海道もよかったけど、ココはココでまぁいっか。という感じです。
 これがいわゆる「住めば都」ってヤツなんですかねぇ。

 でも北海道生活はホントにおもしろかった!もしこれから北海道に住む機会を得た方、あなたはめちゃくちゃラッキーです。若ければ若いほどラッキーだと思います。(いえ、うちの親曰く「トシをとるとさすがに寒さがこたえるからイヤ」らしいので・・・笑)ぜひその機会を十分にエンジョイしてください!

 そしてぜひ「ココもヘンだよ、北海道!」と、新たな視点で北海道のナゾを指摘してみてね。おもしろいご意見があったらまた更新したいなあと思っておりますので、清き一票をよろしくお願いします!(←?)

 以上、おしまいのことばでした。


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