メキシコ北部大縦断の旅−L.A.からメキシコシティへ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(1998/9/12〜1998/9/27)16Ｄａｙｓ

13.シティ観光 Part.2(Mexico City/1998/9/24-25)

　９月24日。９時を過ぎてゆっくり起きた。昨夜はバスタブに湯を張り、ひさびさにゆっくりとふろに入れたせいかもしれない。考えてみればロス以来ずーっとシャワーのみだった。しかも半分以上は水シャワー・・・

　あら、外を見ると雨。昨日から降り続いているみたいだ。今日はメキシコ最大の宗教都市遺跡テオティワカン(Teotihuacan)に行く予定であったが急きょ変更し、江川の希望で国立歴史民族博物館に行くことにした。ホテル１Fのカフェテリアで朝食をとった後、タクシーで博物館へ向かうことにした。(N$10)

　３年前にも来たのだが、この博物館はとてつもなく広い。３時間くらいかけて見て回ったのだがそれでも１Fの展示のみ。それだけでくたくたになってしまった。２Fはもう疲れてしまい、簡単に見るだけになってしまった。帰りに入り口横の土産屋で江川は自分の誕生日をアステカ暦に直し、それをアマテに描いてもらっていた。大体170ペソ。ちょっと高いが記念にはいいのかも知れない。

　その後ぺセロ（小型バス）に乗って、ソナ・ロサに行った。日本でいう銀座にあたるような場所なのだが、ブランド品に特に興味のない２人はほとんど素通りで、すぐバスでシウダデラ市場に行くことにした。シウダデラ市場はわたしがメキシコに来ると必ず寄る大好きな市場だ。いろんな民芸品や革製品、服などありとあらゆるものが所狭しと並んでいて、ずっといてもぜんぜん飽きない。買わなくてひやかしながら歩くだけでも楽しい。わたしはいつも買っているアステカの戦士の絵の壁掛を探したが、余り気に入るものがなく残念だった。そのかわり、アステカの戦士の置物に人目ぼれしてしまい、カードで買ってしまった。江川は銀のグラスの気に入ったものが見つかったらしく、買うかどうか悩んでいた。江川が銀のグラスを欲しがっていたのをわたしも知っていたので、値引き交渉に参戦し、いくらか安くすることができた。人の値引き交渉は意外とうまくいくことが多いのに、自分の欲しいものとなると欲しいという気持ちが先行してなかなかうまくいかなかったりする。その後、アステカの気彫りのカレンダーが気に入り交渉したが、それでも400ペソもしたのでやめてしまった。

　帰りにLADATEL（公衆電話）で日本の家族に電話して、一旦ホテルに戻り買ったものを置いて、すぐその足で国旗を下ろすセレモニーを見にソカロに向かった。しかし夜８時半を過ぎてもやる気配がないので、昨日行ったファミレスで夕飯を済ましホテルに戻った。たった800円たらずのサーロインステーキがとてもおいしかった。

　明日は最後なので早起きしてテオティワカンに行こうと話し合い、早めに寝ることにした。

　９月２５日。旅の最後の日だ。朝６時に起きた。まだ外は真っ暗だ。下のカフェテリアで軽い朝食をとり北バスターミナルに向かった。今日も朝から天気がいまいちだったので、晴れてくれるように祈った。せっかくのテオティワカンも雨では興ざめだ。

　遺跡まで13ペソ。すぐにバスは出発した。テオティワカンまで１時間ほど。着く頃には天気がだいぶ回復していたので２人で喜んだ。すぐに入場券を買い(N$20)、中に入った。太陽と月のピラミッドに続けて登った。わたしは２回目なのだが、頂上からの眺めはとてもすばらしく、しばらく２人で時間を忘れてたそがれていた。

　途中にあった売店でハンバーガーとコーラで一服していると、日本から来たツアー客の団体が目の前を横切った。現地の添乗員が日本語で一生懸命説明していた。うちらも聞き耳を立ててしばらく聞いていたが、「ここでみなさん写真をとってくださーい」と写真を撮る場所まで指示していたのにはちょっと驚いた。もちろんここからの景色がすばらしいからというのは我々も同じ場所で撮っていたのでわからないでもないが、なにも写真を撮る場所まで・・・写真くらい好きなとこで撮らせりゃいいのに。そこで何を感じるかなんてみんな違うんだからさ・・・こっちのほうが勝手気ままでいいよな、と江川と話した。

　午後１時には一通り見終わり、すぐにバスでシティに戻った。江川が絵葉書を出したいというのでそこからタクシーで中央郵便局に向かったが、途中渋滞にはまり降りて歩いていくことにした。しかしこれが大失敗で道に迷ってしまい、１時間以上歩き回る羽目になってしまった。タクシーの運ちゃんはもうすぐ近くだって言うし、道で聞く人みんな言うことがばらばらだし・・いったいどうなってんのさ。わけわかんない。しばらくあちこちさまよった後、ぜんぜん考えていた場所と違うところからソカロの出て、やっと近くのカフェテリアで一息つくことができた。

　今夜はメキシコ最後の夜。最後の夕食はタコスなどメキシコの料理を食べようということになり、歩き回ってあるレストランに入った。２人でタコスを頼んだのだが、ついさっき空腹に耐え兼ねてパンを途中で食べてしまい、タコスを余り食べることができず後悔した。９時半ごろ部屋に戻りたまたまやっていたサッカーのメキシコリーグを見ながら明日の支度をした。

→「14.!Nos vemos Mexico otra vez!」へ続く。