番丁

 店頭で店主の手打ちが見られる番丁、県庁の西側という立地もあり昼から夕方まで官庁関係の客で混雑している。この番丁の冬の名物がしっぽくうどんだ。里芋、人参、大根などの具が載っている、麺を具とともに煮込む打込みと違い、具をだしとともに煮込み麺にかける。
 しっぽくは卓袱という字を書き、中国から長崎に伝来した総菜料理が日本風にアレンジされ卓袱料理(高知県の皿鉢料理は卓袱がより日本的になったものと)なり、それをまねて江戸のそば屋が江戸中期に売り出した。江戸末期の風俗書「守貞漫稿」にもそば屋の品書きとして記されている。幕末に登場した「おかめ」にとって替わられ、今では「しっぽく」という言葉が通用するのは大阪、愛媛、讃岐及びその文化圏にすぎないようだ。
 各種うどん、丼におでん。なお、夏の名物に和風冷めんがある。


高松市番町4−14−26
087−833−8076
10:00〜19:00
定休日日曜、祝日、第2土
JR高松駅徒歩17分
駐車場なし


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