11.「自分の街」、という感覚


今日ふと、思ったのですが、「自分の街」って、ありますよね。

それはいくつかあって、”住んでいる街”であったり、

”勤めている会社のある街”であったり、

”よく遊びに行く街”であったりしますが、

とりあえず、今回はわたしが今、住んでいる街について。


「知らない街」が、「知っている街」になり、

やがて、それが「自分の街」に変化していくんですね。


今まではそんなことを考えることもなく、

住んでいる街=「自分の街」、だったんです。

でも、今年の1月に引っ越して、物心ついたときには、すでに住んでいた街から、

ほっとんど未知の、知らない街に住み始めました。

今住んでいる街は、以前は”通りすがる町”でしかなく、

何があるのか、どういう街なのか、まったく知りませんでした。

住み始めた当初は、知っているお店もないし、

どうも「他人の街」に住んでいる感じがして、居心地が悪かったものです。

それまで住んでいた実家のある街に帰ると、

「あ〜、帰ってきた〜」と楽な気分でした。

ところが最近どうも、今住んでいる街を、「自分の街」だと、感じ始めたようなのです。

引っ越した当初は、買い物に行くなど、

外に行くとどうも、落ち着かなかったのですが。

近頃外に行っても、勝手が分かってきたので緊張することもなく、

・・・普通はしないのかな?何しろ私はPDなので、知らないところでは緊張しがちです・・・

自分のペースで歩くことができるようになりました。

「自分のペースで歩く」

これって、できるようでなかなかできないです。

たとえば、東京の人通りの多い、しかも知らない街を歩くと、

知らす知らず、いつもとは歩くペースが違ってきます。

周りの人に合わせて、速く歩いたりしている。

悪いことではないです。でも、

知っている街だと、人に関係なく、「自分のペースで」歩けます。

急いでいるときは、人を追い越して速く、

急いでいないときは、ゆっくりぶらぶらと。

そうすると自然と、始めは見えていなかったものが、見えるようになってきます。

たとえば、抜け道とか、小さいお店とか、近所の子供の顔とか。

そんなことが続くと、だんだん、この町に慣れてきてきたんだな〜、と。

と同時に、住んでいる家が、借り物であっても、

「自分の家だなあ」と。

落ち着く。

また引っ越したら、また一からやり直しでしょうけど、

そんなこんなもまた、たのし、です。

でもこれで、「自分の街」がまたひとつ増えました。

いくつめかな?

あといくつ、増えるんだろう?


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