日本の四季を表す言葉って、本当にたくさんあります。
前から思ってはいましたが、最近改めて考えたので、書いてみます。
一番好きな季節は、って聞かれたら、たいてい、
「秋」
と答えます。
でも、それは秋が一番体調がいいから。
涼しいし、とってもすごしやすいですよね。
でも、本当は、春も夏も秋も冬も、全部好きです。
春なら、緑がきれい。花が咲く、特に桜!
夏なら雲がきれい。太陽を改めてすごいと思いつつ、セミの声を聞く。
秋なら、紅葉がきれい。食べ物がおいしい。空が高い!
冬なら、雪が降る。枯れ木もまたきれい。息が白い。
そして、考えると、春夏秋冬、以外にも、もっと細かい分け方がありますね。
冬なら、「新春」
お正月ですよね。
そして、「早春」
まだちょっと寒いけど、枝に芽が出つつある感じ。梅の季節くらいかな。
夏なら「初夏」
この言葉、好きです。5月の、若葉が萌えるころ。
ちょっと暑いけど、心地いい風が吹いてきそうな。
「盛夏」
ジリジリと、太陽が照らすイメージ。
ひまわりに、セミの鳴き声、っていう感じです。
「晩夏」
ちょっと物寂しい感じを受けます。
まさに、夏が終わっていく瞬間。
ほんの短い期間なのに、言葉を作っちゃう。日本人ってすてき。
秋は、「立秋」
これは暦でのことで、実際には8月、夏なのですが、
この日を境に、なんとなく、それまでの夏とは違う空気を感じます。
また、この日を境に、”暑中お見舞い”から、”残暑お見舞い”にかわりますね。
残りの暑さ、この表現はとってもわかりやすい。
それから「晩秋」
秋の終わり頃のことですが、秋自体がとても短い季節なので、
ほんの何日かで、冬になりそうです。
そして、冬。
「初冬」
晩秋と隣りあわせなんでしょうね、でも、こっちのほうが寒そうです。
晩秋が茶系のイメージなら、初秋はやっぱりしろ。
枯れ木に残っていた枯葉が落ち葉になる瞬間、という感じ。
他にも、季節の漢字が入っていないけれど、季節をあらわす言葉もありますね。
並べたら、きっとこのページでは足りないでしょうね。
それくらい、日本人の感性って繊細だということですね。
外国でこんなに季節を色々表すというのは聞いたことがないです。
知らないだけかもしれないけれど。
でも、季節がない国だったら、こういう言葉は初めからあり得ないんですもんね。
日本に生まれてよかったな〜、って思いますね、こういうとき。
春はお花見に、夏は高原に、秋なら紅葉狩り、冬はあったかい露天風呂!
季節があるからこその楽しみ。
暑さがあるから、寒いと感じ、寒さがあるから、暑さを感じる。
そのどちらでもない季節を、中間、としないで、一つのものとする。
二者択一じゃないところが日本のいいところ。
でも、その季節感が最近は失われかけている。
夏は暑くなりすぎ、冬は寒くならない。
このまま行ったら、今書いてきた言葉は、死んでしまう。
きれいな言葉を生かすために、もうちょっと地球大切にしたいですね。
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