13.京都大好き!

Vo.1初めて京都に行ったのは…


私は京都が大好きです。

京都に行ったことがある人はけっこう多いと思います。

関東の人だと「修学旅行で行くところ」ですしね。

私が初めて京都に行ったのは小学校に上がる年でしたから、ほとんど記憶はないのです。

それから二年おきくらいのペースで、数回行きました。

うちの父母がまた、京都が好きで・・・!

それで小さいころから連れて行ってもらっていたようです。

そんな小さいころに行っても、京都の良さが分かるとは思いませんが(なにしろ記憶すらおぼろげですしね)、

なんとなく、体が(脳?)覚えているのかなあ、なんて思います。

その後中学と高校の修学旅行はご多分に漏れず京都奈良でした。

ただ修学旅行で行く京都って、あんまりいい思い出はないんです。

なんでか?理由はたくさんあります。

集団行動だから、とか

行く場所と時間が決まっててゆっくりしてない、とか

バスが苦手だったから移動が嫌だった、とか

もう、いろいろ。

それでも京都が好きだということにかわりはなかったので、いつか自分で計画を立てて行きたい、と思っていました。

その後大学に入ってからアルバイトでためて、初めて自分で切符や泊まるところの手配をして行ったのです

その旅がものすごく!よかったのです。

まず、泊まったところが、嵯峨野(※)の“宿坊”でした。

宿坊というと、早起きしたり座禅があったり…という風に思っている方もいるでしょうが、そんなことないのです。

私が泊まったところは、普通の民宿+αで風情…というかんじ。

具体的にいうと、座禅もないですし、エアコン完備!(これにはびっくりしました)

食事はいわゆる精進料理で、肉魚は使っていませんが、自家製の野菜を使っていてすーごくおいしい!

それまで私は「うど」とかが食べられなかったのですが、そこでは食べられました。

あと、これはどこにでもあると言う訳ではないのですが、泊まった棟の横に、

"水琴窟"(※)があったのです!

夜寝るときにも"キン、キン、キン"・・・と音がしていて、風情が・・・!

水琴窟の向こうには白い玉砂利が敷いてある庭園でした。

ちょうど旅行中に雨が降っていたのですが、夜びっくりしたのです。

雨の音がしない・・・石に吸い込まれているようでした。

普段住んでいるところだと、何かにぶつかって必ず雨の音がするのですが、

まったく、音がなかったのです、もう、ただただ感激・・・

そんなことで・・・って言わないで下さいね。この旅行が私にとってはすごい転機というか、心に残っているものなんです。

それともう1つ、宿坊で始めてみたもの、あちこちにある、神棚。

神棚って、それまでは一家に1つ、白木作りのもの・・・と思っていたのです、が、違いました。

水場にはかならずそれぞれを守っている神様を祭ってありました。

水場…トイレ、お風呂、台所などなど…にそれぞれ神様がいるということすら、知らなかったのです。

神棚と言っても、小さいもので、木を柱に打ち付けてあって、

そこにお札のようなものと、お酒とお塩を置いてあるだけです。

知らない人が多いからか、ちゃんとその下にその神様の意味、というようなものの説明がありました。

そう思うと手を合わさずに入られない日本人の私。

きっちり毎朝手を合わせていました。


今になっておもうと、そうやって、日常に溶け込んでいる伝統みたいなものが、

きっと私にとっての最大の、京都の魅力なんだろうなあ…。

今回はこの辺で、この今日と旅行の話は語り始めるととても長いのです。
次回に続きます・・・。

※嵯峨野…京都の西に位置する地域、いつ行っても観光客がいっぱい。
嵐山から歩いてすぐ。
※水琴窟・・・最近は有名ですよね、地面にかめが埋めてあって、そこに落ちる水の音を楽しむ・・・というあれです。

続く


TOP

このページの無断掲載、複写はご遠慮ください
(C)M's town All right reserved