前に、"着物ショーに出た!"でも書いたのですが、わたしは
「着物が好き」です。
そして、この前さらに、気物好きに拍車をかける出来事がありました。
びっくりする方もいるかと思いますが、
七五三のときに着た着物を、先日着たのです。(年齢ははっきりとは書きませんが、20代ですよ。)
七五三、といっても、さすがに3歳じゃないですよ、7歳のときのものです。
それにしても、びっくりしますよね。
着付けを頼んだ呉服屋さんの方も、びっくりしていました。
もちろん、そのまま着たのではなく(着られるわけないですね)、
「本裁ち」といって、大人用に直したものです。
そもそもその着物は、7歳のとき、母方の祖母が、
「七五三だけでなく、大人になっても着られるように・・・。」と、選んでくれたものです。
だから、七五三にしては、ちょっと地味目・・・ですかねえ???
わたしは好きなんですけどね。
大人用の反物を、7歳児用に縫ってもらい、着ました。(写真参照)
ちょっと、おはしょりが多い気もしますが、普通に着られています。
(でも、実は、中に相当縫いこんでいた、らしいですが。)
その後、親戚の結婚式で1回着たきり、箪笥で眠っていた・・・のですが、
先日、ちょっと改まった席があるので、「何を着ていくか?!」言っていたところ、母が、
「七五三のときの振袖は?」
と言うじゃありませんか!
「七五三?!着られないでしょー。」と言うわたしに、母がその着物を見せてくれました。
確かに柄は記憶にある、七五三の時のものなのですが、
大きさが、ちゃんとしているんです。
わたしが羽織って、ちゃんと余るくらいの長さ。
「おばあちゃんが(父方の)仕立て直してくれたんだよ。」と。
聞くと、親戚の結婚式で着た後、祖母(父方)が、
ほどいて、洗って、仕立て直してくれていた、ということでした。
長襦袢まで仕立ててありました。
長襦袢というのは、(分からない方がいるといけないので書きますが)
着物の下に、そのままの丈で着るんです。浴衣のような感じですね。
それがまた、背丈にピッタリできていたんです。
もちろん着物は先ほど書いたように、ちゃんと着られる丈でした。
母は「おまえの背が低いからちょうど良かった。」
と言って笑いました。確かにそうなのですが、
わたしには、「祖母には分かっていたんじゃないか???」と、思えました。
予知能力とでも言うか・・・。
そのくらい、ぴったり。
だいたい、洋服じゃないのだし、着物を仕立てられる祖母にもびっくりしました。
もう、「尊敬!」一言です。
で、前述の呉服屋さんに持っていったところ、
「これならちゃんと着られます。すごいですね。」
とおっしゃいました。
でも、帯はさすがに七五三のときのもの、というわけにはいかないので、
母が独身時代に使っていた帯を借りました。
・・・というわけで、祖母ふたりと、母による合作(?)で、下の写真のような姿に出来上がったわけです。
別に、時代はずれということもなく、なかなかのものです。(自分でいうのもなんですが。)
「着物ってすごいなあ・・・。」と、改めて思いましたし、
ふたりの祖母には大感謝です。
こうして着物って受け継がれていくんだな〜、と思い、
さらに、着物が好きになりました。
余談ですが、出かける途中に駅で見知らぬおばさんに話し掛けられ、
そのことを話すと、
「あらーいいわねえ〜。今はそうやって着る人がいないから、昔は良くやってたけど・・・。」
と言っていました。
小さいころの着物を、本裁ちにして着ている人って、いないんでしょうか?
みなさんどうですか?
いい風習だと思うんですけど・・・。
さて、おまけです。ちょっと重いかもしれませんが、気長にお待ちください♪
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はい、こちらが7歳のときのわたしです。 本邦初公開、なんつって。 ちょっと・・・太り気味?! あっちこっち行った後なので、疲れた顔してます。 |
で、こちらがついこの前のものです。 ちゃんと着られています。 写真の関係で、若干の色の違いがありますが、 同じ物ですよ。 |
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