このタイトル"着物ショーに出た!"
なんて書くと、
「うそだあ〜」という声が聞こえそうですが、本当です。
そもそものきっかけは、「着物に興味はありますか?」という一通のDMでした。
(うさんくさい?そんなこと言ってたらなんにもできないじゃないっ)
普通の人でも興味あると思うんです、着物ってなかなか着る機会ないし…。
その中でも、わたしは明らかに着物大好き人間だ、と思っています。
なんと言っても大学時代の夢が、"日本全国着物化計画"でしたから…。(あほらしいでしょ?でもホントです。)
まあ、この夢は諦めかけてますけど。(って当たり前だ)
着物が好きになったのは歌舞伎を見始めてから。
歌舞伎を見て、「わたしも歌舞伎役者になりたい」と思ったのですが、
オンナなのであきらめたんですけどね。
(この話しについてはまた次回、「歌舞伎」の回で書こうと思います。)
まあ、そんなわけで着物に興味があったので、そう書いて返信を出したのです。
すると、あれよあれよという間に、’着物ショー’に出られることになったのです。
(注:決してスカウトでもなければサギでもありません。)
着物ショー。
どこかマイナーな響きですけどね、審査員長はあの、梨本さんです。
「恐縮です〜」
あら、びっくり。
それはさておいて、あまり見ることのできないショーの裏側というものを、書いてみようと思います。
(プロの方の出るショーとは違いますけどね。)
まず、当日は朝早ーくに会場に入りました。(場所は羽田のちょっと手前、展示会などに使う所でした。)
するとそこには、驚くほどたくさんの女性が来ていました。
下は高校生、上はお勤めの方まで。皆さん一般の方です。
順番に受付をし、すでにスタンバイしているヘア・メイクさんのいるブースへ行きます。
このヘア・メイクさんたちはプロの方たちです。
(それぞれで20人くらいずついるのです。道具もすごい量!)
なぜかわたしのヘアを担当してくださったのは「先生」と呼ばれているえらい方のようでした。
その方に着物の色柄、背丈を伝え、使うアクセサリーを渡すと、
「何か希望は?」と。
特になかったし、分からなかったので「お任せします」と伝えると、
手際よく、ぱぱぱぱぱっとアップにして、まるでモデルさんのように(この日は1日モデルさん、とは呼ばれているのですが)
仕上げてくれました。
ヘアが終わるとすぐに、手の空いているメイクさんのところへ移動。
ここでも、「希望は?」と聞かれました。
何も考えていなかったので、着物の色を伝えて、あとはまたしてもお任せ。
目の前に広がるたくさんのメイク道具に「うお〜これがプロのものかあ!」と、ちょっとコーフンしました。
口紅だけでも何十色も作ってあるんだよ!すごい。
で、下地、ファンデーションと、ぺたぺた。(塗り過ぎってくらい)
アイメイクはアイシャドウくらいしか使ったことがないので、
アイライナーしかもリキッド&マスカラが出てきたときにはドキドキでした。
初体験〜。
マスカラを塗ると、しばらく瞬きしてはいけないという!
ひー、つらーい。
口紅(リップという感じではないのです)もハッキリとした色を使います。
今流行りのナチュラルな色のものだと、着物に合わないし舞台で見えないらしい。
出来上がりを見せてもらうと、
「うおー、目がでっかい!」
決して近くで見てはいけない。
ふと隣を見ると、女の子が雑誌の切抜きを見せて、こうしてほしい、というようなことを言っていました。
でも、こういうときは、ある程度プロの方に任せるのが良いようです。
ちゃんと似合うように、かつ、舞台栄えするように作ってくれました。
さて、首から上だけ’モデルさん’になったわたしは、次の難関、着物の着付けのブースへ。
ここもすごい。
何十枚かの畳が敷いてあって、そこにまた十数人の’モデルさん’が着付けをしてもらっています。
男子禁制です。
バトルってかんじです。みんな殺気立ってる。
空いたところを素早く見つけて荷物ごと移動。
着付けの人が「じゃあこれ脱いで、これを着て・・・」と段取りよくやってくれる。
そしてここでも、「希望は?」
「あ、お任せします〜。」
すると瞬く間に飾り結びが完成。
隣ではまたしても切抜きを見せている人が…。
その着付けの人は「これ、どうやるのかしら…」と四苦八苦していました。ははは。
さあ、これで準備はできました。
あとはリハーサルと本番。
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