19. 喫茶店が好き


喫茶店が好きなんです。

この前ふと気付いたのですが、

どこに行っても、喫茶店に入りたいし、あったら時間がある限り入ります。

それはこだわりの珈琲を出すようなところでもいいし、

チェーン店の、さっと飲んだり食べたりするようなところでもいいし、

もしかすると、公園のベンチで缶ジュースを飲むのでもいいかもしれない。

喫茶店って、無くても済むものだけど、あるとちょっとゆったりするというか、得した気分。

チェーン店の喫茶店はゆったりなんかしてない、せせっこましいよ?

って思う人もいるかもしれない。

でも、そういうことじゃなくて。

"食べる" "買う" "休む"という「必要不可欠な」行動だけではない、

「余分」な何かが喫茶店にはある。そう思うんです。

お昼にはお腹が空くからご飯を食べる。

歩いたら疲れるから休む。

生活をしていると物が必要だから買い物をする。

・・・でもそれを済ませているだけでは、つまらない。

「余分」な時間や空間もたまには必要ですよね。

「ゆとり」って言い換えることも出来る。

気分転換で喫茶店に入る人、仕事の時間つぶしにコーヒーを飲む人、

買い物に疲れて休む人、おしゃべりをする人、コーヒーが好きな人、紅茶が好きな人・・・。

わたしはどれでもないのかもしれない。

確かに私は紅茶が好きですし、おいしい紅茶が飲めるに越したことはないんです。

友達もいて、しゃべったりするのはもちろん楽しいんです。

でも、紅茶がおいしくなくても、おいしいケーキが無くても、一人でも、

全然かまわないんです。

ただ、「必要にせまられていない」時間と空間がほしいんです。

必要にせまられてないっていうのが家にいて暇、っていうのじゃダメ・・・。

街にいて、街や人は動いているのに、それを止まって見ている。

もしくはやらないといけない、行くところ事があるのに、のん気にお茶を飲んでる。

っていうシチュエーションじゃないと。

なんてわがままで贅沢!

でもその贅沢って、400円とか180円とかっていう値段で買える贅沢。

時間と空間を買う贅沢とでも言うんでしょうか。

人から見たら、贅沢ともいえないかもしれない。

でもわたしは、物をもらうより、そういう時間をもらった方が、ずーっと、うれしいのです。

書いてること、当たり前すぎたかな?

でも喫茶店が好き。



なのに・・・そういえばしばらく喫茶店に行っていません。


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